ブロックチェーンの本質を簡単に
この記事は@nobu_meiが書いています。 お試しでNotionに書き溜めている内容をHIDEに引っ越してみます
この記事を読むべき人
- ブロックチェーンって難しいって思ってる人
- 仮想通貨教えて!って言われて、コピペ用の記事探してる人
- ブロックチェーンの本質を端的に知りたい人
この記事を読んでわかること
ふわっと理解しているブロックチェーンという技術の本質を「ブロックチェーンといえば〇〇!」とヒトコトで表現できるようになります。基礎的な内容のみならず、世の中の大きなトレンド感を把握できます
この記事のまとめ
- ブロックチェーンはコピー禁止の技術
- コピー禁止技術によって、今までコピペが当たり前だったデジタルデータに希少価値が生まれた
- デジタルデータに希少価値が生まれたことで誕生したのがBTC
- Crypto全体の市場規模は2021年Q1で2兆ドルを突破、内7割をBTCが牽引している
- 「BTC=通貨」の認識は間違い、「BTC=デジタルゴールド」の認識が正しい
- Telsa社などの法人によるBTC購入により、BTCはインフレヘッジ用の投資商品としてのキャズムを超えた
- Crypto業界はBTCを筆頭に今後も継続した上昇を続ける見込み、BTCしか勝たん
- 既存市場からCrypto市場にBTCを介して資金が流入しており、大別すると6つのレイヤーに資金が流れている
- 単純なBTC投資による旨味を得られる部分は終了し、今後は6つのレイヤーが爆進し次のGAFAが決まる見込み
Thank you for believing in Crypto!! 🎉
直近Crypto関連のニュース
ここ最近ブロックチェーン関連のニュースが多く、マス媒体にDeFiややNFTのキーワードが出てくるようになったので「ブロックチェーン」への関心も高まっているのではないかなと思います。 あくまで一例ですが、例えばで言うと、こんな感じのニュース見出しを見たことはあるかなと思います。
暗号通貨、DeFi、NFTの注目Topics
■BTCの価格が2020年末に過去最高価格を更新! ビットコイン高騰で過去最高値更新、テスラ社のBTC購入報道受け
■暗号資産市場が2兆ドルを突破! 2021年Q1概況, , 暗号資産市場が2兆ドルを突破!BTCもATH
■年率100%超えも夢じゃない?!億り人を量産するDeFiとは イーサリアムDeFiで1日で億り人? Uniswapの$UNI配布で何が起きたのか | CoinChoice
■NFT化されたデジタルアートが70億円で落札! クリスティーズ, beepleのNFTがNFT史上最高額70億円超えで落札 The Wall Street Journal, beeple NFTが70億で落札された記事を掲載
beepleの75億円のデジタルアート
Googleトレンドで比較
よく目にするようになったキーワードは世界レベルで見てどの程度注目されているのでしょうか。Googleトレンドを使って、すべての国にて「Crypto, Bitcoin, NFT, Gold, DeFi」の検索Volumeを比較してみました。
まず、赤線Bitcoinのトレンドですが、世界のBitcoinの注目度の高さは2018年の**【仮想通貨バブル】**の時程ではないようです。BTCは過去最高額を超え、バブル再来かと心配されているようですが、世界的な注目度を鑑みるとまだまだバブルと言うには速く、2018年初頭のようにGoldよりもBitcoinが世間一般的に注目されてきてようやくバブ味が出てくるのではないでしょうか。
一方、青線Cryptoのトレンドはバブルの頃の検索数を超えており、Cryptoという技術への注目度は高まり社会実装が進んできていそうな感じが伺えます。
そして、最近毎日耳にするバズワード黄色線NFTのトレンドはCryptoやBitcoinに比べれば非常に少ないです。コンテンツ業界には激震が走ったNFT関連のニュースですが、世界の一般層にはまだまだ認知度が足りておらず、まさに黎明期という感じです。
ブロックチェーンの本質
ブロックチェーンって何でしょうか。このコトバの意味やできることを知るために、まず最初にGoogle検索をすると思いますので、実際に検索してみると、以下のように説明がされています。
キーワード「ブロックチェーン」での検索結果
↑これじゃわかりませんよね。これで本質を理解できる人間は天才です。
さらに検索を進めることで、ブロックチェーンに関連する、**【仮想通貨、P2P、DeFi、NFT、DAO、スマートコントラクト】**など聞き慣れないコトバ達に触れることになると思いますが、まだまだ情報や概念が浸透しきっておらずブロックチェーンの本質が見えづらい環境になっていると思います。
