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森とブロックチェーン(合本版)

Haruka/はるか
3 years ago
ブロックチェーン謎の文字列謎の文字列2500億円の価値バーーーーーーン東京へマミマミとの再開バキマミの家飛行機ラサの家アウトバーンある日

今日も暑い。まじで暑い。本当に日本の夏はどうなってしまったのだろうか。学士は今日も森の中に入り、養蜂師として巣の手入れをしていた。

こいつらも暑いだろうに。羽をフル回転させて幼虫を熱風から守っているとはなんて愛があるのだろう。いやこれはタダの遺伝子による種族の保護がそうさせているのだろうか。

学士は哲学者だ。いろいろ難しく考えてしまうことが多い。でもそんな彼も世俗を離れたこの森では軋轢を生むことはない。そして、彼は最近おもしろいものを見つけた。

ブロックチェーン

世俗を離れていた彼が最近ネットでブームだということを知りサトシ・ナカモトの論文を読んでその理論的な美しさに魅了されてしまった。

そしてネットの世界には彼のように魅了されてしまった人がたむろっている。かれはあっという間にネットワーク越しに多くの同胞を得たのだ。

2018年の夏、ビットコインの価格は低迷を極め多くのものが苦しんでいた。だが、学士のようなテクノロジージャンキー達は価格など気にせずその魅惑の美しい世界に魅了されていたのだ。

謎の文字列

ある日、彼はtwitterのDMで不思議なメッセージをもらった。それには謎の文字列が書き込まれているだけである

0x4a071EEe72Bc8664C81ofn83693eeD0d3ygdA82b

どう見ても怪しい。そしてこれはEthereumのウォレットアドレスであるこことも容易にわかった。学士はEtherscanというウォレットアドレスの中を除くことができるツールでそのウォレットをのぞいた。

そこには5,000,000ETHほどの残高があった。500億円ほどの金額だ。そしてこれはおよそETH全体の5%を占める

これを俺に伝えた奴はなんなんだ悔しがらせたいだけかよ。そして学士はtwitterで同志とBancorのことなどを話題にし、その日は寝た。

謎の文字列2

次の日また学士にDMが飛んできた。次の文字はこれだ。

f729731ec8e2c81a334fser9d12f686871d8cd99ba16fi895a84cc7f4b1d937a

学士はすぐにわかった。ETHの秘密鍵だ。だからなんだというのだ。ただ彼は気になった。同じやつが昨日はアドレスをそして今日は秘密鍵を。

今日はたまたま外は雨のため午前中で養蜂の作業を終え暇であったのでかれは暇つぶしにこの秘密鍵が使えるのかどうかパソコンで確認してみた

そこに示された残高は...

5,033,260ETH

そして彼のもつ秘密鍵はこの資産を動かす権利をもつものだ。学士は固まった。

500億円の価値

5,033,260ETH

この数字がPCの前の学士に重くのしかかる。タダの数字ではない。学士はこのイーサリアムという仮想通貨を好きなように売ることだってどこかに送金することだってできるのだ。

ただ、怪しすぎる。一体誰が送ってきたのだ。twitterの送信元を確認してみたが特に手がかりのあるような痕跡は見つからなかった。

彼はどうすればいいかわからないまま放置をして数日が過ぎた。また彼はふとそのアドレスの残高を確認した。

7,063,550ETH

ふ・増えている。さすがにこの増え方は異常だ。200億円ほど増えているのだ。さすがの学士も誰かに相談したくなった。

彼の友人で一番こういうやばいことに詳しい人と言えばやっぱり億ラビットくんだろう。

さすがにDiscordなどの誰でも覗けるところで相談するのは怖かったので彼は、億ラビットくんにDMをした。

億ラビットくんはベルリンに住んでいるので日本の朝の時間には捕まらない。しょうがないのでひと仕事、養蜂家としての責務を果たしてから彼と話すことにしよう。

と彼が森に入っていくと

バーーーーーーン

後ろのほうで大きな音がする。

マジか!!!

