週刊暗号資産決済ニュース【2022年9月第2週】
Hey! 👋
先週はホワイトハウスが暗号資産に関するファクトシートを発表し、国内外における新たなイノベーションの促進と投資家保護やAMLなどに関する対策などが明記されていました。
国家による暗号資産の採用が本格化しており、より中央集権化されたCryptoがどのように社会や資本市場に定着するのでしょうか?
既存の資本市場の延長線上にある領域では、KKRがAvalancheを採用し、ファンド運用を行うといった新規性の高い取り組みも行われています。
各企業が、ブロックチェーンをビジネスに活用する取り組みと同時に、既存の資本主義や法定通貨の延長線上ではない「sound money(健全なお金)」としてのBitcoinの有用性についても、今後は多角的な考察が必要といえるでしょう。
では、先週の暗号資産決済ニュースについて見ていきましょう🤗
Paxos ラテンアメリカにおける暗号資産の普及に関するレポートを発表
本媒体でも取り上げていたラテンアメリカの国々における暗号資産の成長性について、Paxosは “What’s Driving the Immense Growth of Crypto in Latin America?”のレポートの中で、下記のように考察しています。
・暗号資産採用のメリット
:インフレに対するヘッジとしての米ドルへのアクセス拡大
:国際送金がより簡単で安価になる
:従来の銀行から新しいサービスプロバイダーシステムへの移行
・金融包摂促進の要因
:フィンテックアプリの利用拡大
:インターネットテクノロジーの普及(携帯電話、デジタル ウォレット、ゲームコンソール)
→金融システムへの接続性が向上し、決済、国際送金、投資、または価値の保存を目的としてステーブルコインを筆頭に暗号資産の採用がさらに加速している。
本媒体でも以前、取り上げていたように、すでにブラジルでは、Pixの普及によって数千万人単位でアンバンクド層が金融サービスにアクセスできるようになり、そのことが新しい経済成長のトリガーになると予想されています。
ラテンアメリカでは、ワシントンコンセンサスのもとで経済的な格差の拡大やハイパーインフレーションに悩まされた国も存在し、ステーブルコインを介した米ドルへのアクセスによる、人々の経済的な安定性の確保は急務であると言えるでしょう。
すでに暗号資産は、投資だけではなく「価値の保存」「価値の交換」手段としての活用が進んでおり、今後はどの通貨が「sound money(健全なお金)」として最適なのかなど、新しい通貨制度の構築が期待されます。
・参考文献
Paxos Sees Interest in Digital Assets Growing Faster in Latin America Than Any Other Region
Binance ウクライナのスーパーマーケットチェーン「VARUS」と提携
スーパーマーケットチェーン「VARUS」は、ウクライナ国内28都市に111以上の店舗を持っており、食料品の購入に暗号資産を決済として利用できることで、人々はより利便性の高い生活を営めると考えられます。
ウクライナにおいては、暗号資産寄付市場の拡大が進んでいるなど、従来の金融サービスの代替手段として暗号資産の活用が見込まれています。
Binance Payでの実際の決済は、下記の3ステップでとても簡単に行うことが可能です。
https://www.binance.com/uk-UA/event/VARUSBinancePay
①Binanceアプリ ( iOS / Android ) をダウンロードし、VARUSのWebサイトにアクセス。
②VARUSから注文したい商品を選択し、Binance Payで支払います。
③迅速かつ安全に配達されるアイテムまたは製品を入手してください。
Binanceは、Binance Payによって暗号資産決済の普及を促進していると同時に、BUSDをPolygon/Avalancheに対応するなど、ステーブルコイン市場における取り組みも進めています。
米ドルへのアクセス手段としてステーブルコインの活用が一般化する中で、決済インフラとしてBinance Payはより重要な役割を果たしていくことでしょう。
・参考文献
Binance partners with Ukrainian supermarket chain to accept crypto through Pay Wallet.
ロシア 暗号資産による国際取引
ロシアでは、財務省の金融安定局長のIvan Chebeskov氏が、早ければ2023年に暗号資産を使用した国際送金を開始する可能性を示唆しています。
このことで、国内の中小企業に対する米国からの制裁を軽減することができると考えられ、モスクワとサンクトペテルブルクの証券取引所によって、各企業はビットコインもしくはその他の暗号資産を選択するシステムが検討されています。
・暗号資産による国際取引に関する課税
・暗号資産の概念を最初に民法に導入する必要性
・暗号資産ウォレット保有資格の制定
(不合格:50,000ルーブル以下,合格:600,000ルーブルに引き上げ)
上記について各省庁などで協議が行われており、不正な暗号資産取引の防止とともにロシアの金融市場が抱える課題の解決が期待されています。
ロシアにおける暗号資産の合法化は、米ドル経済圏からの脱却を目指す国々に大きな影響を及ぼすと考えられ、イランにおいては国際取引における暗号資産の利用がすでに承認されました。
現在のところ、各国において暗号資産による国際貿易決済の枠組みが構築されていないこともあり、その範囲は米国による制裁対象国同士の限定的なものになるとも想定されますが、米国がより強固な経済制裁を実施する上で、ロシアにおける暗号資産の合法化は大きな論点となることでしょう。
・参考文献
Международные сделки с криптовалютами могут запустить в 2023 году
Скрытая угроза: Минфин и ЦБ договорились о легализации межстрановых расчетов в криптовалюте
Crypto for foreign trade: What do we know about Iran’s new strategy
まとめ
米国による暗号資産への本格的な取り組みをはじめとして、決済需要による暗号資産の一般化が進んでいますね!
暗号資産の一般化によって、既存の資本市場にCryptoが組み込まれることだけでなく、下記の動画のように各国のコミュニティ起点でLightningNetworkが啓蒙されているなど、米国の法定通貨制度/資本市場の課題解決として、Bitcoinは「sound money(健全なお金)」として機能することが期待されています。
https://twitter.com/BitcoinIslandPH/status/1571112531879657474
米国における景気後退や金融危機がいつどのように発生するかはわかりませんが、通貨や国家をテーマに暗号資産決済を考えていくと、より幅のある議論の活性化に繋がることでしょう。
1. Metamaskを接続する
メールアドレスやパスワードは必要ありません。 必要なのは、Metamaskだけです。
2. 売上で受け取るTokenを選択
加盟店として受け取りたいステーブルトークンを選択してください。
現在、USDT、USDC、DAI、JPYCをサポートしています。
3.あなた専用のペイメントコントラクトを発行
決済を可能にしたいネットワークごとに、独自のペイメントコン トラクトを発行する。
現在、Ethereum、Polygon、BNB Chain 、Avalancheに対応しており、今後さらにEVM( Ethereum Virtual Machine)ネットワークに対応する予定です。
4. Slash Payment Documentsで、サービスに決済を導入しましょう。
「Slash Web3 Payments」は、一般的な決済を導入するのと同じ簡単なソースコードで導入できます。
https://slash-fi.gitbook.io/docs/whitepaper/slash-project-white-paper
また、Telegramに よるリアルタイムな技術サポートを提供します。
「Slash Web3 Payments」は、上記の4Stepでかんたんに導入が可能であり、暗号資産決済にご興味のある方はぜひお気軽にお問合せください✌️