マルコとジーナのテーマ（帰らざる日々）

ジブリ映画の「紅の豚」で使われている曲です。久石譲さんが作られた曲。

紅の豚は、宮崎駿監督の「飛行艇時代」というお話が原作で、これにはジーナは出て来なくて、映画化の際に、前半の話が持たない．．．で、追加されたキャラがジーナ。そのジーナとマルコのテーマと言われてもな．．．ではあるのですが。

曲は最初はピアノ単独のソロ演奏で始まって、徐々に楽器の音が重なり、最後はオーケストラレーションされ重厚な曲になります。紅の豚の話では、マルコとジーナの関係は、昔の方が甘くて素直な関係で、戦争でマルコがエースパイロットとして「人殺し」をする中で、マルコが自己否定等する中でジーナは別の男と結婚するが、その男は戦死し、別の男と再婚するもアジアで飛行艇の残骸と共に発見され．．．直接は描かれませんが、その後、やっとマルコとジーナは一緒になる。本当は曲も最初は甘く、途中、そんなパートが有って、最後は穏やかに幸せな曲になって欲しいのですが、曲としては最初から最後に向かって厚みを重ねる様な曲になっています。

そんな事で、この曲を演奏される時は、最初から最後まで同じ弾き方ではなく、何らかの変化をつけて欲しくて、まあ、強さでも装飾音でも演奏の複雑さででも良いですが、そんな表現が欲しいです。音色も甘い素直な音から、悲しみや怒りにみちた音、穏やかな音も欲しいかな。

映画なりを見て、その上での演奏なら、きっとそんな演奏になると思います。