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メンタルヘルスマネジメントからの学び#4

ばばdiy@ぱぺぽ@頼れるバディ型システムエンジニア
3 years ago
第2章 ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識1 ストレスの基礎知識ストレスとは?産業ストレスまとめ

メンタルへするマネジメント検定Ⅱ種を目指して、覚えたこと、感じたことなどをアウトプットしていくことで、記憶の定着と自分の考えの整理をしていきたいと思います。なお、内容については間違いなど普通にあると思います。これを見て落ちても責任は取れませんので悪しからず。

第4回目は、第2章に突入です。第1章が70ページありましたが、こちらは36ページサクッとみていきます。前回はこちら

第2章 ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
1 ストレスの基礎知識

まず、「1 ストレスの基礎知識」ということで、ストレスってそもそも何?みたいなことを学びます。

ストレスとは?

「個人にとって負担となるような出来事や要請をストレッサー(ストレス要因)、ストレッサーによって引き起こされた不安や怒り、不満、抑うつ気分などの精神症状と疲労感、食欲不振、不眠などの身体症状、また引き起こされた喫煙や飲酒量の増加などの行動の変化を含めてストレス反応、この2つを併せてストレスと総称しています。
ストレッサーの種類は4種類あり、メンタル不調に深い関係にあるのが心理社会的ストレッサーです。

物理的ストレッサー
 暑い・寒い、明るい・暗い、騒音など
科学的ストレッサー
 大気汚染、他飲酒、喫煙、薬害、栄養の不足など
生物学的ストレッサー
 細菌、カビ、ウイルスなど
心理社会的ストレッサー
・職場・家庭・学校などにおける立場や責任、あるいは能力以上または以下の仕事など役割にともなうもの
・親子や夫婦間、上司と部下、同僚間、友人、近所との関係、親しい人の死など人間関係にともなうもの
・様々な欲求が満たされないことにともなうもの

ストレス反応は、ストレッサーの強さ、持続などの他、個人的要因、緩衝要因や時期によっても異なります。初期(警告反応、抵抗期)疲憊期に分けて解説されています。初期では適切なストレス対処が行われると、病気まで至らず、回復が早くなります。むしろ多少のストレスはあったほうがいいです。

説明資料をいつもどこぞから引用していましたが、公式テキストが「出所:筆者作成」と頑張っていたので、私も自分で書いてみました。
ストレス発生直後は、ショック相といい、最初は抵抗力が低下します。ここでは、身体的活動低下、抵抗値低下の状態に対して、人は生体の防御のために「闘うか逃げるか」の戦闘態勢を整え、抗ショック相に移行します。ここではアドレナリンが分泌されて交感神経系の活動が活発になり、覚醒・活動水準が高くなります。
抵抗期に入ると、副腎皮質ホルモンなどが分泌され、身体の抵抗力が高まります。ストレッサーに対して活動性を高めてバランスを取っている状態です。抵抗期は1週間~10日くらいと言われていますが、実際は様々な心理社会的ストレッサーの影響を受けるため目安と考えてください。抵抗期は心身の活動が活発となるため、休息とのバランスを崩しやすくなります。適応エネルギーが枯渇してくると、抵抗力は正常値以下に低下して疲憊期に移行して、ストレス反応が現れてきます。
もう少し詳しく身体の面から見てみます。ストレッサーが発生すると、まず、大脳皮質で経験や記憶に基づき負担度合い・困難性・苦痛の程度などを認知・評価します。これらの情報は感情中枢である大脳辺縁系へ伝達され、不安や不満、怒り、悲しみを引き起こし、ストレス軽減行動も引き起こします。
ここで生じた感情を生じさせる神経細胞の興奮を視床下部に伝えられて自律神経系、内分泌系、免疫系にストレス反応を引き起こしています。このあたりでテストによく登場するノルアドレナリンなどの神経伝達物質、アドレナリンなどのホルモン類、ついでに、セロトニンと名前が似ていてひっかけ問題で登場するメラトニンについてまとめておきます。(神経伝達物質とホルモンって別物とおもってましたが、ホルモンの中に神経伝達物質の役目を持ったものがあるというだけなんですね。一つ賢くなりました)

