HiÐΞClassic

第1羽 「増える木の実」

暗号クイナ
3 years ago

沖縄県の北部はヤンバルという名前で知られています。そのヤンバルにある広大な森のなかにクイナたちの隠れ里があるのです。清らかな水が流れる小川のほとりに人知れず広がるクイナたちの隠れ里。

今日のお話は、クイナのSatoshiが見つけた不思議な木の実のお話です。

『増える木の実』

ある日の朝、いつもの散歩道で、いつもとは違う木を見つけた。あれ、こんな木あったっけ。大きな枝がたくさんの葉っぱを揺らして天に伸びている。その木の枝から、ぽてんとひとつ赤い小さな木の実が落ちてきた。

かわいいかわいい小さな赤い木の実。僕は木の実をくちばしにくわえた。良い匂いがする。すぐに食べるのはもったいないので家に持って帰ることにした。

家に付くと洗濯物を干し忘れていることに気づいたので、木の実をリビングのテーブルの上に置いた。

洗濯物を干し終えて、いくつかの家事をこなした後に、かわいい木の実の様子が気になってテーブルをみると、木の実がふたつある。

不思議だな。僕は首をかしげた。

かわいい木の実からは良い匂いがする。食べたいと思ったけどなんだかもったいないと思ってそのままにしておいた。

そうこうしているうちに、太陽が一番高いところにきたので僕はお昼ごはんのパンを買いに森の小さなパン屋さんに向かった。ラズベリーチーズチョコレートクロワッサントーストを買って家に帰ると、あの木の実がよっつになっていた。

木の実からはいい匂いがする。もしかしてこの木の実はどんどん増えていく木の実なのかもしれない。

一日が終わるまでに、木の実の数は数えきれないほどに増えていた。木の実から漂う良いにおいに負けないように僕は頑張った。明日になればもっと増えているかもしれない。リビングはテーブルの足が見えなくなるほど大量の木の実で覆われている。

もっとたくさんになったら、お友だちに分けてあげようと思った。そして僕は柔らかい干し草の寝床で目を閉じた。

朝起きると、テーブルの上には木の実がひとつもなかった。僕はがっかりした。ひとつくらい味見しておけばよかったな。お友だちにも分けてあげればよかったな。

不思議な木の実のことが頭から離れないまま、数日が過ぎたある日の朝、いつもの散歩道で、いつもとは違う木を見つけた。

あれ、こんな木あったっけ。大きな枝がたくさんの葉っぱを揺らして天に伸びている。その木の枝から、ぽてんとひとつ赤い小さな木の実が落ちてきた。

おわり。

クイナのSatoshiが見つけた小さな木の実のお話でした。複利で増える不思議な木の実。人間の世界にも似たような木の実がたくさんあるようですね。良い匂いのする木の実を見つけた方は是非openseaでクイナちゃんたちをお迎えしてあげてください。

https://opensea.io/collection/test0012

クイナちゃん達にはそれぞれ名前がついています。一羽1maticくらいでお迎えできますよ。

さて、昨日の投稿から一日経っていますが、その間に色々なことがありました。まず、オープンシーのコレクションの設定にミスがあることが判明。ブロックチェーンのデフォルトの設定がイーサリアムになっておりポリイーサではなかったです。

ということで、ポリイーサでガス代を気にせず売買したいわたしはコレクションを作りなおすことにしました。すでに発行していたコレクションのクイナちゃんたちを消しながら新たなクイナちゃんたちをミントする地道な作業。

泣きながらパソコンに向かっています。すでに発行していたコレクションにはテスト画像をはってはいます。今日中には入れ替えができるはずですがそれはそれは骨が折れる作業です。

突然始まったクイナちゃんたちのショートストーリーですが、色んなバリエーションで用意したいと思ってます。気に入ったキャラクターがいたら是非お迎えしてあげてください。ひとつの番号につき33羽発行しています。あ、最初の5羽はそれぞれ1羽しか存在しないため法外な値段に設定されていますね。

それでは、次のお話をお楽しみに。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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暗号クイナ
3 years ago
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