厳選フォークロア⑧(信じようと、信じまいと-)
フォークロアとは
直訳は「民族、民間伝承」ですが、
オカルトでは主に都市伝説的な民間伝承について指すことが多いです。
インターネットとフォークロアを合わせて『ネットロア』と呼んだりもします。
このフォークロアですが、基本的には数行で終わる短いものがほとんどです。
特に2ちゃん(5ちゃん)では『信じようと信じまいと-』を分の最初に置く形式のものが有名ですね。
ちなみに2ちゃん(5ちゃん)ではスレのルールとして下記が指定されています。
<形式面>
・「信じようと、信じまいと―」で始まり、「信じようと、信じまいと―」で終わる。
・「信じようと、信じまいと―」と本文の間には1行空行を入れる。
連投の場合は、終わりの「信じようと、信じまいと―」をつけるのは最後のレスのみ。
・本文は必ず4行。1行は40文字前後。文章は簡潔で、3~6文程度。
<内容面>
・常識ではあり得ない奇妙な話でありながら、噂話や都市伝説のように、
もしかすると本当かもと思わせる程度の現実味、客観性を持つ。
(↑ポエム、体験談との違い)
・一見、有名な話として知られていそうに思えるが、今までに誰も聞いたことがない話である。
(↑トリビアとの違い)
・時代、地域、人物など、ある程度の具体性がある。
(↑普通の都市伝説との違い)
Lynnの超怖い話たち
Lynn@必殺転職人がおすすめする、 超怖い話・厳選フォークロアをまとめたマガジンです。
なんとなく怖い話が読みたいとき、オカルト好きが厳選した怖い話をぜひどうぞ。
今日のフォークロアです。
寝る前や、休憩時のひと時に気軽にお読みください。
信じようと、信じまいと―
1975年の冬、グレン・アーキングは1992年3月4日に飛行機事故で死ぬ夢を見た。 彼はその夢を見てから飛行機に近づくことすら怖れるようになった。 だが、1992年3月4日、彼は街の真ん中で何かに頭を砕かれて死んだ。 アーキングの頭を砕いたのは、高高度を飛ぶ飛行機の翼から剥落した、氷の塊であった。
信じようと、信じまいと―
某作家はある日かかってきた無言電話を境に、 作品の構想が噴出するかのように浮かぶようになった。 彼はその後、ベストセラー作家の仲間入りをするのだが、 その後、常に自分の作品の登場人物に見張られている気がするという。
信じようと、信じまいと―信じようと、信じまいと―
ネパール東部には、皆既日食は世界を飲み込む獣が起こすという伝承がある。 その伝承は岩壁に刻み込まれていたのだが、 現在、伝承を記した村落は存在しない。 その地域には、皆既日食とともに姿を消した村の伝承のみが残されているという。
信じようと、信じまいと―
2005年、仙人は霞を食べる、という伝説について、栄養学者W・カーン博士が論文を発表した。 我々の食物にはすべて何かしらの有害成分があるが、仙人は食事をとることなく、 大気中、すなわち霞から直接元素を取り込むことで、健康な肉体を維持しているそうだ。 笑い者にされ、大勢の目の前で実演する、と田舎から上京したが、間もなく息を引き取ったという。
信じようと、信じまいと―
ロンドンで、5年間行方不明だった男が当時の格好のまま発見された。 その男の話によると、男は二階建ての建物のエレベーターに三階のボタンがあるのを発見した、 そして、好奇心からそのボタンを押して外に出ると5年が経過していたという。 そのビルは男が消えてから5年間の間に三階に建て増しされていた。
信じようと、信じまいと―
乗客を乗せていたら突然消えてしまったと言うタクシー怪談。これは、その元となった実話。 恋人を殺害し、城ヶ湖という湖に捨てた男が車で帰宅途中に車内に悪臭がすることに気付いた。見るとトランクの中に捨てたはずの死体が入っていた。 恐ろしくなってもう一度捨てに行って帰ると、今度は自宅に死体があったという。男は恐怖に駆られて警察に自首した。 しかし管理人の話によれば、男はその日外には出てないと言う。夢でも見たのだろうか?それとも…
信じようと、信じまいと―
1970年、その奇妙な事件はウェールズの片田舎のホテルから始まった。 最初は左脚、次に右腕と、切断された遺体が英国各地で次々と発見されたのだ。 鑑定の結果、遺体は全て同一人物のものと解ったが、同じ人物の左腕が 3本、頭部が2個見つかった時点で警察はこの事件を黙殺することにしたという。
信じようと、信じまいと―
ケンブリッジに住むポールという写真家を、急逝した友人の遺族が殺人罪で訴えた。 その友人はポールにポートレイトの撮影を依頼していたが、ポールの経歴と作品を 調べたところ、十数枚しかない彼の肖像写真のモデルが、全員撮影後一年以内に 死亡していることが解ったためである。
信じようと、信じまいと―
カリフォルニア州に住むジョセフという男は、いつも何かに怯えていた。 昼間から酒を飲んでは、「許してくれ、許してくれ」と哀願するように口にするのを 多くの人が聞いていた。ある日、ジョセフは自室で首を吊っているのを発見された。 死体は満面の笑みを浮かべていて、部屋の壁にはびっしりと、「許します」と書かれていた。
信じようと、信じまいと―
ユタ州のハリス夫妻は、夫はヘビースモーカーの菜食主義者、妻は煙草はやらないがステーキが大好物……と 食の嗜好は真逆だったが、地元でも有名なおしどり夫婦として仲良く暮らしていた。 二人は同じ時期に病に倒れ、同じ日に同じ病室で息を引き取った。 夫の死因は高脂血症による脳梗塞、妻の死因は肺癌だった。
信じようと、信じまいと―