家が爆発しとる。。。。

どう考えたって俺はなにかまずい事件に巻き込まれている。

逃げるか。

どこへ逃げる。

彼はとりあえず森を降り軽トラで東京に向かった。東京であれば人混みに紛れられるし仮想通貨の同志も多い。なんとかなるだろう。

幸いなことにスマフォはポケットに入っていた。連絡も取れるはずだ。

東京へ

学士は軽トラで東京に向かう途中でtwitterのDMで仮想通貨の同志たちに連絡を入れた。誰でもいい返事がほしい。一人はやはり不安だ。

といいつつ財布は森にはもっていってない。この軽トラは森での作業用なのでETCもついていない。高速の使えないかれはぐるっと東京湾を周り東京への道を進んでいった。

全然連絡が帰ってこない。携帯の電話番号も知らないのでtwitterで連絡がとれないと僕は誰を頼ればいいのだ。。。

ALISの仲間の顔は浮かぶ。でも携帯番号もLineもメールアドレスもわからない。

仮想通貨の勉強会仲間の顔も浮かぶがtwitterの繋がりだ。

とうとう彼は東京についた。

彼は都心の少し前のイオンモールの立体駐車場の奥に車を止めた。都心の駐車場は有料だ。金はない。ここで少し作戦を練ろう

にしても今日に限って連絡がまったくない。なぜだ。タイムラインにも彼らのコメントがない。あのやたらつぶやくはるか先生も今日はつぶやいていない。

ちくしょう。

どうすれば。。。

あっ。

マミ

かれは大学の同級生だったマミを思い出した。数少ない女性の友人だ。彼女は少し癖のある学士とも思わず気があったのだ。彼女は哲学者というより実践者ではあるのだけど学士の話をよく楽しそうな顔できいてくれたのを思い出した。

一度だけサークルの皆で海にいったな。マミさんは可愛かった。。学士は大学時代マミのことが好きだった。当たり前だ。俺の話をあんなに楽しそうに聞ける女性なんてマミ以外いなかったのだから。

twitterではつながってないのだけど電話番号なら知ってる。

もう10年も会ってない。でも電話しよう。

ぷるる。彼は電話をした

マミとの再開

マミに電話をした。

もしもし。まさか学士さん?

出た!そして僕の電話番号を登録していてくれたのだ。うれしい。

マミさん久しぶり。。。

仮想通貨のこといってもきっとわからないだろうから少し困っていて東京に来たこと。お金もまったくないことを説明した。

彼女はじゃあ待ち合わせして会いましょう。もちろん助けるわよといってくれた。結局人混みの中にいればいざというときに立ち回りやすいし、助けももとめられるということで渋谷で会うことにした。

仮想通貨のmeetupでたまに来る町だ。

軽トラで渋谷。結構目立つな俺。

とりあえずカフェの近くの駐車場に止めカフェに入った。もうマミさんはいた。渋谷の近くに住んでいるみたいだな。

久しぶり学士くん。もう10年も経ったのね。よくわからないけど大変な事になっている雰囲気ね。隠さず全部話しなさい。

マミさんは少し隠し事をしていることについて怒っているみたいだ。現実主義者のマミさんはちゃんと事実を知り、根本的な対応をする人だったな。ありがたい。

理解されないことを承知でETHが700億円ほど手元にあることを含めこの数日のことを話した。

マミさんはなんか普通に理解しているように見える。あれマミさんは仮想通貨のこと知ってるの?なんでも知ってると昔からびっくりしたことが何度もあった。今回もびっくりした。

何でもは知らないわよ、知ってることだけ。だって私 Power Ledgerの日本代表しているのよ。

えっ。あの関西電力と先日パートナーシップを結んだあのPower Ledgerの日本代表がマミさん?

関西電力との話は結構スムーズだったわよ。私また明日は大阪行く予定だったから今日で良かったわ。ところで、この大量のETHはどこから来たのかしらね。不思議だわね。

あとあなたの家 バーン って爆発したってなんかダイ・ハードみたい。わくわくするわね。

でどうする?これから。

だれか頼る人は居るの?学士はtwitterの仲間たちを頼ろうとしたことを話したが連絡もつかないことも伝えた。

私はtwitterはよくわからないけどそれはおかしいわね。twitterってどうやるの?ちょっと私のiPhoneで見てみようかしら。

と彼女がtwitterをインストールし検索をしてくれた。なんと今日つぶやいていないはずの彼らが、クロスチェーンのネタで盛り上がっている。なんだ?なんだ?