また、人によっては、**【ブロックチェーン=仮想通貨≒怪しい、危ない】**という認識を持っている方もいます。確かに、仮想通貨はブロックチェーン技術で実現可能な実例の1つなのですが、一度世の中広まったイメージのまま更新されていない方も多いです。
この記事ではブロックチェーン技術の本質を正しく理解してもらうために書いています。
少し導入が長くなりすぎましたが、「ブロックチェーンで結局何ができるん?」という質問に対する答えをヒトコトで伝えるとすると、**「ブロックチェーンはコピーを禁止にする技術」**です。
コピー禁止と言われてもピンとこないと思いますので、思い返してもらいたいのですが、今までのインターネットはコピペの文化でした。むしろ、インターネットの技術はデジタルデータをコピペ可能にしたことで世界中に情報を伝播させることができるようになった点が革新的でした。ブロックチェーンはそのインターネットが可能にしたコピペの機能を禁止する技術です。コピペを禁止とすることでどうなっていくでしょうか。
■デジタルデータはコピーできるのが当たり前
デジタルデータはコピペができて当たり前がこれまでの常識だった
例えば、デジタル上に絵や資料を書いた場合を考えます。今までのインターネットではコピペができて当たり前なので、作ったものを誰もがコピーして2つ以上に増やすことができます。誰もが自由に複製ができ、無限に供給可能なので、誰かにそのデータが欲しいと言われた場合、簡単にコピーしてデータを渡すことができます。
これがコピー禁止技術でコピペができなかった場合、誰かに欲しいと言われてデータを渡してしまうとコピーができないので自分の持ち物だったデータが無くなってしまいます。無くなると困ってしまうデータの場合、「あげてもいいですけど、1万円頂いてもいいでしょうか?」とデータを渡す対価を要求するようになってきます。コピペ禁止技術によってデータの供給量が決め られてたことなよりデータに価値が付いているわけです。
つまり、どういうことかというと、コピー禁止技術によってデジタルデータに「希少性」という新しい概念が生まれました。これは今までになかった概念です。コピー禁止技術が誕生し、デジタルデータに希少性が生まれたことによって、最近はデジタルデータが「資産」として認められ始めています。それがBTC、ビットコインと呼ばれる仮想通貨です。
BTCはデジタルデータでありながらも、コピー禁止技術により発行枚数が決まっており、コピーできない(=改ざんができない)、かつ、人に渡すと自分の分が無くなる物理的な制限を持ちます。供給量が限られており、模造品を作ることが難しいため、投資商品としての純金[=ゴールド]と近い性質を持っていることにちなんで、BTCはデジタルゴールドと呼ばれています。
これを読んでいる方は「資産」というコトバに何が含まれるか考えたことがあるでしょうか。資産の意味を辞書で引くと**「資産=個人・法人が所有できる土地・家屋・金銭などの資本に変えることができる財産。」とあります。今までコピペができて当たり前だったデジタルデータはここには入っていません。「デジタルデータが資産になる」**という概念はそれだけ新しい概念だということです。
自分の周りで起きていないことだとピンと来ないと思いますが、デジタルデータの資産化は様々な所で進んできています。
例えば、アメリカの法人を中心に会社の資金を使ってデジタルゴールドであるBTCを買い漁る動きが出てきています。 テスラのBTC15億ドル購入、SECの提出書類から判明。該当箇所はP.23 マイクロストラテジー社、1000億円相当のビットコイン追加購入
海外の法人はBTCの供給量が限られていることをすでに知っており、ゴールドよりも有用なインフラのリスクヘッジ商品としてBTCを購入しています。この辺りの詳細は後述していきますが、これは今後も世界的なトレンドになっていきます。
通貨だけではなく、このコピー禁止技術をデジタルアートに応用する事例も出てきており、CryptoArtやNFTと呼ばれ、少しずつ市場も成長してきていますので、次章ではCrypto全体の市場規模と成長速度について見ていきます。
Crypto市場全体の話
市場規模
前章までの内容でブロックチェーンはコピー禁止の技術だと理解してもらえたと思いますので、この技術を使った市場がどのぐらいの大きさでどのぐらいの速度で成長しているのか、定量的なデータから見ていきたいと思います。
まず、ブロックチェーン普及のきっかけとなった暗号通貨の時価総額を見ていきます。時価総額の算出方法は株式と同じで、暗号資産の価値は時価総額を指標として語られることが多いです。
