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人生の転機となった2021年を振り返ってみる

Fumihiro Shindo
3 years ago
ご挨拶そのまえに前職について…転職のきっかけ2021年の振り返り1月~2月3月4月5月~6月7月8月~9月9月~10月11月12月まとめ

ご挨拶

JPYC株式会社でCISO(セキュリティの責任者)をしております進藤と申します。 HiDEでは初記事になります。2022年も皆さんよろしくお願いいたします。

2021年は人生の転機となる1年となりました。新卒から9年勤めた会社を退社し、JPYC株式会社に入社しました。JPYC株式会社でのお話がメインになりますが、1年間を振り返ってみたいと思います。

そのまえに前職について…

ついでに退職エントリ…! 前職について軽く触れてバックグラウンドを知ってもらえればと思います。

電力会社の技術職採用でした。新卒から4年間程度はいわゆる現場で働いておりました。遠く離れた変電所の工事監督をしたり、その工事の発注手続きや検収手続きをしたりと。研修制度も充実していたことから、本当に伸び伸びと成長できました。あまりにも伸び伸びしているのでよく注意されていましたね...笑 まったく堪えないので呆れられていたと思います。今でも連絡を取っている方も多いです。感謝しかありません。

その後の5年間は本社勤務でした。OT(Operational Technology)システムのメンテナンスや機能改造を担当したり、全社のセキュリティ対策の立案・発注・工程管理・予実管理をしていました。本社は現場より忙しく辛いこともありましたが、大企業がどのようにして回っているのか俯瞰して見れるようになりました。管理系の仕事なら大体こなせるようになったと思います。

この記事を読んで頂いている方の中にも、前職でお世話になった方もいらっしゃると思います。本当にお世話になりました。

転職のきっかけ

以前より分散型金融(いわゆるDeFi)には並々ならぬ興味があって趣味で調べていたんですが、突然Twitterでこのようなツイートが目に入り、俄然興味を持ちました。日本だけステーブルコインで出遅れていたので、1ユーザとしてその突破口を切り開いて欲しいと思っていました。

それからすぐに当時の本社である芝公園まで行ってお話を伺っている間に、1ユーザではなく1プレイヤーとして社会実装していくという気概が強くなりました。世界でチャレンジする余白が大きく、働き方も自由、裁量も大きいということでチャレンジしない手はなかったです。活躍できるイメージしか湧きませんでした。

2021年の振り返り

そんなこんなで2021年に入ります。JPYCの成長とその中で自分がどのように対応してきたかを主に書いていきます。あまり外に出ていない内部の情報もこっそりリークします。

1月~2月

実はこの頃はまだ前職で働いておりました。9月には退職を申し出てすぐに転職したい旨を伝えたのですが、色々あって2月末退職でした。この頃にも少しだけお手伝いはしていて、ホワイトペーパーの監修やリサーチをしていました。やはりリリース時はめちゃくちゃ緊張しましたね。

3月

うーん...前職の会社名書いているけどまぁいいか! 3月から日本暗号資産市場株式会社(現:JPYC株式会社)に入社し、PolygonやxDAI(現:Gnosis chain)対応の取りまとめを行いました。Ethereumのネットワーク手数料が高くなっており、スケールするためには必ず必要なステップでした。

4月

JPYCの発行額が一気に伸びたこともあり、社内のセキュリティ強化が急務となっておりました。業務基盤や規程類の整備を急ピッチで進めました。セキュリティに強い知り合いを必死に説得して手伝ってもらったのも大きいです。CISOに就任したのもこの時ですね。

5月~6月

社内資産を効率的に運用するための組織を立ち上げ、責任者になりました。非常に強力な人材が入社してくれたことでスムーズに進めることができました。

また、この頃にはお客さまからの問い合わせ対応がひっ迫していることが多く、ヘルプで入ったりもしていました。スタートアップならではのなんでも屋ですね。

7月

この頃からJPYCの発行額が1億を突破するというフェーズに突入し、内部統制の強化の必要性が更に高まっていました。また、監査等委員会設置会社への移行も見据えて組織改革の責任者となりました。自律分散型組織と内部統制の落としどころを決定するというもので、入社してから一番しんどかったと思います。ただ、社内展開については優秀な社員(現実行部長の@SAMURAIKU1)が責任者となり見事にやり遂げてくれました。本当にすごい!

8月~9月

どうもエンジニア組織が大変なことになっている…ということで今度はエンジニアの責任者になりました。ある程度のコードは読めるとは言っても自分にできることは、現状の正確な把握と方向性の決定、簡単な要件定義、工程管理、優秀なエンジニアやマネージャーを採用することくらいでした。多分そこまで上手くマネジメントはできなかったかもしれませんが、組織の立て直しはできたと思います。あ、あとは技術回りを必死にフォローアップしていく過程でエンジニアとワイワイ勉強会を開いたりしていました。個人的にめちゃくちゃ楽しかったです。基本的にコミュ力でなんとかする感じでしたね。

外部のエンジニアとコミュニケーションを取りたくて、日本円ハッカソンの審査員もやったりしてました。ハッカソン参加者の一人が入社して今では重要なポジションを担ってくれていたりします。

9月~10月

エンジニア組織も少し落ち着いてきたところで、今度は監査法人からのヒアリング対応の仕事も増えてきました。監査法人は会計処理や決算内容、内部統制を第三者の立場から客観的にチェックするもので、セキュリティ面のチェックを受けました。パブリックブロックチェーンを扱う企業の監査は本当に大変だったと思いますが、非常に有用なアドバイスをいただけました。

11月

あまりにも責任者の立場が増えてきたのと、CISOという立場で自らがアクセルを踏み続けるのはまずいということでほとんどの役割の引継ぎを行いました。とはいえ、元々権限移譲を積極的に行っていたのでそこまで混乱は起きなかったです。あ、エンジニア組織だけはまだ道半ばでしたね...

JPYCの発行額も2億を超え、更にセキュリティ対策を進める必要があるということでセキュリティの新メンバーも入社してくれました!周りの優秀な人材を常にスカウトしているのですが、自分の知り合いで既に5人も入社してくれていて本当に感謝しかないです。皆さんあっという間に大活躍されています。

12月

CISOに専念してかなり勤務時間が減りました。週3.5日くらいで勤務しています。12月は情報セキュリティ委員会を開催し、内部統制のより一層の強化を行いました。

まとめ

本当に目まぐるしい1年でした。書いていて色々思い出しましたね。サービスの急成長にあわせて必要十分な施策を打っていく難しさを肌で体感しました。

今後は、少しずつJPYC外部での活動も模索しようと思っています。これまでは社内でアウトプットできるインテリジェンスが多かったのですが、そろそろ外部から調達した方が良さそうです。

引き続き日本円ステーブルコインの更なる普及に向けて精進していきます!


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Fumihiro Shindo
3 years ago
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