NFT戦記1-2 BCG ETERNAL、TITANする
BSCのBCGの$ETERNALがTITANしかけています。
引用元:poocoin
このゲームの特徴はトークンがいくらになろうが、オラクルを利用したドル建てでその時の固定価格分のトークンが出るので新規参入しやすい所です。
今回はオラクルを利用してドル建てで固定価格にする手法の問題点を考えます。
①常に100$のエターナルが出るとします。
この時、例えばエターナルが1$の時100枚のエターナルが手に入ります。
これが価格上昇して10$になった時、10枚のエターナルが手に入ります。
更に上昇して100$になった時、1枚のエターナルが手に入ります。
更にさらに上昇して1000$になった時、0.1枚のエターナルが手に入ります。
つまりは上がるほど(枚数で見た)売り圧が減少するわけですね。
なので新規流入が続く限りエターナルで上がっていきます。
価格で見た売り圧は変わらないので問題は無いのですが、ここでエターナルが上がりまくるからと溜め込む人が出てくる事が予測されます(というかそうでないと上がりませんし、ロックがあるのでそうしたくなくても時間差が発生します)
すると、10の時に10枚手に入れたエターナルを1000の時にリリースすると通常の100倍の売り圧になってしまいます。
これで崩壊が発生します。
②下がり始めるとどうなるか
下がり始めた時からが真の問題です。
1000の時0.1枚しか出なったエターナルですが、200まで下落すると0.5枚出るようになるので枚数で見た売り圧が5倍に上昇します。
これが100まで落ちると1枚、10に落ちると10枚と落ちれば落ちる程大量発生するようになってしまいます。
シンプルにまとめましょう、上がり始めたらどんどん供給が減るので上がりっぱなし、しかし溜め込まれた物がまとまって降ってくるとどでかいナイアガラを起こし、下り始めるとどんどん供給が増えていくので下落時にノンストップになってしまうのです。
③実はみんなよく知っています。
これは、実はTITANと同じロジックです。
TITANはredeemすると常に1が出てきました、この時担保率が80%ならUSDCが0.8と残り20%、要は0.2$分のTITANが出てきた訳です。
だから1000$redeemしたとして、
この時TITANが2だったら200TITANが出てきて、20だったら20TITANが出てきた訳です。
で、下り始めると同じように0.2になったら1000TITANが出てきて0.02になったら1万TITANが出てくるのです。
あがり始めると供給が減って、下がり始めると増えるのでTITANチャートが出来やすい。
④だからといってエターナルがダメという訳ではない
幸いこのゲームはNFTがあるのでトークンだけ持ってたら致命傷ですがNFTを持っていればまあプレイヤーが継続すれば続くと思います。
トークン価格自体は当面危険です。
TITANはバグで発行がほぼ無限になったので奇跡的下落を起こしましたが今回はそういうのはないので一応どっかで止まるんじゃないでしょうか…。
ゲーム自体はドル建てなので、ゲームとして課金のつもりで遊ぶ場合はあんまり困らないと思います。
なので、面白いかどうかと運営の対応がポイントでしょう。