コレクティブNFTとは?事例集を交えてご紹介します!
SBINFT株式会社が運営するNFT発行・販売・二次流通機能を備えたマーケットプレイス『nanakusa』には、現在約190名の公認アーティストが所属しており、日本のクリプトアート(NFTアート)界を牽引しています。
新年2回目の投稿は、NFTに参入して間もない方や今年からNFTを触ってみるという方へ、コレクティブNFTの概要と事例集をご紹介します。
コレクティブNFTとは?
コレクティブNFTの定義
NFTの代名詞とも言えるコレクティブNFTですが、未だコレクティブNFTの正確な定義は決まっていません。
以下の要件を満たしているものが、一般的にコレクティブNFTとみなされています。
●コミュニティが形成されている
●コレクションの性質がある
●数に限りがある
コミュニティが形成されている
コレクションの性質がある
出典:NBA Top Shot
数に限りがある
30 MINUTES!
— VeVe | Digital Collectibles (@veve_official) December 18, 2021
Valdo's Case from Bond #NTTD drops at 12PM PT. Find it on the No Time To Die Series 1 page!
List Price: 67.00
Editions: 7,007
Rarity: Rare pic.twitter.com/DkT21gUJN3
売れているコレクティブNFTの共通点とは?
●コミュニティの形成がしっかりしている
●デザイン性・コレクション性がある
●投機での用途がある
コミュニティの形成がしっかりしている
→購入する事でのメリットが明確であり、先を見据えたロードマップの組み立てが行われている
例:保有者のみ参加可能なパーティやアートイベントなどが開催されている
#apefest warehouse party is fucking incredible and it's not even half over. the value that ape holders have gotten from this week alone is 10x the initial mint cost. 🍌 speaking of, anyone know what @larvalabs last did for their owners? 😅 pic.twitter.com/drlbrsDI1Z
— tropoFarmer 🍌 (@tropoFarmer) November 4, 2021
デザイン性・コレクション性がある
→フィジカル収集品は収納場所に困る方が多く、デジタル収集品が主流になりつつある
例:下記のように、フィギュアのコレクティブNFTをAR技術により現実世界へ投影することができる
#veve #MickeyMouse pic.twitter.com/Nqv8DXpTxi
— らむ (@rumotion) December 22, 2021
投機での用途がある
→二次流通をする際に、購入した金額以上で売れるものが多い
例:無料で入手することのできたCryptoPunksが約13億円で売れた
Moments ago in our #London saleroom, an extremely rare “Alien” CryptoPunk #7523 from the collection of @sillytuna sold for $11.8M as part of our #NativelyDigital NFT auction – setting a new world auction record for a single CryptoPunk. pic.twitter.com/PDVUSttI3o
— Sotheby's (@Sothebys) June 10, 2021
海外で有名なコレクティブNFT事例
海外では多くのコレクティブNFTが売られています。
その中でも有名な4作品をご紹介します。
事例①:CryptoPunks(クリプトパンクス)
CryptoPunksとは?
出典:CryptoPunks
プロジェクト名 | CryptoPunks |
プロジェクト開始日 | 2017年 |
運営元 | Larva Labs |
ブロックチェーン | Ethereum |
個数 | 10,000体 |
当時の販売価格 | 無料配布 |
現在の最低価格 | 60.98 ETH (約27,120,000円) |
合計取引額 | 753,595 ETH (約324,600,000,000円) |
CryptoPunksは、アルゴリズムによって生成された24x24ピクセルアートです。
10,000体制作されましたが、同じものが1つもなく全て違う絵柄で作られています。
CryptoPunksの特徴
●最古のNFTプロジェクト
●92種類のアクセサリーと5つのタイプの型(エイリアン、猿、ゾンビ、女性、男性)から作成されており世界に同じものが存在しない
●大手決済企業「VISA」や世界的ラッパー「Snoop Dogg」などが購入
●デジタルファッション会社「RTFKT」とコラボ
事例②:Bored Ape Yacht Club(ボードエペヨットクラブ)
Bored Ape Yacht Club(BAYC)とは?
プロジェクト名 | Bored Ape Yacht Club |
プロジェクト開始日 | 2021年 |
運営元 | Yuga Labs |
ブロックチェーン | Ethereum |
個数 | 10,000体 |
当時の販売価格 | 0.08 ETH (約20,000円) |
現在の最低価格 | 51.1 ETH (約22,170,000円) |
合計取引額 | 264,702 ETH (約114,000,000,000円) |
Bored Ape Yacht Clubは、Ape(類人猿)をモチーフにしたデジタルアートによるプロジェクトです。
Bored Ape Yacht Club(BAYC)の特徴
●表情、頭の形、服装など170以上の特徴的なパーツから作られている
●NFTに「コミュニティ」を持ち込んだ最初のプロジェクト
●大手決済企業「VISA」や世界的ラッパー「Snoop Dogg」などが購入
●二次制作などの商用利用可能
●所有者だけが購入できるNFT
●所有者だけが書き込めるらくがきトイレ
●所有者限定のDiscordコミュニティ
●所有者限定のモバイルゲーム
●adidasとのコラボNFTを販売
●BAYCをベースにした音楽レーベルが誕生
●限定でのフィジカルグッズ販売
事例③:COOL CATS(クールキャット)
COOL CATSとは?
