NFT不動産とは?

みなさんは、NFT不動産をご存知でしょうか?
この記事では、NFT不動産とは?について、サクッと解説をしていきます。
NFT不動産とは?
NFT(Non Fungible Token : 非代替性トークン)+ 不動産
今現在、最も人気のあるNFTに不動産の取引を紐付けたものです。
NFTに、あらゆるコンテンツを紐づけることを、NFT化と呼ばれています。
NFTは、デジタルゲームから始まり、デジタルアートなどで、NFTの特徴の魅力である代替不可能という仕組みが、急激に人気になっているのです。
その中で、海外では不動産の取引をNFT化するという動きが活発になりつつあります。
OpenLaw(オープンロウ)というブロックチェーンのプロトコルでは、複雑で面倒な不動産取引をNFT化することで、契約書の作成や契約実行をスムーズに行うことができ、注目を浴びています。
さらに、NFTを担保にして暗号資産(仮想通貨)を借りられるサービスもあります。
公式サイト:OpenLaw
それでは、国内と海外の事例を紹介します。
1.LIFULL 空き家・所有者不明不動産問題 解決実証実験 開始
2019年11月、国内不動産大手の株式会社LIFULLは、急増する空き家、未登録による所有者不動産問題の解決に向け、ブロックチェーン技術を活用し、不動産権利移転記録の実証実験を開始しました。
今最も国内では、不動産の問題として大変深刻な事態になっています。
テレビニュースで、見たこと聞いたことある方もいらっしゃると思います。
それを解消するために、パブリックブロックチェーンの公証性と特定の機関に依存せず、取引のタイムスタンプを記録・保持できる点に着目し、安価に不動産の権利移転記録を残し、移転登記の代替としての可能性を探ります。
この実験により、ブロックチェーン技術の適用可能性および、アクセプタンス(Acceptance : 受容)についての検証を行い、今後の不動産登記システムのあり方や、不動産取引と登記の同時執行についての議論を深めるそうです。
公式サイト:LIFULL
2.山中湖山荘
2021年9月21日、NFTプラットフォームの開発・販売、インターネット上のプロモーションサービスをしている株式会社世界と、不動産とブロックチェーン事業をしている、マーチャント・バンカーズ(MBK)株式会社が提携し、不動産の登記簿標本などをNFT化し、不動産のNFT化に取り組んでいくと発表しました。
第一弾として、マーチャント・バンカーズ(MBK)社が保有している、山中湖山荘をNFT化し、販売する予定です。
公式サイト:株式会社世界
公式サイト:マーチャント・バンカーズ(MBK)株式会社
3.Mars House(マーズハウス)
世界初のデジタルの家。
仮想世界としての火星に建てられたこの家は、ほとんどがガラスでできているようです。
アーティストのクリスタ・キム(Krista Kim)氏が制作し、クリップ音楽を、アメリカのロックバンド、スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)のジェフ・シュローダー(Jeff Schroeder)氏が担当。
Mars House(マーズハウス)と名付けられたNFT作品の3Dファイルと、音楽が流れるビデオクリップが、2021年3月、デジタルアートのマーケットプレイス、SuperRare(スーパーレア)にて、51万2712ドル(約5650万円)で売却されました。
このファイルは、購入者のMetaverse (メタバース : 仮想世界)にアップロードし、Avatar(アバター : 自分の分身)が住む家として使用できます。
VR(Virtual Reality : 仮想現実)ゴーグルを装着し、ユーザは、アバターを介して、他のユーザと交流しながら生活し、家や服などのデジタル資産を購入でき、アバターに着せ替えることができます。
現実世界と同じようなことを、仮想世界でも体感できるということなのです。
今現在、この家はブロックチェーン上にしか存在しませんが、イタリアのガラス家具メーカーに依頼すれば、現実世界で再現でき、マイクロLEDディスプレイに映し出すこともできるそうです。
Metaverse(メタバース : 仮想現実)は、映画の Matrix(マトリックス)、Ready Player One(レディ・プレイヤー・ワン)を観るとイメージが湧くと思います。
そう、
映画の世界が、現実の世界になってきているのです!
嘘のような本当の話なのです。
ワクワクしますね。^^
公式サイト:SuperRare
4.ウクライナ・キエフの新築マンション
2021年6月8日、ブロックチェーンを活用した不動産取引プラットフォームを開発した、アメリカの不動産テック企業 Propy(プロッピー)が、ウクライナの首都キエフにある、ワンベッドルームの新築マンションをNFT化し、オークションに24時間限定で出品し、約9.3万ドル(約1030万円)で落札されました。
実在する不動産がNFTとして取引されるのは世界初!
Propy(プロッピー)は、Mercuria Investment(マーキュリアインベストメント)と伊藤忠商事が共同出資したことで話題になっています。
NFTとして販売された不動産は、IT系のスタートアップや、Webに関する情報を発信しているブログサイト Tech Crunch(テッククランチ)、および暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド Arrington XPR Capital(アリントン・XRP・キャピタル)の創業者、Michael Arrington(マイケル・アリントン)氏が所有していたマンションなのです。
当マンションは、
2017年に、ブロックチェーン技術を用いて販売された世界初の不動産を、アリントン氏が、6万ドル相当のイーサ(ETH)で購入したマンションだそうです。
アリントン氏は、ブロックチェーンが不動産業界に革命をもたらすテクノロジーであることを証明するために、自信が所有する不動産をNFTとして販売を決意したとのことです。
公式サイト:Propy
公式サイト:Mercuria Investment
公式サイト:伊藤忠商事
公式サイト:Tech Crunch
公式サイト:Arrington XRP Capital
5.ランボルギーニ社のNFT不動産
2021年10月27日、Ouchi Finance(オウチファイナンス)が、ランボルギーニ社のNFT不動産の取り扱いを開始しました。
Ouchi Finance(オウチファイナンス)とは、デジタルの世界でもみんなの居場所『オウチ = 不動産』を提供することを目的とした、DEX(Decentralized EXchange : 分散型仮想通貨取引所)なのです。
ランボルギーニ社とは、有名なイタリアの自動車メーカーですが、不動産事業にも着手しています。
今回、Ouchi Financeが取り扱うのは、ランボルギーニ社が、エジプトで手掛ける不動産『ランボルギーニレジデンスのNFT不動産』を販売します。
ランボルギーニレジデンスは、日本の人口を超えると予想されている、エジプト・アラブ共和国の新都市に建てる構想をしています。
エジプトは、人口増加の影響で、首都カイロから移転を発表しているのです。
公式サイト:Ouchi Finance
公式サイト:ランボルギーニレジデンス
おわりに
サクッと、
解説してきましたが、
ここまでの説明で、ご理解いただけましたでしょうか。
これまで、海外の不動産は、取り扱いが非常に難しいとされていましたが、ブロックチェーンの誕生、NFTの誕生により、そのハードルは大きく下がることになるでしょう。
みなさんも、近い将来、NFT不動産を購入する日が来るかもしれません。
そう考えるとワクワクしますね!^^
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少しでも、みなさんのお力になれれば幸いです。
NFTをもっと知りたいよー!って方はこちらをお読みください。
(執筆:八木)