<内分泌系>
◆脳内の神経伝達物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン)
不安、抑うつ気分、意欲、活動性などと密接に関係
伝達が阻害されると、うつ病や不安障害などのメンタルヘルス不調が起きる
◆副腎皮質ホルモン(コルチゾール)=ストレスホルモン
糖の生成の促進、免疫抑制、胃酸分泌促進作用
過剰に分泌すると、糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、感染症にかかりやすくなる適度な有酸素運動はコルチゾールの分泌を整える。有酸素運動はストレスと一緒、運動後はコルチゾール分泌が進み鼓動が早くなり血圧が上昇。これを繰り返すと、分泌コントロールに慣れてきて、実際に仕事や人間関係のストレスが発生してもコルチゾールが適切に分泌されるようになる
◆副腎皮質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)=ストレスホルモン
血圧や心拍数増加、血液凝固促進、中枢神経覚醒作用、胃粘膜血流低下高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈、脳卒中の原因になる。中枢神経系を興奮させ不眠の原因にもなる。
アドレナリンは心臓に作用し心収縮力を増大させる。ノルアドレナリンは末梢血管収縮させる。いずれも血圧上昇させる効果がある。

<自律神経系>
中枢は視床下部にある。交感神経系と副交感神経系がある。
◆交感神経系
ストレッサーや不安などに直面すると優位になる
アドレナリンが副腎髄質から、ノルアドレナリンが交感神経末端から血中に放出される上記の症状が起きる
◆副交感神経系
睡眠や休息時、食事などエネルギー補給の際に優位になる
消化器の機能調整を行う。胃潰瘍のほか下痢や腹痛、便通異常をきたす過敏性腸症候群などの発症に関係している

<免疫系>
コルチゾールやアドレナリンなどが免疫反応の中枢を担うリンパ球ナチュラルキラー細胞の働きを抑えてしまう
感染、ガンの発生に関与。過労や睡眠不足、心理的葛藤などのストレス状態が長く続いたときに、風邪などに罹ったり、ヘルペス、慢性扁桃炎、虫歯に伴う歯周病など、通常は免疫で抑えられている病気が悪化する

メラトニン
脳内の松果体から分泌されるホルモン
生体リズム調整を行う。睡眠作用がある。
明るい光によってメラトニンの分泌が抑制され、日中はメラトニン分泌は低く、夜間に分泌量が十数倍に増加する日内変動を起こす。昼夜の区別のない空間にいても、体内時計からの神経出力によって、昼高夜低の日内変動は続く。夜間でも強い光(1000ルクス、コンビニの店内)を浴びれば、メラトニンの分泌量は低下する。
テストでは、朝日を浴びて14~16時間後にメラトニンが分泌されるという設問が出題されていた。

産業ストレス

次は、「産業ストレス」です。時代の変革と労働者を取り巻く状況において、新しいマネジメント体制が必要という内容となります。例えば、経済のグローバル化による競争激化、情報化、IT化、サービス産業の発展を受けて、仕事の質的な難しもましています。また、終身雇用制の崩壊や成果主義も雇用不安につながっています。一方、少子化や高学歴化により個人主義傾向が強く、愛社精神や仕事へのコミットメントが低い労働者や、自立心や対人関係スキルが不足した労働者の増加も見られています。職業性のストレス種類としては、以下となります。

1)仕事の質・量の変化
仕事内容の変化、長時間労働、IT化など
2)役割・地位の変化
昇進、降格、配置転換など
3)仕事上の失敗・過重な責任の発生
損害、ペナルティ
4)事故や災害の発生 自分や周囲の怪我、損害
5)対人関係の問題
上司と部下、同僚との対立、いじめ、ハラスメント
6)その他
シフト勤務、仕事への適正、職場の雰囲気、コミュニケーション、努力-報酬不均衡など

