HiÐΞ(Hide:ハイド)とは?持続可能な分散型ブログプラットフォームの仕組みと使い方
本記事ではHiÐΞのサービス内容や仕組みをかんたんにまとめていきます。
本記事の内容
- HiÐΞとは
- ブロガー目線のメリットと報酬体系
- 記事の公開方法
本記事の結論まとめ (TL;DR)
- HiÐΞとはブログの個人管理(分散型)をかんたんにできるサービス
- 投げ銭やクラウドファンディングが気軽にできる仕組みがある
- Devによる報酬分配の仕組みで持続的で分散化されて管理されている
- トピック機能を活用してブログの収益を効率よく得たり、コミュニティを盛り上げたりできる
それではまとめていきます!
HiÐΞ(ハイド)とは
HiÐΞ(ハイド)とは、「持続可能に稼げるブログ」というコンセプトモデルのもと、ブロックチェーンを利用した分散型ブログサービスです。
たとえば、日本でも有名な無料ブログサービスがたくさんありますが、運営会社がサービスを停止したり、運営の一方的な評価に基づき記事の掲載ができなくなったり、アクセスできなくなったりすることがありますよね。
HiÐΞでは、スマートコントラクトなどを活用して、運営本体の存在を限りなく排除した仕組みにより、構築されています。
HiÐΞの特徴
- 記事データをクラウドやオフライン等お好きな場所で管理してサービス終了等で失わない
- プラットフォーム運営が不在な仕組みで法外な手数料を搾取されない
- SEO(検索エンジン最適化)を気にすることなく自由なコンテンツの発信で稼げる
- 報酬は即金で受け取りプリペイドVisaカード等で買い物ができる
公式ドキュメントより引用 https://docs.hide.ac/
たとえば、HiÐΞでは投稿したブログをオフラインとしてダウンロードしておくことができたり、記事自体をNFTにしておくことも可能です。
IPFS(分散型ファイルシステム)といわれるブロックチェーンを利用したファイル保管方法を利用したりすることもでき、ユーザーが記事の運用主体となって管理することができます。
はじめてブログをはじめるひとでも、最初は操作方法に戸惑うこともありますが、SEOを気にせず、サーバーの契約をせず、気軽にマネタイズ(投げ銭機能)もできるという、メリットがあります。
HiÐΞの詳しいメリットや報酬を受け取る仕組みは、以下で紹介していきます。
なお、仮想通貨のウォレットのMetaMaskをインストールしていることが前提となっています。こちらの記事で詳しい方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
はじめてのMetaMask。アカウントの登録方法とBSCへの接続方法を解説します。
HiÐΞのメリットと報酬体系
HiÐΞで記事を後悔するメリットをブロガー目線でおおまかに箇条書きしていきます。
HiÐΞの主なメリット
- 公開した記事を自分で管理できる
- 気に入った記事にJPYCで投げ銭できる(もらえる)
- 投げ銭がないと見れない箇所を設定できる(袋とじ機能)
メリット①:公開した記事を自分で管理できる
HiÐΞとは、の冒頭の解説の繰り返しになりますが、記事の管理を自分で行うことができます。
たとえば、無料ブログを避け、自分でサーバーを契約し、WordPressでブログを運営している方もいらっしゃるかもしれません。
そうした面倒な手続きや費用もかからないということがメリットとなります。しかも、すでにWordPressでブログを運営しているひとは、HiÐΞにエクスポートすることもできます。
メリット②:気に入った記事にJPYCで投げ銭できる(もらえる)
記事をHiÐΞに公開すると、投げ銭を受け取ることができます。応援したいひとの記事に投げ銭により応援することも可能です。
かんたんに応援したり、応援してもらったりすることができるので圧倒的に他のプラットフォームよりもダイレクトに課金できます。
トップページには、トータルの投げ銭されたJPYCなどが表示されます。
メリット③:投げ銭がないと見れない箇所を設定できる(袋とじ機能)
noteなどを有料にして配信している方も増えていますよね。そういったイメージで公開したい記事の一部または全部を袋とじにして、投げ銭を行った人だけがみられるようにすることができます。
[::: hide]
隠したい文章
[:::]
([]は除いて入力してください。)
といった形で入力することで実装することができます。公開範囲を制限したい場合に利用できます。
Dev Protocolの活用
Dev Protocolとは、オープンソースソフトフェア(OSS)などが、開発資金を調達したり、支援したりすることを持続可能にしている分散型サービスのことをいいます。
具体的には、支援したいプロジェクトにDEVトークンをステーキングすることで、クリエイター側(HiÐΞ)と支援者側の両方が報酬をもらえることになります。