発行枚数×単価=時価総額、BTCは2,100万枚なので ×【現在価格】が時価総額になる
暗号資産にはBitcoinやEtehreumなど様々な種類のブロックチェーンがありますが、調べたいブロックチェーンの時価総額を見ることで、そのブロックチェーン上にどのぐらいの「価値」が乗っているのかを可視化することができます。
ブロックチェーンは暗号通貨以外にも様々な用途で使える可能性を秘めている技術ですが、現時点において暗号通貨が最も世界的に広く普及しているので一例として取り上げます。
■2020年までの暗号通貨の時価総額
ここでいきなり暗号通貨の誕生から今までの歴史を語りだすと話しが長くなってしまうので、2020年にフォーカスした話をします
2009年に誕生した最初の暗号通貨BTCが誕生して以来、2020年末、BTCを筆頭に価格は急上昇し、マーケットの合計時価総額は最高値の7,320億ドルに達しました。著名投資家や米上場企業(MicroStrategyやSquare, Tesla, PayPal)の参入が、強気相場を作り出したことにより、年始と比較して308%の高騰を見せました。
BTCも仮想通貨バブルだと言われていた2018年初の200万円を大きく超え、年末には300万円ほどに成長しています。
CoinGecko, TOP30銘柄の時価総額推移
2020年はコロナが大きな影響を投資市場にも起こしましたが、ブロックチェーン界隈で最も大きな影響を与えたのはBitcoinの半減期です。半減期が来ることによって、マイナーのマイニング報酬が半分になるので、売り圧が下がり価格が上がりやすくなる構造になっていているので、BTCの価格が高騰するであろうことは予想されていたことでした。
Crypto市場の成長速度を知る
直接的に比較してもあまり意味はないかもしれませんが、状況が似ていたのではないかと思われるインターネット・バブルと比較してみます。
世の中に「インターネット」というコトバがでてきた時、自分はまだ小学生でしたが、暗号資産同様、バブルが起こったらしいです。状況を推察するに、おそらくインターネットがなにかもわからないままに、決算書に「インターネット」と書けば株が上がる状況になっていたのではないでしょうか。
もちろん、中身のない価格の高騰はいずれ弾けるのがバブルですので、適正な価値にすぐ戻ったのがグラフからも読み取れます。そして、インターネットの市場が堅実に成長しバブル時の時価総額と同じレベルに戻ってくるまでには15年の年月が掛かっています。そして、2015年ごろにはすでにGoogleやFacebookのようなGAFAと呼ばれる現在のインターネットの勝ち組はプレイヤーとして存在していたことは記憶に新しいと思います。
この**「インターネットバブルが発生しGAFAが生まれバブル期の時価総額を超えていくまでにインターネットの世界は15年かかった。」**という事実に対し、Cryptoはバブルと言われた2018年初頭からバブル価格を超えるまでに3年しか経っていません。デジタル領域における進化のスピードがどんどん速くなっている。というのはよく言われることですが、なんとなくの肌感で技術進化のスピードの速さは感じていただけるでしょうか。
少なくとも2030年にはこのCrypto領域でも、インターネットのGAFAに当たる次の勝者が誰かは明らかになっているスピード感だと推察しています。事業化を検討するのであれば、まさに今頑張らないといけない場面かと思います。
■今後の成長性も非常に明るい
米デジタル資産金融会社のバックト(Bakkt)ホールディングスの2020年時点の予測によると、暗号資産(仮想通貨)市場は、2025年までに5倍に成長し、3兆ドル規模になるとのことです。
■2021年Q1ですでに時価総額は2兆ドルを突破
2020年までの話をしてきましたが、今はすでに4月です。Q1はすでに終了しており、2020年よりも2021年Q1の成長率のほうが半端ないです。2月のTeslaのBTC購入のニュースなどの後押しもあり、Q1終了時点の時価総額は2兆ドルを超えています。Bakktが予測した2025年に3兆ドルは非現実的でしょうか。むしろ、低すぎるような気もしてしまうデータに見えてきますね。
2021年5月には仮想通貨市場の合計時価総額が2.5兆ドル(約270兆円)を突破 したとCoingeckoが報告しています
以上にて、ブロックチェーン市場の成長がとっても早いことは感じていただけたのではないでしょうか。インターネットによるデジタル化によって他者に領域を取られたり負けてしまっている会社は、ブロックチェーンの波に乗り遅れたらさらに大変なことになりそう。ということはご理解いただけるのではないかなと思います。
