通貨のデジタル化とDeFiによる金融包摂|「Slash Web3 Payment」の活用方法
海外ではCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)に関する取り組みが進んでおり、「バコン(カンボジア)」「サンドダラー(バハマ)」がすでに実用化され、「デジタル人民元(中国)」「e-クローナ(スウェーデン)」などは実証実験を行っています。
CBDCを発行することで、発展途上国の多くが長年、課題としてきた
・米ドルへの依存
・貧困層の金融サービスへのアクセス
などが解決できると考えられています。
「通貨独立」「金融包摂」といった観点でCBDCの社会実装による「通貨のデジタル化」が着実に進行しており、デジタル領域における新たな価値保存手段として暗号資産との共存的な発展が期待されます。
また、2022年7月時点においては「GameFi」「SocialFi」など「to Earn」サービスが普及し、暗号資産を活用して誰もがアクセスできる金融領域が拡大。
一部の地域では「GameFi」で稼いだ暗号資産を法定通貨に替えて生活するといった事例も確認され、「DeFiによる金融包摂」は、社会課題の解決にもつながっています。
・通貨のデジタル化
・DeFiによる金融包摂
は、今後より密接に結びつきを深めることが予想され、将来的には現実世界の資産をトークン化し、DeFi領域において活用する「Tokenization of Real-World Assets」の実現も期待されます。
https://medium.com/coinmonks/defi-2-0-real-world-assets-b451b30ab675
「Slash Web3 Payment」は、「通貨のデジタル化」と「DeFiによる金融包摂」の時代に先駆けたインフラストラクチャーであり、デジタルな金融領域に誰もがアクセスできる市場環境の整備を促進します。
今回は、現在の市場環境をふまえ「Slash Web3 Payment」の活用方法や将来的に果たす役割について考察していきます。
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アンバンクト(unbanked)層への決済機会の提供
Bain & Companyが発表した「The Future of Southeast Asia’s Digital Financial Services」のレポートでは、東南アジアの成人人口の70%以上が「underbanked」または「アンバンクト(unbanked)」であると報告されています。
また、世界銀行の調査によると、世界の銀行口座を持たない人口のほぼ半分は、バングラデシュ、中国、インド、インドネシア、メキシコ、ナイジェリア、パキスタンの7か国であるとされています。
このように世界では今もなお銀行口座を持つことのできないアンバンクト層が存在しており、暗号資産とDeFiがその代替手段として普及しています。
https://techcrunch.com/2022/06/14/crypto-southast-asia-2022/
アンバンクト層は金融サービスにアクセスできないことで、これまで多くの不利益を被ってきましたが、2021年には暗号資産とDeFiを活用したGameFi「AxieInfinity」を通じて、フィリピン、インドネシアなどでは暗号資産で報酬を得て生活する人々が誕生しました。
エルサルバドルにおけるビットコインの法定通貨化や下記の事例をはじめとしたGameFiの事例など、暗号資産とDeFiによるアンバンクト層への金融サービスの提供は今後も普及していくことでしょう。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00118/063000081/
「Slash Web3 Payment」が既存のWebサービスに統合されることで、アンバンクト層にとってもより利便性の高い暗号資産決済が可能となります。
現在、「Slash Web3 Payment」は、下記のネットワークに対応しており、暗号資産投資や各チェーンのGameFiで稼いだ暗号資産を事前にDEXでスワップするといった手間をかけずに「Slash Web3 Payment」画面上で最適なレートで決済することができます。
Ethereum(ETH)
BNB Chain(BNB)
Polygon(Matic)
Avalanche C-Chain(AVAX)
Fantom(FTM)
Arbitrum One(ETH)
Solana (SOL)
日本にいるとなかなか気づかないことですが、暗号資産決済を本当に必要としている人々にとって「Slash Web3 Payment」はとても実用性のあるソリューションとなることでしょう。
「Slash Web3 Payment」による寄付活動(ドネーション)の促進
「Slash Web3 Payment」では、下記のようにユーザーが支払い金額を設定することのできる暗号資産決済画面URLの発行が可能となっています。
組み込むサービスがなくても決済画面URLさえあれば、暗号資産決済は可能であることから寄付活動(ドネーション)においても寄付を希望する側が「Slash Web3 Payment」を活用して決済画面URLを発行することで募金を募ることができるようになります。
また、SlashWebサイトでも寄付サービスの提供を予定しており、私たちのチームが管理するTreasuryを経由して寄付活動を行うことができるようになります。
https://slash-fi.gitbook.io/docs/whitepaper/try-donate-with-slashpayment
「Slash Web3 Payment」は、各サービスにおける暗号資産決済の導入のみならず寄付活動やマイクロペイメントのツールとしても活用できるので、ぜひ使ってみてください✌️
まとめ
すでに海外においてはビットコインLightning NetworkやPayPal、Cash Appなどによって暗号資産決済の導入が各産業領域で進行しています。
https://medium.com/slash-project-publishing/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%B1%BA%E6%B8%88%E3%81%A8%E6%9A%97%E5%8F%B7%E8%B3%87%E7%94%A3-slash-web3-payment-%E3%81%AE%E5%BC%B7%E3%81%BF%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-8fca588366f1
一方、デジタル人民元にスマートコントラクトを採用することが検討されるなど、各国におけるCBDCへの取り組みは本格化してきてはいるものの実用化とその後の普及に向けてはより多くの時間がかかると考えられます。
世界の基軸通貨は米ドルであり、米ドルペッグを含めたステーブルコインの市場規模が15兆ドル以上に達していることを考慮すると各国の規制の範囲内で暗号資産の決済機会の増加がより多くの社会課題を解決することにつながるとも言えます。
https://www.theblock.co/data/decentralized-finance/stablecoins
また、「通貨のデジタル化」と「DeFiによる金融包摂」といった観点においても暗号資産決済のインフラストラクチャーの整備は必要不可欠であると考えられます。
・「Slash Web3 Payment」が導入されたサービス/店舗では暗号資産投資/GameFiで稼いだ暗号資産でより利便性の高い決済が可能に。
・利便性の高い暗号資産決済の社会実装とともに寄付やマイクロペイメントの領域でも「Slash Web3 Payment」が普及。
「Slash Web3 Payment」は、上記のような段階的な活用が見込まれ、私たちもいち早く皆様にサービスをお届けできるように取り組みを進めていきます✌️
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・参考文献
In Southeast Asia, a booming crypto scene
https://techcrunch.com/2022/06/14/crypto-southast-asia-2022/
Introducing the Chainalysis Global DeFi Adoption Index
https://blog.chainalysis.com/reports/2021-global-defi-adoption-index/
Report The Future of Southeast Asia’s Digital Financial Services
https://www.bain.com/insights/fufilling-its-promise/
How DAOs Open Doors for the Unbanked
https://www.coindesk.com/layer2/2022/06/30/how-daos-open-doors-for-the-unbanked/
Chinese Central Bank May Apply Smart Contract Technology to Digital Yuan
ドル支配とデジタル人民元 カンボジアが挑む通貨独立
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0562R0V00C22A7000000/
通貨覇権をめぐる三つ巴の戦い - (3) CBDC BISの調査
https://news.fxcoin.jp/detail.php?id=1424