ここで第3回でチラ見せした職業性ストレスモデルの登場となります。
(図は、第3回を見てください)
NIOSHの職業性ストレスモデルによると、ストレッサーによって個人に心理的負担がかかると、何らかのストレス反応が出現します。職場のストレッサーが非常に強い場合、職場以外のストレッサーを含めいくつか重なった場合、長期にわたって持続して個人のストレス耐性の限界を超えた場合、これらの場合に何らかの健康障害が発生します。ストレス反応の強さは、 個人的要因(年齢、性格、性別、行動パターン、自己評価など)、職場以外の要因(家族、家庭からの要求など)、緩衝要因(上司、同僚、家族などの周囲からの支援) によって決まります。このモデルは包括的に職場のストレスと疾病の発生の関係を総合的に理解し、職場のメンタルヘルス対策を進めていくうえでの参考になります。

次に、ライフサイクルとストレスに関係について学びます。人生のステージにおいてもストレスの特徴は異なり、対応策も変わってきます。

a)新入社員、若年労働者(~30代前半)のストレス
<特徴>
・自立、社会人に変わったことによるプレッシャー
・入社前に抱いていた理想と現実のギャップによる葛藤
・仕事の適性問題や給与や処遇に対する不満などから就職後3年以内離職者は3割を超える(大卒31.0%、高卒39.2% 2013年
・未熟であるがゆえの自己愛の強さ、他責性の強さ、忍耐力の乏しさから 職場になじめず、自分から進んで容易に休職に入る事例もある
・現状、3割ほどが非正規就労者であり、精神的状態はより悪い傾向あり なかでも不本意で非正規となった不本意型非正規就労者は、心身の症状が 多いことが報告されている
<対策>
・上司や先輩、人事部など周囲が、社会人としての精神的成長を助ける
・業務やルールは厳しく指導する一方、簡単にレッテルを張ることなく「成長の過程にいる人材」という目線を常に持って接する

b)青壮年社員、中堅社員(30代後半~45歳)
<特徴>
・働き盛りであるが故の過重労働に陥りやすい
管理職は若年化の傾向で、プレイング・マネージャーとしての負担がある
・中途社員は即戦力期待のプレッシャーや人間関係の悩みが発生
・結婚や出産、住居購入といったプライベートでの節目が過重労働など職場ストレスと重なるときは特に注意が必要
<対策>
・過重労働対策
・管理職がよくコミュニケーションをとり、本人が許す範囲でプライベートな面を含めて本人が抱える状況を把握しておくと、疲労の蓄積などの変化に早めに気づくことができる

c)中高年社員、管理職(45歳~65歳)
<特徴>
・心身機能の衰えによる疲れを感じることが多くなる
・管理職の場合、業績に対する責任、部下の管理といったプレッシャー
・子供の受験や親の介護といったプライベートでのストレスとの重なり
<対策>
・自ら進んでまとまった休暇を取ったり、リフレッシュが苦手な世代
・定期的に管理職研修で、セルフケアの必要性、重要性を論理的に伝える

d)高年齢社員(65歳以上)
<特徴>
・定年延長、定年後の再雇用など、雇用形態の変化により、以前との役割が変わることに対するストレスを感じる
・国際比較でも就労意欲は高い(日本は第2位87.3% 平成22年)が、給与や処遇の改善要求も高い
・反射神経、記銘力、想起力が衰える
・流動性知能(情報を獲得し処理することで新しい環境に適応したり、問題の解決策を模索する力)は40歳をピークに衰えていく
・結晶性知能(経験や知識を生かして総合的に判断する力)は、経験を積めば、80歳に至るまで上昇し続ける
・親の死や自身の持病による辛さを抱えることも多い
<対策>
・後進への技術の伝承など、豊富な知恵や経験を活かせる職務設計を行う
・管理職と同様、セルフケアの重要性を伝える

まとめ

ストレスの基礎ということでしたが、ひっかけ問題出しやすい部分が多かった印象です。「ストレス負荷時の心身の初期反応では、感情面では無力感、自責感が出現することが多い(無力感や自責感は心身の慢性反応として出現する)」や「ストレスの反応で職場のストレッサーとして、職場環境や職種などが記載されている(職種の記載はない)」といった感じです。
したがって、細部にわたってしっかり理解しておかないいけません!

こころの耳というメンタルヘルス・ポータルサイトを見ていたら、↓なページを見つけました。ストレスチェックが簡単にできるみたいです!お試しあれ~^^

https://kokoro.mhlw.go.jp/check/

#4


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ばばdiy@ぱぺぽ@頼れるバディ型システムエンジニア
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