森とブロックチェーン(2) マミとの再会
〜学士は謎の文字列を送りつけられ家を破壊された... 彼の千葉から東京への逃避行が始まる
前回までのお話はこちらから
東京へ
学士は軽トラで東京に向かう途中でtwitterのDMで仮想通貨の同志たちに連絡を入れた。誰でもいい返事がほしい。一人はやはり不安だ。
といいつつ財布は森にはもっていってない。この軽トラは森での作業用なのでETCもついていない。高速の使えないかれはぐるっと東京湾を周り東京への道を進んでいった。
全然連絡が帰ってこない。携帯の電話番号も知らないのでtwitterで連絡がとれないと僕は誰を頼ればいいのだ。。。
ALISの仲間の顔は浮かぶ。でも携帯番号もLineもメールアドレスもわからない。
仮想通貨の勉強会仲間の顔も浮かぶがtwitterの繋がりだ。
とうとう彼は東京についた。
彼は都心の少し前のイオンモールの立体駐車場の奥に車を止めた。都心の駐車場は有料だ。金はない。ここで少し作戦を練ろう
にしても今日に限って連絡がまったくない。なぜだ。タイムラインにも彼らのコメントがない。あのやたらつぶやくはるか先生も今日はつぶやいていない。
ちくしょう。
どうすれば。。。
あっ。
大学の同級生
かれは大学の同級生だったマミを思い出した。数少ない女性の友人だ。彼女は少し癖のある学士とも思わず気があったのだ。彼女は哲学者というより実践者ではあるのだけど学士の話をよく楽しそうな顔できいてくれたのを思い出した。
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一度だけサークルの皆で海にいったな。マミさんは可愛かった。。学士は大学時代マミのことが好きだった。当たり前だ。俺の話をあんなに楽しそうに聞ける女性なんてマミ以外いなかったのだから。
twitterではつながってないのだけど電話番号なら知ってる。
もう10年も会ってない。でも電話しよう。
ぷるる。彼は電話をした
マミとの再開
マミに電話をした。
もしもし。まさか学士さん?
出た!そして僕の電話番号を登録していてくれたのだ。うれしい。
マミさん久しぶり。。。
仮想通貨のこといってもきっとわからないだろうから少し困っていて東京に来たこと。お金もまったくないことを説明した。
彼女はじゃあ待ち合わせして会いましょう。もちろん助けるわよといってくれた。結局人混みの中にいればいざというときに立ち回りやすいし、助けももとめられるということで渋谷で会うことにした。
仮想通貨のmeetupでたまに来る町だ。
軽トラで渋谷。結構目立つな俺。
とりあえずカフェの近くの駐車場に止めカフェに入った。もうマミさんはいた。渋谷の近くに住んでいるみたいだな。
久しぶり学士くん。もう10年も経ったのね。よくわからないけど大変な事になっている雰囲気ね。隠さず全部話しなさい。
マミさんは少し隠し事をしていることについて怒っているみたいだ。現実主義者のマミさんはちゃんと事実を知り、根本的な対応をする人だったな。ありがたい。
理解されないことを承知でETHが700億円ほど手元にあることを含めこの数日のことを話した。
マミさんはなんか普通に理解しているように見える。あれマミさんは仮想通貨のこと知ってるの?なんでも知ってると昔からびっくりしたことが何度もあった。今回もびっくりした。
何でもは知らないわよ、知ってることだけ。だって私 Power Walletの日本代表しているのよ。
えっ。梅田電力と先日パートナーシップを結んだあのPower Walletの日本代表がマミさん?
梅田電力との話は結構スムーズだったわよ。私また明日は大阪行く予定だったから今日で良かったわ。ところで、この大量のETHはどこから来たのかしらね。不思議だわね。
あとあなたの家 バーン って爆発したってなんかダイ・ハードみたい。わくわくするわね。
でどうする?これから。
だれか頼る人は居るの?学士はtwitterの仲間たちを頼ろうとしたことを話したが連絡もつかないことも伝えた。
私はtwitterはよくわからないけどそれはおかしいわね。twitterってどうやるの?ちょっと私のiPhoneで見てみようかしら。
と彼女がtwitterをインストールし検索をしてくれた。なんと今日つぶやいていないはずの彼らが、クロスチェーンのネタで盛り上がっている。なんだ?なんだ?
これはおかしいわね。あなたのiPhoneはもう乗っ取られていると思ったほうがいいわね。ここにいることもバレている。ちょっと貸して貸して。
バキッ
マミは、サクッと僕のiPhoneを半分に折ってしまった。いくわよ。彼女は僕の手を引きカフェを出た。
とりあえず私の家にいきましょう。それがいいわ。
タクシーにのり彼女の家に向かった。
続く