学歴詐称や偽造をブロック!教育機関におけるNFT証明書とは
教育機関におけるNFT証明書導入の今とこれからについて、国内外の事例とともにご紹介します。
ソーシャルグラフとは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などの「ウェブ上における人々の相関関係」のことを指します。2007年に米国人プログラマーBrad Fitzpatrick氏が、“Thoughts on the Social Graph”という論考の中で、ソーシャルメディアの相互運用を促進させるための概念として提唱しました。その後Facebook、TwitterといったSNSの普及により、広くその概念が知られることとなりました。
SNSにおいては、性別/年齢/居住地/職業/趣味・嗜好/といった個人の属性と、オンラインでの購買行動やウェブの閲覧履歴が掛け合わさり、それらをベースとして関係が構築されていきます。 ウェブ上でのつながりのうち、現実社会においても関係のあるつながりをリアルソーシャルグラフ、ウェブ上だけの接点におけるつながりをバーチャルソーシャルグラフと呼びます。
SNSにおいては、現実社会ではつながることが難しかった人とつながりを持つことができたり、自分の嗜好に合った商品やサービスに、よりアクセスしやすくなりました。個人が発信することができるメディアとしての側面もあり、ヒトもモノも、新たな出会いのきっかけとなる場として発展を遂げてきました。
一方で、FacebookやInstagram、TwitterといったSNSはプラットフォーマーの中央集権的管理のもとユーザーのデータを集約しているため、サイバー攻撃や個人情報の漏洩といったセキュリティ面でのリスクが懸念されます。 また、個人のデータをウェブ広告といった企業のマーケティング活動に活用している点も、個人情報の在り方という点では疑問を抱く人が少なからずいるのではないでしょうか。
現在、インターネットにおけるパラダイムシフトとして、ブロックチェーン技術を活用した分散型ウェブ=Web3.0の世界が開かれ始めています。
Web3.0の大きな特徴としては、ブロックチェーンをはじめとする技術を活用することで情報を分散管理し、ウェブサービスが非中央集権的に構築される点が挙げられます。
中央集権的プラットフォーマーを介さないWeb3.0時代の分散型ソーシャルネットワークにおいては、主流となっている既存のソーシャルネットワークとどのような点で違いがあるのでしょうか。
分散型ソーシャルグラフとは、プラットフォーマーの管理による現状のSNSとは違い、ユーザーが自分のコンテンツに対して完全なコントロールと最終的な発言権を得た上で、構築できる関係性を指します。つまり、プラットフォーマーによる検閲や投稿の修正、削除といったことがなくなり、データの所有権とユーティリティが当人に帰属する形となります。
分散型ソーシャルネットワークにおいては、SSI(Self Sovereign Identity:自己主権型アイデンティティ)およびDID(Decentralized Identifier:分散型識別子)という概念が密接に関わっています。
中央集権的なプラットフォーマーが介在せず、自身の管理下でデータをコントロールできる分散型ソーシャルネットワーキングサービスでは、以下のことが可能となります。
中央集権的プラットフォーマーを介さずに構築される分散型ソーシャルネットワーキングサービスにおいては、例えばプロジェクトAのサービスとプロジェクトBのサービスを、同一のアカウントで使用することが可能になります。
現状のSNSに例えて言うなら、フォロー/フォロワーをそのままに、InstagramとTwitterを一つの同一アカウントで行き来できるようなイメージです。
前述の通り、サービスを横断して同一アカウントで利用できるということは、中央集権的プラットフォーマーの提供するサービスによらず自身でアカウントを管理するため、ウェブ上におけるアイデンティティ確立に寄与します。
次項では、具体的に分散型ソーシャルネットワークのプロジェクトをご紹介します。
URL:Lens Protocol
DeFi(分散型金融)プロジェクト「Aave(アーベ)」の分散型ソーシャルメディアプラットフォーム「Lens Protocol(レンズ・プロトコル)」は、分散型ソーシャルメディア構築のための基盤となる、プラットフォームやツールを提供するプロジェクト。開発者はLens Protocol上で音楽やゲームなどのプラットフォームを構築することが可能です。
ユーザーは自分のプロフィールを所有・管理し、投稿やフォロワーの履歴などを保存することができます。コンテンツを投稿したユーザーは、利益分配機能により報酬を得ることができ、さらに投稿を再共有(リポスト)した人には発見者報酬が与えられます。この時、オリジナルのコンテンツ制作者は「ミラー報酬」という、リポスト元のコンテンツを作成した報酬を得ることができます。
URL:Relation
「Relation(リレーション)」は、先に述べたような中央集権的なソーシャルグラフのジレンマを打破することを目的としたWeb3.0ソーシャルアプリです。
ユーザー一人ひとりに合わせて最適化された分散型ソーシャルグラフを構築し、データの所有権とプライバシーをユーザーの手に取り戻すことを目的としています。
ユーザーはすべてのアクションに対して完全な自律性と永続的な所有権を持ち、それにより例えば各DAppsごとにそれぞれアカウント作成をする必要もなく、一つのアカウントでサービスをまたいで利用することができます。
URL:Light
「Light(ライト)」は、各DAOのメンバーが所有するNFTやトークンを閲覧できるWeb3.0時代のSNSです。ユーザーのプロフィールをはじめ、保有しているNFT、POAP、Token、DAO等が一目でわかります。中でも、POAPについては同じアイテムを持っている人をフィルタリングして探すことができるため、例えば同じイベントに参加してPOAPをもらった、という共通の話題にもつながります。
保有しているNFTやトークンから趣味の合う人や共通点のある人をフォローを通じて追うことができるため、これまでのSNSとは違った形でつながりを持てる可能性が広がります。
今後は各メンバーのWeb3.0に関わるアクティビティが一覧で表示されるような機能を追加するということで、ますますWeb3.0におけるSNS機能が拡充される予定です。
URL:CyberConnect
「CyberConnect(サイバーコネクト)」は、一人ひとりに最適化されたソーシャル体験を提供するDAppsの構築をサポートする、分散型ソーシャルグラフプロトコルです。
CyberConnectのプロトコル上に構築されたDAppsは、ユーザーが提供するソーシャルグラフデータにアクセスします。これによりユーザーは、さまざまなブロックチェーンネットワーク間でIDとデータを集約できるようになり、異なるアプリケーション間でデータを自由に作成、編集、移行することが可能になります。
今回は、分散型ソーシャルネットワークについて事例を交えながら解説しました。
ご紹介したようなWeb3.0分散型ソーシャルネットワーキングサービスが次々と登場してきてはいるものの、主流は中央集権的なプラットフォームのもと構築されている既存SNSであるのが現状です。
非中央集権的であり自己主権を目指す新たなSNSは、今後既存のSNSに取って代わり、人々のユートピアとなるのでしょうか?
今後ますますプロジェクトが増えていくことが予想される、分散型ソーシャルネットワーキングサービス。 Web3.0時代の新たなつながりの形が、どのような未来を紡いでいくのか楽しみですね。
公認されたコンテンツホルダーやNFT販売事業者、個人活動するクリプトアーティストが制作したNFTの販売(一次販売)及び、利用者同士が保持しているNFTを売買(二次販売)できるNFT売買プラットフォームサービス。
SBINFT株式会社が運営する。
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