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京都宇治田原・正寿院の風鈴の音とともに夏が来た

Cosmos / こすもす
4 years ago
正寿院への道正寿院正寿院の風鈴正寿院 猪目窓最後に

京都市街から離れた山あいの集落に、最近話題のお寺があります。

それは、夏は「京の風鈴寺」として、たくさんの風鈴で涼を感じられるお寺。そしてハート型の窓がフォトジェニックで、インスタグラムなどのSNSを始め旅行雑誌やマスコミ等でもよく取り上げられ、交通不便な場所なのに参拝者がたくさんのお寺。

今回はちょっと遠いのですが京都市街から足を伸ばして、この正寿院(しょうじゅいん) を訪ねました。

正寿院オフィシャルサイト

訪れたのはちょうど梅雨明け、盛夏へと移り変わる季節で、風鈴で真夏を感じることができて素敵でした。

正寿院への道

正寿院は京都市の南東、宇治市の東の宇治田原町(うじたわらちょう) にあります。って、どこ?

まずは、地図を見てください。

© OpenStreetMap contributors

いやー、市街地から離れた山の中ですね。めちゃめちゃ遠いやん…。京都府と滋賀県との県境に近いです。

一体、正寿院へはどうやって行くのでしょう?こんな山あいへの公共交通機関はあるのでしょうか?

ということで、正寿院の前に立つバス停を見ると…。

コミュニティバス、一日に上下2本ずつしかないやん!

少し離れたバス停なら一日上下7本ずつあるようですが、それもコミュニティバスで鉄道駅とはつながっていません。しかも記事執筆時点では、コミュニティバスは感染対策のため地区の人以外は利用できないとのことです。

ということで、公共交通機関で正寿院に行くのはかなり困難です。ほとんどの人はマイカーで来ており、時々タクシーで来る参拝者があるくらいです。

僕もマイカーで行きました。高速道路が遠いので車で行くにも不便で、山道をくねくねと行きます。しかし、現在建設中の新名神高速道路が宇治田原町を通りインターチェンジができるので、開通(2023年度予定)したら便利になりそうです。

詳しい交通アクセスは正寿院オフィシャルサイトに載っていますので、参考にしてください。

それと、3月から12月の土日限定で、JR奈良線、京阪宇治線の宇治駅から正寿院近くへのバスが出ています。公共交通機関で行くなら、このバスが便利でしょう。

ということで、正寿院に到着!

正寿院の周りは、こんな感じの山に囲まれた光景です。空は夏の雲になっていますねー。

手前に茶畑が見えます。ここ宇治田原は宇治茶の本場として有名です。日本の緑茶発祥の地なんですよ!ということで、いたるところに茶畑があります。

正寿院

ここが正寿院

山あいの斜面に建っているのが分かるかと思います。左側が本堂、右側が客殿で、客殿には有名なハート型の猪目窓があります。

では、本堂から参拝しましょう。

正寿院本堂。結構賑わっています。

ん? 本堂前に風鈴がたくさん!

これが正寿院名物の「風鈴まつり」なんです。夏の間、2000個を超える風鈴が飾られています。

このことより、正寿院は「京の風鈴寺」とも呼ばれます。

正寿院の風鈴

うわー、強い日差しを受けてキラキラ光る風鈴。夏ですね!

これでもか、というくらいに風鈴が並んでいて、風が吹けばリンリン鳴っています。ちょっと圧巻。

気分はすっかり盛夏です。

石灯篭や蹲を配したお庭。その横にもたくさんの風鈴が進出しています。

風鈴もいろんな趣向が凝らされています。これはあじさいの風鈴

そして、あじさいの花手水。涼しげですね。

本堂に上がると、風鈴の音を聞きながらお庭を眺めてくつろぐことができます。

それにしても、京都の市街地から遠い交通不便な場所にしてはたくさんの参拝者がいますね。密になるほどではありませんが。

ここ正寿院は、最近話題の京都のインスタ映えスポットとして大人気なのです。カップルも多く、絶好のドライブデートスポットにもなっています。あ、ちなみに僕は一人で行きました(泣)。

それはさておき、この写真を撮っている場所で振り向くと、ご本尊が安置されています。ご本尊は十一面観世音で50年に1度だけご開扉される秘仏なので、残念ながら見ることはできません。

ちょっとお堂で休憩し、再度風鈴を眺めます。

元気な緑の葉と真っ赤な風鈴。鮮やかな色が夏の気分にさせてくれます。

こちらにもステキな花手水。花手水というより、もはや生け花ですね。

青い夏空と白い雲をバックに、青い桔梗の風鈴。すがすがしい夏の光景。

こちらは地蔵堂

たくさんのカラフルな紐は「叶紐(かのうひも)」と呼ばれ、願いを込めて結ぶ紐とのこと。

てるてる坊主の風鈴も可愛い。

風鈴を見て音を聞いていると、暑い夏も涼しくなってきます。実際、宇治田原の正寿院のあたりは、夏は京都市街より5℃ほど気温が低いそうです。ここへ来るのは、ちょっとした避暑ですね。

そして、ハート型の水引細工が入った風鈴。これにはちょっと意味があります。

それは…。

正寿院 猪目窓

細い道を渡って、本堂から向かいの客殿に移動します。

正寿院客殿・則天の間

これが正寿院のもう一つの名物、ハート型の窓です。可愛いですよね!「猪目窓(いのめまど)」 と名付けられています。

ハートというのは日本の文化ではありませんが、日本でハート型は「猪目」といって昔からあるそうです。文字通りイノシシの目をひっくり返した形がハート型と同じで、猪目は魔除けとして古墳時代より使われてきたとのこと。

正面から撮った猪目窓。窓の向こうは今は夏の緑ですが、春は桜のピンク、秋は紅葉、冬は雪の白と季節によって色が変わります。

ということで、インスタ映えスポットはここなのです。この構図の写真はインスタグラムを始め様々なSNS、旅行雑誌等で嫌というほど見かけますw。

客殿の庭園は小ぢんまりとしながらも、苔や花手水の蹲、そしてここにも風鈴と工夫されており、縁側に座ってまったりできます。

そして、猪目窓の上を見上げるとたくさんの天井画が。華やかです。

これらは、

日本を代表する書家 祥洲・福田匠吾をはじめ、多くの日本画家協力のもと、花と日本の風景をテーマに描かれた160枚の画が客殿の天井をうめつくします。(正寿院オフィシャルサイト

とのこと。

最後に

さて、風鈴も猪目窓も堪能したので、そろそろ帰りましょう。

帰り際、正寿院から見た宇治田原の集落。夏空に白い雲。日本の田舎の夏の光景です。

いよいよ京に、そして日本にも暑い盛夏がやってきました。でも、風鈴を見ていると夏も悪くないなと感じます。前向きに、今年の夏を楽しみたいものですね。

正寿院オフィシャルサイト

Camera: LUMIX G8
Lens: LEICA 12-60mm F2.8-4, LUMIX 42.5mm F1.7, 25mm F1.7


Author: Cosmos/こすもす

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4 years ago
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