The Graph Japan テキストウェビナー「The Graph 入門」
この記事は下記ツイートを纏めた物になります。
The Graph Japan テキストウェビナー
— The Graph Japan (@graphprotocolJP) August 22, 2021
「The Graph 入門」
コミュニティからのフィードバックにお応えして、The Graphのイメージについて、ツイート形式でわかりやすく説明していきます。
基本的に、The Graph Japanの過去のオンラインウェビナーの内容に沿ったものとなります。@graphprotocol
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The Graph Japan テキストウェビナー
「The Graph 入門」
コミュニティからのフィードバックにお応えして、The Graphのイメージについて、ツイート形式でわかりやすく説明していきます。
基本的に、The Graph Japanの過去のオンラインウェビナーの内容に沿ったものとなります。
まず、最初にイメージをつかんでいきましょう。
The Graphの概要を説明し、The Graphがなかった世界ではどんな問題点があったかを例示します。
その後、The Graphによってどのように変わるのか、実際の実装や経済圏について説明します。
最後に、開発状況と今後のロードマップを紹介します。
The Graphとは
さて、皆さんは当然のように、UniswapやPancakeSwapのようなDEXを使用していると思います。
また、同じく当然のように、uniswap.infoや取引高をグラフとしてみることのできるサイトを使用しているのではないでしょうか(ブロックチェーンの可視化を行うサイトなど)
しかし、そのデータはどのように取得されているのでしょうか?
The Graphは、ここに組み込まれているインフラです。
取引履歴、TVLのようなオンチェーンデータをAPIとして提供しています。
それによって、これまでの取引高やデポジット量が瞬時に表示されるのです。
The graphのなかった世界のデータ表示
これまでは、それぞれのdAppsやuniswap.infoのような情報を載せているサイトは、自分でイーサリアムチェーンからのデータ取得、解析を行っていました。
つまり、データ集約・解析のための開発コストとサーバー代を支払っていました。
The Graphは、この開発コストを下げること=データ取得・提供を簡単に行うことを目的としています。
The graphによって変わる世界
先ほどの図とは違い、各アプリ・情報サイトは自分でサーバーを持つことも、データを解析する必要がなくなります。
その代わりに、データを保管し、必要なデータを提供するGraph Networkが存在し、データの取得に対して手数料を支払います。
これにより、開発コストやサーバーの設定も減らすことが出来ます。
使う人(サイト利用者)にとっては気づくことがないサービスですが、便利なUIのためには必要不可欠なインフラです。
The GraphのNetwork実装について
The Graphでは、次の4要素で経済圏が成立しています。
インデクサー、キューレーター、サブグラフ開発者、消費者であり、それぞれが重要な役割を持っています。
まず、データを保有・提供する一番コアといえるインデクサー、インデクサーに対し、どのdAppsのデータを集めるべきかの指標を与えるキュレーター、データ解析ルールを設定するサブグラフの開発者、最後に、データ提供に対して手数料を支払う消費者(例:Uniswap.infoの管理者など)
この図では、どの役割がどの領域を担当しているか、そしてそのプロセスを示しています。
イメージとすれば、TXデータが水のように流れてきて、サブグラフというフィルターを通して濾過されるイメージでしょうか。
インデクサーはフィルターをいくつか選んで水を保有して、消費者に提供するようなイメージです。
キュレーターは、どのフィルターを選ぶことで報酬が高くなるかのパラメータ設定ができる役割で、どのdAppを選ぶことが利益になるかという視点から、インデクサーに指標を与えることが出来ます。
The Graphにとって重要なことは、暗号通貨業界において安定したサービスを提供すること、The Graphのコミュニティ自体の持続的な発展です。
これが達成されるのは、クエリ報酬がサーバー代を十分に超え、持続可能性をインデクサーに与えたときとなるでしょう。
今の段階では、クエリ報酬のみでは足りないので、年3%のインフレ率を使用して、インデクサーに報酬を与えています。
すなわち、最終的にクエリ報酬 >インデックス報酬=クエリ報酬>インデクサーの運営利益閾値となればThe Graphは持続可能となるといえます。
これまでに、ETHチェーンでのフルリリースは完了し、だれでも自由にサブグラフをリリースできるようになっています。
つまり、既に分散化されたサーバー群であるインデクサーから、好きなdAppsのサブグラフをインデックスしてもらい、データを提供してもらえる状態ということです。
主要なロードマップとして、今後、マルチチェーンの動きがあり、Polkadot, Near, Solana, CeloなどのETH以外のチェーンのdAppsでもインデックスが可能となります。
また、The Graphは、Web3.0及び完全な分散化(分権化)にむけて着実に歩みを進めています。
今後のThe Graphにご期待ください。
初のThe Graph Japan テキストウェビナー「The Graph 入門」は以上となります。
ご精読ありがとうございました。
今後も、オンラインウェビナーと並行してこのような形でリリースしていく予定です。
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