これはおかしいわね。あなたのスマフォはもう乗っ取られていると思ったほうがいいわね。ここにいることもバレている。貸して。

バキ

マミはあっという間に僕のスマフォを半分に折ってしまった。いくわよ。彼女は僕の手を引きカフェを出た。

とりあえず私の家にいきましょう。それがいいわ。

タクシーにのり彼女の家にいった。

マミの家

マミの家についた。タワーマンションだな。それにしてもなんか豪華にみえるなー。マミはすごいところに住んでいる。でも少し不安があった。僕は彼女に電話したのだ。この家だって足がついているかもしれない

マミにそのことをいったら笑われた。

えっ。私のスマフォからは場所特定どころか何も情報は出ないわよ。そんなの普通じゃない?あっ。ふつうじゃないか。まあいいわ。大丈夫なの。

そんなことを言われた。なんか普通じゃないよな。マミさんって。

家につくと2匹の猫がお迎えに来てくれた。かわいい。名前を聞くと変な名前が帰ってきた。何やらもらったときにはこの名前だったしかわいいからそのまま呼んでいるとのこと。

ミカヅキカヅキ

暗号猫

僕は猫の頭をなでながらマミと今後のことを話そうと思った。といってももう僕にはアイディアがないのでマミにどうすればいいと思うと聞いた。

この場所は誰にもわからないから少し休んで情報収集して次のアクション決めましょう。あなたは狙われている。理由はわからない。秘密鍵が送られた。これもなぞ。そしてあのお金はどこから。

とりあえずあの秘密鍵のお金を違うウォレットに移しなさいよ。あのままだとなくなっちゃうかもよ。

確かに秘密鍵は何人でも知れるので他の誰かが移動してしまえばもう僕には手がでない。もう命も狙われてるしマミの言うとおりだな。

僕はマミのPCのを借りてさくっと新しいウォレットを作り資金を移した。結構緊張した。さすがに700億円相当の資金を移すのだ。それにアドレスを間違えるだけでなくなってしまうという繊細なシステムだからな。

ちょっと私の友人のハッカーにも調べさせましょうかね。何かイーサリアム界隈で起こってないか。

そういってマミはサクサクっとコンソールを開いてチャットを始めた。なんか古めかしいチャットシステムだなあ。マミはこれを使わないと、あの子とは連絡取れないのよねと言った。黒アリスは大体のことは知ってるわね。ネットのことに限れば。引きこもりなので外にはもう20年出たことないらしいわ。

コンソールから連絡が来た。

>あなたはいつも情報が遅れているわね。ついさっきBinancoがハックされたらしいわよ。イーサリアムおよそ700億円ができたばかりのウオレットに移動させられたらしいわね。

。。。。

さっき。さっき?

まみはいった。

あらどうやらあなたBinancoの資金を流出させたみたいね。

まみはなんだか恍惚とした顔をしている。この状況に興奮しているようだ。

僕はもう顔面蒼白だ。犯罪者ってことだよね。

飛行機

僕は気がついたら飛行機の上にいた。窓から下を見ると森が広がっている。ここは一体どこなんだ?

マミさんの家にいったらちょっとエッチな展開になるんじゃないかと期待した記憶はある。

なんか僕は犯罪者になったような気もする。Binancoのイーサリアムを僕は自分のウォレットに700億円分くらい移した気がする。

ははは。ってどこだよ!!!ここは!!!

それにもう窓からみる景色は日本には見えない。ここはどこなんだろう。

いろいろ見ているとどうやら飛行機会社の名前はLufthansaというらしい。ヨーロッパぽい感じだな。聞いたこともある気がする。

隣に座っている男性はちょっと伊勢崎友介似のイケメンだ。日本人にみえるから怖いけど少し話してみるか。

とおそるおそる状況を理解するために普通の会話っぽく隣の男性に話しかけた。彼はワインの仕入れに来たらしい。東京の有名なレストランでソムリエをやっているとのことだ。

僕は行き先を探るために彼に聞いた。僕は今回はじめてなんですがどこか観光スポットでオススメなところありますか?

じゃあ。定番だけどブランデンブルグ門はみてくるといいよ。

やべえ。回答を聞いてもどこかわからない

ええっとそれ以外にどこかありますか?

そうだなー。ポツダム広場かな。ベルリンの壁もまあまあ残っていていい感じじゃないかな。

べ・ベルリンかよ。なんと。マジか。

億ラビットくんに助けを求めることができるかもしれない。

やった。よくわからないけどなんだか、都合いい方向に話が進んでいる気がしたがそこはあまり言わないでおこう。

飛行機はベルリンに降り立った。

空港から出たのだがさてどうしたものか。ポケットにはなぜかパスポートと現金が入っていた。なので入国審査は問題なかった。まあ何言ってるかわからなかったけどふわふわしていたら通してくれたよ。現金は500EUROくらいだろうか。これくらいあれば困らないとは思う。

