HiÐΞプロトコル概要v2
HiÐΞプロトコルのコントラクト設計を大幅にアップデートし、あらゆるトークンとNFTやDWebを全て飲み込んでスケールできるように汎用化しました。またGASなしUXを実現しました。
流れはv1と同じですが主な変更点は以下の通りです。
- 財源をDEVだけでなくあらゆるトークンで可能に
- トークン x トピックのペアトークンを減価する自由貨幣に
- 報酬分配を記事だけでなく記事を含むあらゆるNFTに対応可能に
- 財源を振り分けるトピック投票を期限制に
- プレイヤーが使う全てのコントラクトをメタトランザクション対応でGASなしに
- 代わりに1WP(または1JPYC)徴収
v1からの更新なので全貌を把握するにはこちらのHiÐΞプロトコル概要記事も合わせてお読みください。
コントラクト解説
コントラクトは既に実装済みで各種テストを終え次第OSS公開しプロトコルをメインネットにリリースします。
Collector(手数料徴収)
プレイヤーが使う全てのコントラクトをメタトランザクションに対応しているため基本的にGASなしの署名だけでアクションが起こせます。代わりに各アクション1WP、または1JPYCを自動徴収するコントラクトです。徴収トークンと徴収額は変更可能です。
Config (ステート管理)
ほぼ全てのステートをConfigコントラクトで一元管理することによって他の全てのコントラクトをアップグレーダブルに設計しています。
財源 (VP / Pool)
v1ではDEVトークンでのみ報酬分配をしていましたが、v2ではあらゆるトークンを財源として報酬分配可能です。財源はVoting Power(投票権)を計算するコントラクトと報酬をデポジットしてプールするコントラクトから構成されGovernanceコントラクトに接続可能です。
Governance
Governanceコントラクトは財源からVPとプール額を読み込んで期間制のトピック投票により予算割り当てを管理します。VP保持者は自分が応援したいお好きなトピックに投票でき投票するとそのトピックのシェア率に応じてペアトークンを獲得します。
Topics (NFT)
トピックはNFTに変換されそのメタデータで管理されます。トピックNFTのオーナーは将来的にトピック管理をするなんらかの付加機能利用権限与えられるかもしれません。
Pair Tokens (ゲゼル通貨)
ペアトークンは保有していると減価していく自由貨幣(通称ゲゼル通貨)になっています。これによって、いいねに使われずに退蔵されることを防ぎ、コミュニティ内のトークンの流通を加速させる仕組みです。
シルビオ・ゲゼルにより提唱された #Freigeld 自由貨幣をERC20をハックして実装しました✨https://t.co/xzjrIfRjA0
— Tomoya Nagasawa | HiÐΞ (@ocrybit) June 19, 2021
保有していると勝手に減価
地域通貨等に相性よい
貯蓄インセンティブがない
経済活動を活性化
退蔵を防ぐ#HiÐΞ プロトコルに導入されます!
ソースコードhttps://t.co/SOLNndvL7z pic.twitter.com/GVdLqwJ5RJ
Factory (発行)
Factoryコントラクトがトピックの作成とペアトークン(トークン x トピック)の発行を担当します。Governanceコントラクトから投票された際にシェアホルダーへの配当を自動でDEXへ送ります。
Market
Marketコントラクトは報酬を受け取るNFTを管理します。記事をNFT化するだけでなく、外部からあらゆるERC721トークンを登録可能で、アートや音楽などにも報酬を分配することが可能です。
ペアトークンを使ってNFTにいいねをするとトークンの8割がクリエイターに2割がいいね主に、ペアトークンが償却されて元の財源トークンとして分配されます。
DEX (Quadratic Share)
また、いいねをすることによって償却されたトークンと同額のトピックシェアをいいね主とクリエイターが獲得します。このシェアをDEXに配当されたペアトークンと任意のタイミングで交換することができます。変換可能なトークン数はシェアに大して平方根で計算されます。100シェア持っていたら10の交換権として計算されます。これによって各トピックの過大な権力一極集中を防いでいます。
投票について(次回予告)
次回は実際の公開スケジュールと参加手順を発表します。投票期間を何度か設け、本番環境で段階的に投入金額を上げてテストしていきます。その第一弾としてサプライズ発表があるかもです。