第七章、評価経済論にものからもの申す?! ~【簡易版】文系オヤジ降臨~まだ唱えてるぞ!オイラの『評価経済論』
今回のけーこす先生の元記事は、以下です。
『【HiÐΞ&JPYC専用接着ボンド爆誕!】&【評価経済モデル】』
二つの記事をまとめるとは少々欲張りな話ですが、理由があります(後述)。
では、いきます。
【おさらい&Alis.toについて】
けーこす先生のまとめ記事がALISさんにも登場しています。
『超速!評価経済論のまとめ【2021/09/15現在】』
(前回載せた図は割愛します。理由は後述)
【ポスト・コロナは次元を超えろ!】
1.次元を超える発想
大変に申し訳ございませんが、不勉強な私には先生の仰る「多元的宇宙論」が全然わかりません。
ここでは割愛させて頂きますので、ご興味のある方は先生の元記事をご覧ください。
(という理由等で記事が短くなりましたので、今回の元記事を二つにしました)
2.個人が生み出すGDP
(1)個人部門の国富生産力の減退
前回のおさらい的な内容で、もう少し詳しく具体的なお話をされています。
例として主婦を挙げておられますが、確かに主婦は地域や学校の活動(例えばPTA等)など、お金にはならないけれども社会的な意義のある活動をこれまで担っていました(働く主婦が増えたがためにPTA活動のできる人を集めるのが難しく、トラブルに発展することもあるという話は珍しいものではありません)。
(2)貨幣とは血液であり、造影剤!
貨幣の流通を造影剤に例えて、以下のようなご説明をされています。
レントゲンやMRIには映りにくいという性質から、アナタは脳などの血流の多い部分だけが可視化され、そのデータをもとに健康増進(経済成長策)が考えられてきたようなものです。
でも、いくら脳に良いからと言っても、勉強ばかりしてストレスや時間的拘束の度が過ぎるとどうなるでしょうか。
きっと運動不足や不摂生な生活に陥り、長期的には全身に良からぬ影響が発生していきますよね。
そうなのです。企業や企業の労働者による従来型の経済活動のみにフォーカスして経済政策を考えてきた結果、世界中の先進各国で同様の危機が発生しているのです。
そして、国家や企業はこれまでこうした個人部門の社会貢献をほとんどフリーライド(タダ乗り) してきました。でも、もはやコミュニティの著しい弱体化と労働力の減少に直面し、持続困難である、すなわち、これ以上フリーライドできないことを認めざるを得なくなってきたのです。
ただ(前回の記事で書いた上にここでも言及するのはくどいのですが)、これは国や大企業のみの問題ではなく、個人もこの価値観に浸ってしまったことも原因の一つです。
(3)個人部門の国富生産力の可視化
けーこす先生の元記事より引用致します。
一方で、個人部門の国富生産には全く異なる経済状況の萌芽が見受けられています。
個人部門では、これまでGDPに算入されてこなかった領域が急激に従来の経済学の延長上でも可視化されるようになってきたのです。
例えば、個人の日常を紹介する動画コンテンツや、クラウド・ファンディングを活用した個人のスモールビジネスなどは、明らかに個人部門の経済にエンパワメントをもたらしました。
今、このように個人が個人を相手にする(C to C)ビジネスがここ数年、急激な台頭を見せています。
つまりテクノロジーやイノベーションがこれらの領域におけるマネタイズを可能にしたのです。
というわけで、以下は第一章で使用した岩本勇先生の論文を元に作成した図です。
画像に「中古品なら全員お客さんになってまうやん」というツッコミ入れてしまいましたが、厳密に言えばメルカリやヤフオクなどの仲介業者さんはおられます。
この仲介業者さんが出てくることができたのは、テクノロジーやイノベーションのおかげなのですけれども。
その一方で、製造業や小売業、卸売業の業者さんやそこで働く労働者の皆さんは、昔ほど必要とされない(=やばいじゃん)という状態にもなったわけです。
とはいえ、またもや繰り返しになりますが、この状態はお客さんにとって「より選択肢が増え(て自分の好みに合ったものを選びやすくなっ)た上に、より安い価格で必要なものや欲しいものが買える」という、より望ましい状態になっていることは確かです。
……お金を持っていれば、の話ですけど。
なら、そのお金をどうやって稼ぐのかと言えば、このような形で「新たに加わったマネタイズ領域に着目する」ことは、非常に有効な手段の一つと言えるでしょう。
そのためにけーこす先生は、このメカニズムを理解するうえで役立つ「国際経営学上の2つのキーワード」をもとにご紹介してくださっています。
①マス・カスタマイゼーション
一つ目はマス・カスタマイゼーション(細かい種類の商品を大量に生産する仕組み)です。
画一的な商品の大量生産(マス・プロダクション)では、もはや消費ニーズにうまく対応できなくなってきたのです。
マーケット・セグメンテーション(市場細分化)の一層の進展は、自社ビルや多くの社員などを抱えて機動力に劣る大企業よりも、時代のニーズに合わせ個が副業的に行うスモールビジネスの方が優位だと考えられます。
②スケーラビリティ
経営学上のスケーラビリティの意味についてご説明すると、スケール(=生産規模)をどのくらい増大させる余力があるのかという意味です。
現代のビジネスは急激にスケーラビリティが拡張しました時代です。
ここからの解説を図に表すと以下のようになります。
あれっ?! どこかで見たような???
そう、使い回して加工しました(故に、先ほどの「おさらい」では割愛)。
(4)冴えないサラリーマンであるAさんのもう一つの顔
以前の図で表すと以下のようになります。
ここまでが『【HiÐΞ&JPYC専用接着ボンド爆誕!】&【評価経済モデル】』です。
ここから『注目!「コレ全部乗せやります」&岡田斗司夫氏の功罪!』です。
評価経済学の考案者・岡田斗司夫氏の功罪
一言でざくっと言えば「岡田氏の論理展開は経済学の範疇ではないっぽいよね」というお話でした。
ただし、この本が出たのは2011年ですから「そこまで論理展開しにくかったのは、やむを得なかったのかもしれません」というフォローのお言葉もありましたが。
というわけで、けーこす先生の経済学の範疇で評価経済の話をすると、以下の図のようになります(元記事の二つの画像をお借りして一つにまとめました)。
図の「M1、M2、M3」とは「マネーサプライ(マネーストック)の区分」ですが、この辺りの話については日本の未来を応援するブログ様の記事「マネーストック(マネーサプライ)とは?【図解でわかりやすく解説】」がわかりやすくておすすめです。
前回までの個人部門の社会貢献の話のように「テクノロジーやイノベーションによって、経済の領域も広がって(それまで価格に反映できなかった)価値が評価できて、お金に換えられるようになる」ということですね。
お金の方で話をすると、上のけーこす先生の図のようになるわけですが。
私は「もの(物やサービス等)」の方から、お話し致したいと思います。
そもそも私がHiÐΞさんと出会ったのは、仮想通貨からではありません。
日用品と嗜好品→高級品→芸術品→NFT→NFTゲーム「クリプトスペルズ」→ALIS→HiÐΞという順番でした。
つまり「お金」ではなくて「もの」の方からやったわけです。
というわけで、もの(≒日用品と嗜好品)で言えば、以下です。
貨幣の話との関連で、先のけーこす先生の画像の一部を使わせて頂きましたが、余計にわかりにくかったかも(横倒しにしてしまいましたんで。最初の表を縦横逆にすれば良かった。反省)。
後日、補足の記事でここら辺の話をしようと思います。
今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。
※元マガジン「文系オヤジ降臨~まだ唱えてるぞ!オイラの『評価経済論』」