空港であやしいドイツ人に声をかけられた。でかい。英語のような気もするがぜんぜんいっていることが分からなかった。

手をひっぱられたので仕方がなく、腕を捻ってやった。僕は合気道の心得があるのだ。なので体格はあまり関係ない。なんかいいながら逃げていった。

さてどうしたものかと思っていたら

しばらくしたらさっき腕を捻ってやった下っ端ぽいやつが、ボスらしき男を連れてきた。

あれはやばい。

多分やばい。

元囚人51番

僕は急いでタクシー乗り場に走り、飛び乗ってとりあえずベルリン市街まで走らせた。ベルリンセンターセンターとくりかえしたらなんか通じた。

到着したのは繁華街だ。とりあえず現金を払ってタクシーを降りたのだが途方にくれた。スマフォはもってないので何も調べられない。

さてどうしようか。億ラビットくんに会いたいが顔もしらない。本名だって知るわけない。そしてここはベルリン。生まれて初めての海外だわ。

途方にくれているとなぜか背後の公衆電話が鳴った。ドイツだと公衆電話に電話がかかってくるの?僕はミッション・インポッシブルでイーサンが公衆電話にでるシーンを思い出した。なんかかっこいい!

学士くん?億ラビットだよ。なんかやばいことになってるね。もう犯罪者じゃない。仲間だね。ははは。Binancoハッキングとかかっこいいじゃん。

やっぱり億ラビットくんは只者じゃない。この電話は安全性が高いのだとか。それにベルリン内のカメラはハッキング済みだとか。意味がわからないけど助かった。

今ニューヨークにいるんだよ。ちょっとヤバイ件があってね。僕の友達にサポートしてもらって。頭めちゃ切れる子だから頼りになると思う。

と電話が一方的に切られたと思ったら背中をトントンと叩かれた。なんか可愛い子がいる。

RAS3

只者じゃなさそうだ。

君すごい犯罪者なんだってね。メチャンコイケてるじゃん。やばくない?Binancoの秘密部隊も動いているからおいおい消されちゃうかもね。くくく。

なんか物騒なことをいう。それになんか全て知られているようだ。とりあえずもうBinancoから見たら僕は敵になっているようだ。どうしたらこの状況を脱せられるのだろうか。真犯人をみつけるしかない。

ラサと呼んでと彼女は言った。真犯人を見つける手伝いをしてくれるらしい。

でも、なぜ僕が飛行機に乗ったのかわからないということをいったら、そんなの知るかよと、ちょっとキレられた。こわい。

ラサの家

なんか最近は女子の家に行くことが増えた気がする。これがモテキというやつか。うれしいなと家に入るとなんかメチャンコすごかった。

えっ?

ここが家なわけないじゃない。億ラビットくんの基地よ。この人達は億ラビットくんの部下たちね。

何しているかは聞かないほうがいいよ。後悔するから。Binancoなんてもんじゃないから。。。くくく。

ということで君を貶めた犯人について調べてみようかしら。まずはカチャカチャと彼女は何やら始めた。

ふむふむ。あなたのスマフォは1週間前くらいから乗っ取られていたみたいね。うーん。twitterのやり取りは改ざんされてる。あなたが1週間まえからやりとりしてるのはみんなAIよ。みんなもう学士さんはtwitter止めたと思っているわね。

え。俺とPython談義やBancor談義していたのAIかよ。マジか。なんかメチャンコ寂しいわ。

うーん。でもあなたにこれをしかけた人物はもうわからないわね。ハードウエアが残っていれば調べられたのだけど。

ラサをしてもここまでのようだ。あと言っとくけどさっききいたマミってこ怪しくない?ほんとに同級生?昔と違うとこない?

そう言われてみれば全く違う。彼女もAIなのか?

21世紀すげえと言ったら罵られた。

アホか。そこまで21世紀すごくないわ。ただのスパイだろう。あっ。

これはやばいわね。しまった。あなたを飛行機のせたのはそのマミだわ。あー。億ラビットくんの秘密基地の場所がバレてしまった。やばい。

彼女は億ラビットくんの部下に急ぎドイツ語で何かを言った。彼らは何やらコマンドをうち急いで席を離れた。

いくわよ。私達も。と僕は手を引かれ基地を出た。

ドカーン

あー。なんかこの展開2回め。また爆発してる。ラサによるとこれは自爆らしい。それに億ラビットくんの基地は度々爆発させて拠点を移動しているのでまあ気にするなということだった。

