NFTのプライバシー機能向上へ:イーサリアムがステルスアドレス実装か
ERC-721にステルスアドレスを実装するというイーサリアムの新提案について解説します。
新型コロナウイルス蔓延による観客減少を原因に、全体的に経営状況が悪化しているサッカー業界。
コミュニティ形成を促すことを特徴の一つとするNFTと、世界中にファンを抱えるサッカーなどのメジャースポーツは非常に相性が良いので、この苦境から脱するための策としてNFTが注目されています。
印象的なプレーをNFTとしてコレクションするだけではなく、昨今は、デジタル空間ならではの特性を生かしたゲームや特典など、ファンにとって嬉しい活用方法が次々増えてきました。
この記事では、今まさに世界が熱狂するワールドカップのWeb3.0での楽しみ方をはじめ、サッカー業界のNFT活用事例4選をご紹介します。
※本記事では様々なプロジェクトをご紹介していますが、プロモーションではございません。
まさに今、世界が白熱するワールドカップも、今年2022年からWeb3.0領域に進出しています。
ワールドカップを主催するFIFA(国際サッカー連盟)は、2022年9月にアルゴランド(Algorand)ブロックチェーン上で独自のNFTプラットフォームを立ち上げたばかり。
『FIFA+ Collect』と題されたNFTコレクションやNFTトレーディングゲーム、メタバースなど、Web3.0ならではのワールドカップの楽しみ方が幅広く用意されています。
https://collect.fifa.com/
ここでしか手に入らないような試合のハイライトのほか、FIFAワールドカップやFIFA女子ワールドカップ関連のアートがNFTとして展開されているため、ファンを中心に大きな注目を集めています。
『FIFA+ Collect』は、ファンにとって会場で記念品やステッカーを購入するのと同じように、Web3.0という新しいプラットフォームでお気に入りの選手や試合で印象的だった瞬間をコレクションできる機会となりました。
2022年10月6日には、ブロックチェーン開発企業のDapper Labs(ダッパーラボ)も、スペインのプロサッカーリーグ・LaLiga(ラ・リーガ)の公式ライセンスを持つNFTコレクションプラットフォーム『LaLiga Golazos(ラ・リーガ・ゴラッソ)』を発表しました。
『LaLiga Golazos』は、同じくDapper Labsが開発したNBAの名場面をNFT化してコレクションするゲーム『NBA Top Shot』のサッカー版。
https://laligagolazos.com/
NBA Top Shotと同様、ユーザーは『Moments(モーメント)』と呼ばれる、LaLigaの2005/2006シーズン以降の全クラブの名場面と、今シーズンの試合のハイライトの映像をNFTコレクションとして購入・所有・取引できるようになっています。
『LaLiga Golazos』のMomentsは、試合の統計や選手のパフォーマンスについて解説する実況ナレーションがスペイン語と英語の2ヶ国語で収録されているという点でも評価されています。
サッカー業界で最も権威のある賞の一つとして、多くのサッカー選手が受賞を目指す『バロンドール』。
バロンドールは、その年に大きく活躍したサッカー選手に贈られる世界年間最優秀選手賞であり、過去には、バルセロナのリオネル・メッシ選手やレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド選手が受賞しています。
2022年は、レアル・マドリードに所属するフランス代表のカリム・ベンゼマ選手が初の受賞。
同年からバロンドールの受賞選手には、トロフィーに加えてNFTも贈られることになりました。
À l'occasion du 66e Ballon d'Or, le groupe @lequipe crée la première collection de NFT spécifiques au trophée
— Ballon d'Or #ballondor (@francefootball) September 8, 2022
For the 66th Ballon d'Or, @lequipe launch its first NFT collection for the trophy
⚽️✨ https://t.co/NN8UGtAUio#ballondor pic.twitter.com/a1IMJeSqlY
また受賞選手だけでなく、一般の人々を対象に、バロンドールのトロフィーの素材となっている希少性の高い金色の鉱石・パイライトをモチーフにしたNFTコレクションも発表されました。
貴重なパイライトをデジタル化したこのNFTは、選手とトロフィーの欠片を共有するような特別な感覚をもたらし、選手とファンの心理的な距離を近づけてくれそうですね。
https://nft.ballondor.com/