ここで疑問を持つとすれば、「またバブルなんじゃないの?」とか「ブロックチェーンって仮想通貨しかないやん」という反論がでてくると思いますので、なぜ価値が上がっているのか、この2兆円がどこに流れているのかを見ていきたいと思います。
インフレヘッジ商品として覚醒したBTCが市場を牽引
Crypto全体の市場規模が2兆ドル、という話をしました。この2兆ドルの内訳を説明すると7割がBTCとなっており、市場全体をBTCが牽引しています。参考までに、TOP30銘柄の内のシェア率No.1はBTC、次いでETHです。巨大な時価総額の8割をBTCとETHが生み出しています
株や不動産などの投資をしている方もいらっしゃるかと思いますが、2020年のBTCのパフォーマンスは、株式インデックスや金、米ドル指数、原油などの様々な資産クラスのパフォーマンスを大きく上回る結果となりました。2020年はコロナで金融資産が軒並み大きく下がる時期がありましたが、そこからの回復力もBTCが最も高いパフォーマンスを出していました。
Cryptoの市場が急激に成長しているという話をしていますが、まず前提としてCrypto市場という全く新しい市場に2兆ドルの市場が突然誕生したわけではありません。
世界全体の資産総額は数ヶ月単位で急激に増えたりはしません。国の成長指標とされるGDPの成長率は毎年2-3%インフレしていくような設計になっています。この成長率からすると明らかにCryptoの成長速度は逸脱しているものなので、新しい市場が突然現れたと考えるよりも、既存の市場から価値がデジタル資産市場に流れ込んでいると考えるほうが自然です。
図で考えるとこのようなトレンドになっています。
■旧来型の資産からデジタル資産に価値が流出している
これはなぜでしょうか。
直近の大きなトレンドとして法定通貨が増え続け既存通貨の価値が希薄化している。という事実があります。コロナ禍により各国が法定通貨を擦りまくった結果、目には見えませんが実態として大規模なインフレが発生しているため、個人投資家を中心に旧来型の資産を見限って暗号資産に移動させる傾向があります。
例えば、アメリカで流通しているドルの預金や貯金の市場が2,100兆円であるところを直近1年の経済政策で618兆円のドルを刷っているらしいです。単純計算で今持っているドルの価値が3/4に落ちている。という事実があります。
日本円やアメリカドルのような法定通貨が市場に何枚流通しているか、正確に把握している人はこれを読んでいる人の中に何人いるでしょうか。所属する国の都合によって増刷され、持っているだけで価値が既存されていく法定通貨、個人の積み上げた資産を国が無責任に既存してくるリスクを法定通貨は持っています。
これは法定通貨の明らかな欠陥と言えます。
日本のような日本円が安定した国に住んでいるとこのリスクに気づくことはあまりありません、ですが、国によっては通貨の信用が失墜し紙幣が紙切れになってしまうような事例は枚挙に暇がありません。
日本円は大丈夫だと本当に根拠と確信を持って言えるでしょうか?
生殺与奪の権利を他人に握らせていませんか? 富岡さんも言ってますよ。この理論でいくと多分、鬼殺隊は全員BTC持ってると思います。 鬼滅1巻
無限に供給できてしまう法定通貨に比べ、コピー禁止技術で発行された暗号通貨は供給が固定されています。法定通貨がインフレ通貨とはよく言われる話ですが、BTCのような暗号通貨はGOXしてしまう人もいるのでデフレ通貨、正しくは絶対にインフレしないdisインフレ通貨と言えます。
メディアではよく「BTCが高騰!」と表現されますが、正確には「法定通貨の価値が下がっている」という理解が本質的に正しいです。
先に上げたMicroStrategyやTeslaなどの法人によるBTCへの投資もそのトレンドに載った行動であり、インフレのヘッジとしてBTCが大量に買われている現状があります。BTCを購入している投資家の認識はBTC=デジタル通貨ではなく、すでにBTC=デジタルゴールドという認識なっています。
BTCの保有者数も増加傾向ですし、世界人口が70億人でBTC購入可能な人口や法人がBTCを購入している現状を考えると、今回のTeslaのBTC購入をきっかけに、イノベーター理論で言うBTCはインフレのヘッジ商品としてのキャズムを完全に超えたと個人的には考えています。
■BTCの保有者数は16百万人ほど BTCの保有者アドレス数推移 | COINMETRICS
■BTCはインフレのリスクヘッジ資産としてのキャズムを超えた
今後、益々BTCへの投資資金は増加していくことが想定されますが、GOLDとBTCの市場規模を比較します。
詳細は省きますが個人の感想としてBTCは明らかにGOLDの上位互換です。仮に市場がそのトレンド変化を認識し徐々にGOLD⇒BTCへ価値が移動すると仮定してもMAXリターンは10倍です。
