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トークンの価格変動を需要と供給で理解する

ヤスヤスオンファイヤー(Web3×会社員エンジニア)
2 years ago
「トークン」をもらうってどういうことだ??「需要と供給」の関係で理解できるトークンって、換金できるの??まとめ補足

 

「トークン」をもらうってどういうことだ??

Web3が盛り上がる中、「トークンをもらう」という
ことがよくあるのではと思います。

DeFiでは自分の資金を預けると、そのDeFiプロジェクト
独自のトークンがもらえたりします。
(例えば、Astar NetworkでいうとArthSwapでは「ARSW」
がもらえます。

また、プロジェクトの立ち上がり時に、GiveAwayとして
トークンを無料配布なんてことしますよね。

 

で、こんな疑問が湧いてこないでしょうか?

・運営の人らが無尽蔵に発行できるんだし価値はないのでは??
・もらったところで、これって換金できるの??
 


はい、私はこんな風に思っていました(汗)

 

「需要と供給」の関係で理解できる

結論、トークンに対する私の理解は、
「プロジェクトの発展を信じて持っていれば、
将来価値が上がって(換金も可能に)なるかもしれない、
Web3における株式」
です。

まず1個目の疑問の考察から。

・運営の人らが無尽蔵に発行できるんだし価値はないのでは??

※以下の書籍の図表を引用させていただきます。
たった1つの図でわかる! 図解経済学入門(高橋洋一)

トークンをどんどん発行していくと・・価値は下がる

社会科で一度は習う、需要・供給曲線です。
縦軸(値段)に沿って見ていきますと、どっちがどっちの線かは
思い出しやすいです。
・需要曲線:高い時は買いたい人は少ない、安い時は多くなる。
⇒右下がりの線
・供給曲線:高い時に売りたい人は多く、安い時には少ない。
⇒右上がりの線

そして、二つの線が交わったところは、
買いたい人、売りたい人の人数が釣り合うところ、
すなわちモノの値段として収束するポイントになります。

※横軸は「数量」で説明されることが多いですが、
私は「売りたい/買いたい人の”人数”」と解釈しています。
その方が、イメージしやすいので。

 

それでそれで、今回、トークンの価格も
この需要・供給曲線で説明がつきます。

トークンは無尽蔵に発行できますが、
そうすると、価格は下がります。

供給が多くなるので、供給曲線が右にスライドし、
価格は下に動くんですね。線を頭の中で上図のように
動かすと、分かりやすいです!

 

さて、プロジェクトの運営側としては、
無尽蔵にトークンをばらまくと、価値が下がって
無価値なトークンになりうることが分かりました。
では、価値を保つためにどうすれば良いのか・・??

 

 

 

 

価値を上げるには・・人気を高める!

そうです、宣伝したり、
コミュニティを活性化させたりして、
「あのトークンを持っておきたい!」
という人を増やせば、価値は上がります。

需要曲線が、右にスライドするからですね。

 

NFTのプロジェクトなんか、
「何やらTwitterで最近バズっているコレクションがあるな・・」
と気づくと、欲しくなりますよね。

 

 

 

では、反対に、人気がなくなってきたらどうなるのか??

はい、人気が出た場合と逆で、
需要曲線が左にスライドし、価格は下がります。

プロジェクトの運営をする側としては、
需要を維持するために、
なにかしら仕掛け続ける必要がありますね。

 

 

 

では、強引に価格を上げる手段は??

運営側でコントロールできる方法として、
「供給を減らす」という手段がありますね。
供給が減れば、供給曲線は左にスライドし、
価格は上がります。

 

お、これって、いわゆる暗号資産の言葉では、
「Burn」ですね。
トークンを一定量破棄してしまうということです。

 

ちょっと不思議な方法に感じます。
運営にとっては、「その時点の時価評価×トークン数」
の資産は失ってしまうことにはなります。

しかし、価格を強制的に上げることで、
あのトークンよさそうだぞと需要が集まります。
すると、中長期的には、需要とともにトークンの価値がさらに上がり、
失った資産分は取り返せる可能性が出てきます。
このような意思決定になりますね。

※ちなみに、株式における「自社株買い」も
同じ目的の行為になります。

 

 

トークンって、換金できるの??

発行されたばかりのトークンは、
暗号資産取引所で扱いがない(上場していない)
ため、法定通貨への換金はできないはずです。

しかし、プロジェクトが盛り上がって発展して、
取引所に上場すれば、換金できるようになりますね。

よく、「〇〇がバイナンスに上場!」とか
しょっちゅうニュースに出ますが、
いちDeFiプロジェクトのトークンだったりしますね。

※例えば、このニュースとか
FTX、テラのDeFi「Anchor Protocol(ANC)」とCurveの「Convex Finance(CVX)」上場へ

なので、プロジェクトの発展を信じて持っていれば、
価値が上がってBTCやETHみたいになるかもしれない存在、
と理解しています。

 

まとめ

  • トークンとは
    「プロジェクトの発展を信じて持っていれば、
    将来価値が上がって(換金も可能に)なるかもしれない、
    Web3における株式」
  • 「需要と供給」は価格変動を理解するためいたるところで使える概念!
    復習しておくことお薦めです!

補足

  • (よく分からん)トークン今なら安く買えるよ的な詐欺は今後も横行してくると思います。信頼に足るプロジェクトなのか、discordを覗いたり、公式サイトや評判をくまなくチェックしたりすることって重要です。
  • 日本国内だと、法律上換金性のあるトークンを、金融庁の許可を得ない団体が
    発行するのはNGになるはずです。(DAO内の投票だけとかならOK)。
    詐欺回避のために知っておくとよいですね。
  •  HiÐΞも関連する「Dev Protcol」を題材にした伊藤穣一さんのPodCastが、
    トークンとはなんぞやを理解するのに大変有用でした!
    第12回目のポッドキャスト配信:日本発のDeFi、Dev Protocolはオープンソース開発の収益化問題を解決できるか? 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました
一個人の解釈ですので、
不備や誤りありましたら、どうぞご教授くださいませ。


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ヤスヤスオンファイヤー(Web3×会社員エンジニア)
2 years ago
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