また途方にくれてしまった。犯人は僕では無く億ラビットくんへのルートを手に入れたかったのか。そして僕が手に入れた700億円はどうなったのか。

アウトバーン

ラサと学士はメルセデスでアウトバーンを南に走っている。もう一つのアジトに向かっている。アウトバーンには速度制限が無く、メルセデスのメーターは300km/h を指している

不思議とこのスピードでも安定している。よくできている。次はメルセデスを買おうかなと学士は思った。

ラサに車の話をしたらとてもノリノリだ。彼女は車がメチャンコ好きらしい。BMWの6気筒が云々かんぬん、シルキー6がとメチャンコもりあがっていたが途中からぼくは意味がわかってなかった。

もうすぐだわ。アウトバーンを降りてからもう3時間くらいとばしたところでラサはいった。もう朝になりそうだ。

ほら。あそこのお城見えるでしょ。

お城の門をくぐり車を降りた。

僕は絶句した。

ラサも絶句してた。

やばい。彼以外にこの周りは20人ばかりの工作員と思われる者たちに囲まれている

ワインあなたが裏切り者なの?

裏切ってはいないよ。僕は億ラビットくんとは友達ではあっても部下ではないからね。僕は僕の思想に基づいて生きているだけだよ。だいたいだよ。会ったこともないのに友達なんて幻想だよ。

ちゃんと彼は億ラビットくんの部下としてBinancoのハッキングをして700億円を盗んでくれた。もう我々にとってはシナリオは完璧になった。あとは億ラビットくんとBinancoの関係が悪くなれば我々米国にとっては理想の形になる

億ラビットくんがBinancoの肩を持つからBinancoは仮想通貨でトップにおどりでた。億ラビットくんの資金送金を渋っただけのCoinCkeckersはハックされちゃったよね。

彼に肩入れされたBinancoは金融界を牛耳ってしまう。我々米国にとっては最高にBadなシナリオだよ。

億ラビットくんが消せればいいんだが彼はどこ居るのか我々をもってしてもつかめないからね。あんなに僕は彼とALISで仲良くできたと思ったのにオフ会では会えずじまい。

わかるかい。なぜ僕がぜんぶ君たちに教えているのか?君たちが億ラビットくんの基地を爆破してくれたのでもう用済みだからだよ。

じゃね。

学士とラサ

もう絶対絶命だ...

ラサと学士はドイツの森の中にあるお城にいる。ワインと工作員20名に囲まれてしまった。もうこのまま殺されると思っていたのだがワインのスマフォが鳴った。

ワインは驚愕の声を出しながら了解しました。といって電話を切った。

彼は無言で工作員と共に黒いドイツの森の中に消えていった。その後、何台かのヘリの音がした。

その後、ラサのiPhoneにメッセージが入ってた。億ラビットくんからだ。

なんだか想定内ではある気がするこの展開。

億ラビットくんは実力行使をするために仕方なく物理的にアメリカに行ったとのこと。やっぱり相手は彼だろうか。CIAの動きについてはもう2週間まえから感づいていたとのこと。

ラサに億ラビットくんはどんな感じなのか聞いたがラサ自信も本人にはあったことないようだ。部下の誰も会ったことがない。信じられないが本当みたいだ。誰も彼がどこにいるかわからない。

700億円をどうすればいいのかな?億ラビットくんは迷惑料だから学士くんが好きにすればいいよと言ってた。

数百億円って確かに我々にとっては高額なのは確かだが、国家や国際企業にとっては微々たる金額だ。それで何かがおかしくなることもない。ちょっと豪華な映画作ったらなくなってしまう。CIAにとっても微々たるお金だということだ。

落ち着いたので新しく作ったウォレットをラサからPCを借りて開いてみた。

0 ETH

...

あれ。無いや。

...

あっ。そうか。ウォレットの操作はマミの家のPCでやったんだ。もう全部抜かれちゃったか。。。ははは。いい夢見た気がする。

マミはあのお金を何に使うのだろう。CIAに渡すのか自分で使うのか。

僕はラサと別れ日本に帰った。

また養蜂家としての日常に戻った。相変わらずtwitterやALISで仲間たちと僕は仮想通貨とプログラミング談義を楽しんでいる。

ある日

DMがmamiという宛名から

文面は…

-----------------

f729731ec8e2c81a334fser9d12f686871d8cd99ba16fi895a84cc7f4b1d937a

silks repeats tender

------------------

350億円相当のETHだ。

そしてこの単語は...

僕はマルタへとんだ。

おわり


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Haruka/はるか
3 years ago
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