プロジェクト名 | Cool Cats NFT |
プロジェクト開始日 | 2021年 |
ブロックチェーン | Ethereum |
個数 | 9,999体 |
当時の販売価格 | 0.02 ETH (約8,600円) |
現在の最低価格 | 6.75 ETH (約2,870,000円) |
合計取引額 | 60,649 ETH (約26,130,000,000円) |
COOL CATSは、CryptoPunks・Bored Ape Yacht Clubにつづき、史上3番目に二次流通最低価格が10ETHを超えた10Kプロジェクトです。
COOL CATSの特徴
●30万の特性から作られている
●保有者に毎月coolcatデザインのNFTをエアドロップ
●非独占ライセンスが許諾されているため、オリジナルグッズの二次作成や販売が可能
●世界的ニュース雑誌「TIMES」とコラボ
●売上の20%が運営資金として還元されることが約束されている
●元プロボクサー「Mike Tyson」が購入しTwitterのアイコンにした
●フィジカルグッズのECサイトがオープン
事例④:Doodles(ドゥードゥル)
Doodlesとは?
出典:Doodles
プロジェクト名 | Doodles |
プロジェクト開始日 | 2021年 |
ブロックチェーン | Ethereum |
個数 | 10,000体 |
当時の販売価格 | 0.123 ETH (約53,000円) |
現在の最低価格 | 3.42 ETH (約1,490,000円) |
合計取引額 | 31,056 ETH (約14,170,000,000円) |
Doodlesは、コミュニティ主導のSNSプロフィール画像用のコレクティブNFTです。
Doodlesの特徴
●顔、髪、帽子、体、背景などの100以上の特性がかけあわされて生成されている
●CryptoKittiesのプロジェクトに参加した元Dapper Labsの社員2名がメンバー
●Discordはゲリラ的に5分間だけオープン
●ロードマップはなく、チームと購入者が協力してプロジェクトを伸ばしていく
●SNSのプロフィール画像を意識し、Twitterアイコンの〇(丸)に合うように作成された
●事前にオフィシャルサイトやDiscordを公開せず、Twitterでの宣伝のみを行った
国内で有名なコレクティブNFT事例
国内では少しずつコレクティブNFTの販売が増えています。
今回は、直近で話題のある作品をご紹介します。
事例①:MetaaniGEN
MetaaniGENとは?
出典:Conata World
プロジェクト名 | MetaaniGEN |
プロジェクト開始日 | 2021年 |
運営元 | Conata World |
ブロックチェーン | Ethereum |
個数 | 10,000体 |
販売価格 | 0.15 ETH (約58,000円) |
現在の最低価格 | 0.11 ETH (約43,000円) |
合計取引額 | 25.27 ETH (約9,880,000円) |
MetaaniGENとは、クリプトアート展示会Crypto Art Fesを開催した「mekezzo」さんとVRアーティスト「Misoshita」さんが共同で立ち上げたプロジェクト「Metaani」の一種です。
アバターデータのコレクティブNFTとなっており、独自メタバース「Metaani land」でアバターを使用することができます。
MetaaniGENの特徴
●ネコ、イヌ、コアラ、シカ、ウサギのボディをベースに様々な絵柄で生成される
●ランダムに生成された10種類の中から自分の好きな絵柄を選択できる
●同じデザインのアバターは世界に一つも存在しない
●音楽やアートフェスに特化した独自のメタバース「Metaani land」を所有している
●バーチャルYouTuber「キズナアイ」とのコラボ作品を販売している
●Metaani所有者のみが加入できるDiscordチャンネルがある
●ロードマップがとても細かく、将来的には音楽フェスなどを開催する予定
事例②:Tokyo Pop Girls Collection by Onigiriman
おにぎりまんとは?
「おにぎりまん」さんは、Twitterフォロワー22,000人、Instagramフォロワー33,000人の大人気イラストレーターです。
主に、可愛い女の子のイラストを描いており、OpenSeaではonigiriman's cute girl Collectionをメインに展開されています。
Tokyo Pop Girls Collection by Onigirimanとは?
プロジェクト名 | Tokyo Pop Girls Collection by Onigiriman |
プロジェクト開始日 | 2021年 |
運営元 | おにぎりまん |
ブロックチェーン | Binance Smart Chain |
個数 | 3,000個 |
販売価格 | 0.2 BNB (約13,000円) |
現在の最低価格 | 0.1 BNB (約6,500円) |
Tokyo Pop Girls Collection by Onigirimanは、イラストレーター「おにぎりまん」さんとNFTマーケットプレイス「tofuNFT」様がコラボして制作されたコレクティブNFTです。
260万種類以上の組み合わせの中から3,000個だけがNFTとして発行されます。
Tokyo Pop Girls Collectionの特徴
●260万種類以上の組み合わせから生成されている
●ランダムではなく、自分の好きなイラストを選択できる
●Binance Smart Chainで発行することでガス代を抑えている
●比較的手に取りやすい価格になっている
●購入後にエアドロップがある
●開始約4時間で3000個完売
国内でも活発化してきたコレクティブNFT
今回は、コレクティブNFTの解説と有名なコレクティブNFTの事例をご紹介致しました。
海外では、数多くの人気コレクティブNFT作品がありますね。
著名人が購入している作品も多くあるので、海外と日本でのNFTに対する認知度の違いが顕著に表れています。
日本では、「MetaaniGEN」や「おにぎりまん」さんを筆頭に、ここ数ヶ月で多くのコレクティブNFTを目にします。nanakusaでも「SUSHI TOP SHOT」や「野球少年」のようなコレクティブNFT作品を取り扱っております。
日本人アーティストが制作したNFTアートは、海外の方にも多く購入されているようなので、日本のコレクティブNFT市場はこれからどんどん大きくなりそうです。
今年はNFTが度々メディアに取り上げられると思います。
nanakusaでは都度情報を追っていきますので、これからもぜひチェックしてみてください。
追記(2022/3/23)
NFTマーケットプレイス『nanakusa』をリブランディングし、機能性向上と使いやすさを実現した『SBINFT Market』を2022年3月17日にリリースいたしました。
『nanakusa』は今後、公認アーティストを指す通称となります。