コミュニティDEX - シェアをトピックトークンに変換
コミュニティ(トピック)での活動に対して付与されるシェアをトピックトークン(いいね権)と変換できるコミュニティDEX機能を公開しました。DEXには予算投票やトピックトークン(ゲゼル通貨)の減価(正確には保有量が減量)分が自動的にプールされていきシェアホルダーはお好きなタイミングでシェアをトピックトークンに変換することができます。また、シェア自体もDEXで変換しなければ減価(減量)していき、活動によって新たにシェアを獲得した人がより多くのトピックトークンを獲得できます。
これによって、非活動者による予算の一切の退蔵を防ぎコミュニティ内の経済が循環せざるを得ない仕組みを成立させています。非活動者の権利が活動者に自動的に循環していきます。
DEX利用手順
ウォレットページに行くと、保有しているトピックトークンの様々なスタッツが確認できます。
- 保有 トピックトークン保有量(時間と共に減っていきます。1年で100%減価)
- 貢献度 いいね投票をするまたは記事にいいね投票を貰うことで蓄積していきます
- シェア 貢献度を平方根した量が付与されます。このシェアをDEXでトピックトークンと変換可能
- % トピック全体に置ける自身のシェアの比率
- 変換レート 1シェアで変換できるトークン量
- DEXプール DEXにプールされたトークン量
変換アイコンをクリックするとDEXダイアローグが表示されます。
変換するシェア量を入力して変換するをクリックします。この時のレートは取引のタイミング(自分の取引送信後に他の取引が先に成立した場合)によって前後することがありますのでご了承ください。
またシェアは常に減量しているためMax値を入力するとエラーとなります。取引時にはMax値から減量して不足になるためです。Max値より少ない額にしてください。
完了すると次の表示が出ます。
シェアを変換すべきタイミング
トピックトークンが使いきれていないタイミングで変換しても結局減価によってトークンを失うことになるので、いいね投票を積極的にしたいタイミングでシェアを変換することがオススメです。またいいね主も活動によって2割のトークンを獲得できるので参加トピックの記事を積極的に評価する活動には大きなインセンティブがあります。
現在DOGGODトークンの投票期間中ですが、投票期間が終わると余った予算が各トピックの投票の総数の比率に応じて一斉にDEXに分配されます。ですので、投票期間終了直後に大幅に変換レートがよくなります。
レートは単純に総プール量を総シェア数で割って算出しています。獲得できるシェア数が貢献度の平方根になっていることで権力の集中を防ぎいいね権とシェアが両者減価することで非活動者による権利の退蔵を防いでいます。貢献度は蓄積されるだけなのでコミュニティ・トピックに歴史上誰が貢献して来たかは永続的に記録に残ります。
過去の功績は減価しません。今後貢献度を利用してNFTバッジを配布したりコミュニティ優待を付けたりアイデア次第で各コミュニティ様々なことができるかと思います。
価格の付いていないDOGGODトークンでテスト中なので実感しにくいかもしれませんが、100万円相等のJPYCや数百万円相等のDEVトークンが分配された時を想定してみてください。戦略的に動けば大きな利益を上げることができます。
シェアの単位
シェアの単位ですが、イーサリアムのトークン量は実は小数点以下18桁(wei)まで利用されています。
1 ETH = 1000000000000000000 wei
が正確な数値です。シェアは貢献度を平方根しているので18桁ではなく9桁(gwei)で表示しています。
1 シェア = 1000000000 gwei
が表示単位です。
また、新たにシェアを獲得する度に一旦2乗に戻して足し合わせてから平方根し直してます。
例えば単位を統一して簡略化しますが、現在保有シェアが10で貢献度を25獲得した場合
ではなく
が新たな保有シェアです。これは25を一回獲得するより1を25回獲得する方がお得になってしまうのを防ぐためです。
DEXにプールされるトークン量
- 1年で100%減量される未使用のトピックトークン
- 投票によって分配された予算を投票者と山分けた分
投票時の計算ですが例えばトピックの総シェア数が10で投票主が100トークンに値する予算投票をしたとします。このとき投票主の割り当て予算を平方根して総シェアと比べます。
投票主の割り当て予算100の平方根が10なので総シェア10と比べると1:1になります。よって100トークンの半分が投票主にもう半分がDEXプールに割り当てられシェアホルダーが獲得可能になります。
トピック立ち上げ時は投票によって投票主がトークンを総取りしますが、活動によってシェアホルダーが増えた状態ではよりいいね権が分散化されます。
半永久機関HiÐΞの画期的な仕組みおさらい
これらの仕組みによって富の一極集中を防ぎ、権利が自動的に分散化されざるをえず、さらに非活動者の退蔵を防いでコミュニティ経済がアクティブに回り続けます。
さらに予算の財源はDEVプロトコルという通貨発行インフレに基づいたステーキング報酬の仕組みで持続可能に増え続けます。
コミュニティの権力を分散化させ公正な評価システムで活動の質を上げ持続可能に報酬を発生させる永久機関、それがHiÐΞプロトコルです。
HiÐΞはブログに報酬を分配するだけの用途に限らず、あらゆるコミュニティ構築に適用される汎用的DAOプロトコルです。
- 通貨発行インフレによって財源を永続的に確保 - DEVプロトコルのステーキングを利用
- 財源はあらゆるトークンとカスタマイズ可能な投票権計算アルゴリズムで誰もが分散的にガバナンスコントラクトに接続できる
- Gitcoinのように予算投票を期間制にすることでコミュニティ・プロジェクトのプロモーション期間を設けコミュニティ形成を促進
- コミュニティトークンとシェアを減価するゲゼル通貨にして退蔵を防ぎ経済活動を活性化
- トークンやシェアの獲得比率をQuadraticにすることで権力の集中を防ぎつつ活動が活発になればなるほど自動分散化を強制
- 活動の貢献度を可視化して様々なアイデアで付加価値を付けられる(例: NFTバッジ)
- 記事のNFT化のみならずアートや音楽等含むあらゆるNFTに報酬を付与(UI開発中)
- 全てオンチェーンで稼働、フロントエンドDapp自体も分散化される
- 全パブリック関数にネイティブメタトランザクションを内臓してGASを無料化(UI休止中)
- ERC20にもメタトランザクションPermitを内蔵しApproveの弱点を解消
シルビオ・ゲゼルにより提唱された #Freigeld 自由貨幣をERC20をハックして実装しました✨https://t.co/xzjrIfRjA0
— Tomoya Nagasawa | HiÐΞ (@ocrybit) June 19, 2021
保有していると勝手に減価
地域通貨等に相性よい
貯蓄インセンティブがない
経済活動を活性化
退蔵を防ぐ#HiÐΞ プロトコルに導入されます!
ソースコードhttps://t.co/SOLNndvL7z pic.twitter.com/GVdLqwJ5RJ
スマートコントラクト・ソースコード
DOGGODトークンを使ってテストを進めて来ましたが、スマートコントラクトに改善に改善を重ねほぼ本格実用化準備が整いました。リーンな試行錯誤による検証で進化速度を上げる画期的にアップグレーダブルなコントラクト設計をしているのでそのうち技術面をシェアします。