「カッパドキア」のゲームデザイナーAlberto Millán氏にインタビューを行いました!!
「カッパドキア」のゲームデザイナーAlberto Millán氏にインタビューを行いました!!
今回はトルコの観光地をテーマにした2人用ボードゲーム 「カッパドキア」の作者であるAlberto Millán氏にインタビューを行いました。
Alberto Millán氏は「ヴェルヌの地底探検」などのゲームデザインを手掛けており、2022年も新作を出版しています。
①「カッパドキア」を作ろうと思ったきっかけは?カッパドキアには実際に行かれたのですか?
はい、カッパドキアに行ったことが、このゲームを作るきっかけです。私のゲームは旅先でインスピレーションを受けるものが多いのですが、今作は2018年の夏にトルコから帰ってきてから作り始めました。カッパドキアという地方では、毎日気球の旅ができるのですが、1つの気球だけでなく、同時に100個くらいの気球が飛ぶ景色が圧巻です。
私はギョレメ(この地方の町)に3泊したのですが、毎晩5時頃になると風船を引き上げる炎の音で目が覚め、日によっては気球に乗り、空からの景色を楽しみました。
②ボードゲームを作る上で、参考にしたり、尊敬しているゲームデザイナーはいますか?
特にありません。好きなゲームデザイナーはいますが、私のゲームデザインで明確に参考にしているものはありません。
これはとくに選り好みはしてないからであり、重量級からすぐに終わるライトなボードゲームにも楽しい瞬間があるからです。ただ雨の降る日曜日や次のフライトまでの待ち時間にボードゲームを遊ぶ際に、同じような作品は遊びたくないと思っています。
「プラヤ」(アルベルト氏の2022年の作品)のようなユーロゲーム、「トポシェフ」のような子供向けのボードゲーム、「ヴェルヌの地底探検」のようなロール&ライトなど、私のゲームデザインした作品は様々なジャンルに分かれています。私はまだ若いゲームデザイナーで、学ぶべきことがたくさんあると思っていますし、ボードゲームのデザインしつつ、たくさん遊びたいし、これまでやらなかったことにも挑戦していきたいと思っています。いつか、「ユーロゲームデザイナー」や「ファミリーゲームデザイナー」になるかもしれないし、一生このまま多様な作品を作り続けるもしれませんね。
ちなみに好きなゲームデザイナーはAlexander Pfister氏。好きなボードゲームは「グレートウエスタントレイル」でした。
③ボードゲーム「カッパドキア」をどんなお客様に遊んでもらいたいですか?
ゲームデザインをしたとき、重要な決断をした瞬間がありました。「カッパドキア」を2~4人用のゲームで、ランダム性が多く、ファミリー向けのゲームにするか、2人専用のゲームで、2ターンで何をするかを考える戦略性が重要なウェイトを占めるゲームにするかです。
私は2番目の選択肢を選び、よりルールも簡単で20分でチェスのようなプレイ感覚を満たすものを作りました。チェスやHIVEのような戦略的なゲームを好む人が主なターゲット層になりました。
④初めて「カッパドキア」をプレイする際のアドバイスを頂いてもいいですか?
はい、ただこれは内緒です。私が勝つための秘訣ですから 😄
1つだけアドバイスとしては、数字の大きいカードは手札に残しておき、風船を揃えたいときに使い、数字の小さいカードは相手に何も与えないときに使うことです。400や500のような高い数値のカードは、100や200のカードでは選べない別の可能性を与えてくれるからです。
⑤最後に、日本のユーザーに向けて一言お願いします。
日本は、次の私の旅行先の候補の中でもかなり上位に入ります。トルコに行ったときはカッパドキア、タイに行ったときはプラヤ......と、日本のユーザーには、「日本に行く機会があったら、日本についてのゲームを準備しておきます!」と言うしかないですね。そのときが待ち遠しいです。
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