もちろん、GOLD以外からも資金は流れ込んでくるため一概には言えませんが、BTC投資でテンバガー銘柄だった旨味があるキャズムはすでに超えており、ブロックチェーン領域においてこれからさらに大きな投資・事業でリターンを望むのであれば、これから成長するCrypto領域に注力する必要があるといえます。
インフレのリスクヘッジ商品としてBTCはゴールドの上位互換という認識なのでMAX10倍と書きましたが、なぜ上位互換なのかという話はこちらに書いてみました 金融アセットとしてのBTCとゴールドの性能を比較する
コロナによる世界的な量的緩和政策によるインフレリスクに備えるためにデジタルゴールドとしてのBTCの価値はより一層高まりました。この流れは今後止まることはなく、世界的な認識が法定通貨<暗号通貨となる日もそう遠くはないと感じています。
とはいえ、コロナが落ち着いたら実需がない「投機」としての価値しか無い暗号通貨はバブルとして崩壊する。という意見もあると思いますので、Crypto業界に生まれつつある実需についての説明を軽く触れていきます。
BTC高騰の次に来るCryptoトレンド
Crypto業界に実需がDeFiやDEX、StableCoinのような形で確実に生まれてきているので、中身のないバブルではないよ、という理由を解説します。
役割をレイヤーに分けて考える
ブロックチェーン業界の構造を説明していきたいのですが、なにせ新しい技術なのでいきなりDEXだDeFiだを説明すると一気に自分とは関係の無い空想の話へと意識が飛んでしまいがちです。誰もが過去の経験に照らし合わせた方が理解を深めやすいと思いますので、インターネットのレイヤー構造を説明するスライドに照らし合わせて考えてみます。
一般的にインターネットの構造を説明する際に以下のようなレイヤーに分けて、各レイヤーの役割やビジネスモデル、そこで働くプレイヤーの話をすることがあると思いますが、この各レイヤーにブロックチェーン技術が入ってくることでどう変わっていくのかを図示しながら説明していきたいと思います。
TCP/IPとは、参照(https://www.infraexpert.com/study/tcpip.html)
インターネットの場合は、ネットワーク同士が通信し合うためのインターフェース層が一番下のレイヤーに存在し、そのインターフェースのルールに基づいてインターネットが構成され、その上で価値がトランスポートされ我々が普段扱うようなアプリケーションとして目に見える形になっているという図になります。この話の詳細はCaptionのリンクご参照ください。
インターネットのレイヤー構造をCryptoに当てはめてみる
これを参考に、自分が把握しているブロックチェーンの技術トレンドを振り分けてみたのがこの図になります。
- dApps, NFT:我々が触れるアプリケーションのレイヤーです
- Stable Coin:1$や1円に固定された仮想通貨で決済に使用されます
- DeFi:分散型金融、銀行の代替え業務をここで行っています
- DEX, Storage:価値交換を行い市場を滑らかにするレイヤーです
- BaaS, OS:Banking as a Serviceによる決済機能とOSを提供します
- Blockchain Interoperability:ブロックチェーン同士を繋ぐレイヤー
これが絶対というわけではなく、あくまでインターネットの次の技術革新と言われるブロックチェーン技術がインターネットのレイヤー構造で言うとどこに対応していて、どうやって使われているのか、概観を掴んでもらうために書いています。色分けもインターネットに合わせてだいたいのイメージで付けてます。
これだけでは、それぞれのレイヤーがどんな役割を持つのかわからないと思いますので、詳細は後述していきたいのですが、Crypto関連のニュースに触れた時に「あぁ、これはこのレイヤーの話をしているんだな」ということがなんとなくでも把握してもらえると幸いです。
また、右側のレイヤー上で動いているプロトコルの多くはEtehreumブロックチェーンで稼働しており、BTC→ETH→ETHの手がとどかない領域の個別銘柄へという流れが個別に起こっているので、次のGAFAはこのレイヤーの中からそれぞれに生まれてくると思われます。
長くなりすぎてしまいましたが、各レイヤーの説明については別途機会を設けたいと思います
最後に
いかがでしたでしょうか。良い情報をお届けできていれば幸いです。 もしよければTwitterもフォローしてください。@nobu_mei
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