このNFTのホルダー全員共通のユーティリティとしては、Web3.0領域におけるバロンドールの方向性を決定する投票や、バロンドールのドキュメンタリー映像の視聴、今後のバロンドールNFTのドロップに関するホワイトリスト(優先購入権)の配布などが発表されています。
また抽選で選ばれたNFTのホルダーは、次に開催される第66回バロンドール授賞式での最前列の特別な座席や、授賞式前後に予定されているカクテルパーティーに入場する権利を得られるとのことで、サッカーファンを中心に話題となりました。
コロナ禍における経営不振に加えて、名門・FCバルセロナは、前会長時代の杜撰な経営が響き、2021年8月にはチームの負債額が1730億円であることを明かしていました。(出典:東スポWeb)
その苦境から脱するための策として、2022年3月には、現在のジョアン・ラポルタ会長が、クラブ公式NFTの発売やメタバースの開発、独自暗号資産(仮想通貨)発行の意向を発表しました。
世界に3億人ものサポーターを持つと言われるFCバルセロナは、2021年にファントークンを発行。
発売から2時間足らずで130万ドル(約1億4000万円)を売り上げる快挙を記録しました。
ファンとブランドの関係構築を目的に、ファンの満足度を高めるために選手を身近に感じさせたり、試合のチケットやグッズを購入する際の特典にしたりする暗号資産(仮想通貨)です。
FCバルセロナのファントークンのホルダーは、アンケートやファン投票を通じてブランドの方針決定に関与できるほか、チームのロッカールームに描かれる新しい壁画のデザインを決められるなど様々な特典を楽しめます。
プレーのレベルはもちろんのこと、サッカー業界の中でいち早くWeb3.0領域に参入し、経営面においても大きな成功を収めたチームと言えるでしょう。
サザビーズ公式サイトより、『In A Way, Immortal(ある意味、不滅)』
そんなFCバルセロナがクラブ初のNFTコレクションとして発表したのは、『In A Way, Immortal(ある意味、不滅)』というタイトルの作品。
同クラブに1978年まで所属していたオランダの英雄と称されるヨハン・クライフ選手が、1973年のアトレティコ・マドリードFC戦で、空中を飛ぶようにアクロバティックな得点を決めた伝説のゴールシーンを再現した動画版NFT1点と、その動画の静止画によるNFT4点でした。
オークション形式でサザビーズから販売され、手数料込みで69万3000ドル(約936万円)という高額落札となりました。(出典:FCバルセロナ公式サイト)
今後も続くであろうクラブ公式NFTの発売やメタバースの開発、独自暗号資産(仮想通貨)発行が、クラブの財政を助けることになりそうです。
今回は、サッカー業界におけるNFTの活用事例を4つご紹介しました。
印象的なプレーをNFTとしてコレクションすることで、クラブや選手個人を今までよりも直接的に応援できるほか、デジタル空間ならではの特性を生かしたNFTのカードゲームや、実際の試合を特別席で観覧できる特典など、デジタル/リアルの境界を超えてスポーツを楽しめる時代となりました。
今回ご紹介したサッカーだけでなく、野球やバスケットボール、格闘技なども、NFT領域への参入が話題となっており、どんどんとNFTの活用範囲は広がっていっています。
スポーツファンの方はもちろん、NFTの新たな活用法に興味がある方にとっても、インスピレーションになったのではないでしょうか?
弊社では、NFTマーケットプレイスの運営の経験とノウハウをもとに、NFTコンサルティング事業、技術開発・支援も積極的に行ってきました。
今回のようなスポーツに関連したプロジェクトはもちろん、もしNFTを活用した事業を展開したい、NFTに興味はあるけれどどう活かせばよいか悩んでいる…など、NFTにまつわるご検討事項がありましたらぜひ弊社にご相談ください。
「ブロックチェーンで革新的な世界を実現する」
ー Make a brilliant experience for the blockchain service ー
DAO化されたエコシステムの構築を掲げ、パブリックチェーンによるNFTマーケットプレイス『SBINFT Market』の運営及びWeb3.0を牽引するような新時代のビジネス創出を目指す。
◆ 会社概要
会社名:SBINFT株式会社
所在地:東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー
代表者:高 長徳
設立:2015年5月
◆ 事業内容
NFTマーケットプレイス事業「SBINFT Market」の提供
NFTコンサルティング事業「NFT Consulting」の提供
公認されたコンテンツホルダーやNFT販売事業者、個人活動するクリプトアーティストが制作したNFTの販売(一次販売)及び、利用者同士が保持しているNFTを売買(二次販売)できるNFT売買プラットフォームサービス。
SBINFT株式会社が運営する。
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