HiÐΞは、Dev使って支援の仕組みを導入しており、ブログを公開する人(ライター)やトークンをステーキングする人に、メリット提供する(ステーキング報酬によるインカムゲインや開発報酬の分配など)ことで、HiÐΞ自身の運営継続を持続可能にしています。
インカムゲイン
ERC-20(イーサリアム)トークンであるDEVを購入して、Dev Protocolをとおして、HiÐΞにステーキングを行うと、ステーキング報酬を受け取ることができます。常にAPY30%くらいはあるようなのでなかなかの報酬利回りですよね。DEVが配布されます。
クリエイターとライターへの報酬還元のメカニズムは複雑ですが、もしあなたがDEVをステーキングすれば、HiÐΞとライター、ひいては自分といった、みんなにメリットがある状態を形成することができます。
Dev Protocolのメリットをかんたんにまとめると、HiÐΞの開発チームとライター、コミュニティがWin-Winな関係で報酬を分配して受けることができる、ということです。
記事の公開方法とマガジン・トピック機能
HiÐΞを利用してみたくなった方は、ここからアカウント登録、記事の公開方法を紹介します。
まずはアカウント登録します。
MetaMaskの接続を行っておきましょう。
「New Article」をクリックします。
HiÐΞは左側がマークダウン記法による編集画面で、右側はプレビュー画面になっています。
マークダウン記法とは、見出し1とか太字、箇条書き、などをかんたんな入力で行うことができる入力方法のことです。
PC画面マークをクリックすればいわゆる文章入力画面に切り替わります。慣れていない方はこちらで入力することができます。
画像の挿入は右側の「Gallery」タブをクリックしてアップロードします。アップロードが完了したらURLをコピーして、以下のように入力します。
![画像タイトル](画像のURL)
このようにすれば記事内に画像を挿入することができます。
記事が描き終わったら「Post」をクリックしましょう。
以下のような詳細設定画面になります。
記事の公開にあたって選択する項目
- どこに投稿するか
- トピックを選択するか
- クラウドファンディングの金額
- わらしべポイントの投げ銭還元率
投稿(記事のデータを保存する場所や方式)はHiÐΞ以外を以外を選択することももちろん可能です。
ここで、NFTを選択して、MetaMaskの承認作業を行えば、記事をNFTにしてHiÐΞの報酬体系の利益を受ける準備ができます。
わらしべポイントはHiÐΞ内で利用できるトークンの還元率です。多く設定すれば多くわらしべポイントがもらえます。
トピックは話題のカテゴリーだけの役割じゃない
トピックは、自分の記事がどのトピック(話題)に属するものか設定することができる機能です。
しかし、話題のカテゴリーという役割だけではありません。
トピックは、あるプロジェクトのコミュニティを盛り上げたいときや、プロダクト(商品)コミュニティの認知拡大や広告したいときにも利用できるという機能があるのです。
参考:https://hide.ac/articles/rZufJDOlC
トピックは投票されることで盛り上がり具合(熱量)が可視化されます。
HiÐΞでの投票はVP(Vote Power)といい、HiÐΞで投げ銭をすることでもらうことができます。
- DOGGOD
- JPYC
がいまのところVPのトークンとして設定されています。
DOGGODはいわゆるゲゼル通貨という設定で、1年間で100%消失するタイプのトークンです。時間と共にトークンが減っていきます。
これは、コミュニティのトピックや記事へのリアクションを促す仕組みです。
エコシステムは上記の図ですが仕組みが複雑なので、ユーザー視点でざっくりまとめます。
- 各ユーザーがトピックを設定した記事をHiÐΞに投稿してNFT化
- 投げ銭や投票によりコミュニティの信頼が上昇
- HiÐΞオンライン上で評価を受けてさらにコミュニティ拡大
記事が投稿され、トピックが盛り上がると、記事を書いた人、コミュニティ、HiÐΞ、というHiÐΞ経済圏でメリットを受けることができることになります。
HiÐΞ(Hi! Decentralization.):まとめ
今回は、HiÐΞの使い方や仕組みをかなりざっくりと説明させていただきました。
分散型プロトコルとして仕組み化されているので、技術的な説明をなるべく排除しつつ、理解するのはわりとむずかしいのかもしれません。
そういった意味では、クリプトが好きな人間の間で流行っているブログプラットフォームのように見えてしまっているひともいるかもしれません。
実際は、持続可能なOSSとして中央集権管理からの脱却など、理想をもとに展開されているプロジェクトなので、利用しながら少しずつ理解していこうかなと考えています。
この記事がはじめてHiÐΞを使ってみようと思った方の参考になれば嬉しい限りです。