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"zk.money"-匿名性を有したL2ウェブウォレット-

zakk
3 years ago
プライバシースタートアップ企業"Aztec"による技術zkSNARKとは▼ゼロ知識証明とは▼ゼロ知識証明の欠点とnon-interactiveに向けた応用zk.Moneyの特徴今後の展開

zk.moneyはAztecz上に構築されたLayer2プライバシーウェブウォレットです。トランザクションが暗号化され、プライバシー保護に重点を置いたトークンの送受信が行われることが特徴です。

プライバシースタートアップ企業"Aztec"による技術

・zk.moneyはAztecネットワーク上に構築されたプロトコルです。Aztecとは、2019年9月にはA_CapitalやCoinbaseなどのVCから投資を受けているプライバシースタートアップ企業です。

・Aztecはゼロ知識ロールアップを用いた"zkSNARK"という技術を使ったプロジェクトを開発しています(zkSNARKの説明は後述)

・現在、様々なL2プロジェクトが見られますが、大きく分けて下記のような棲み分けになります。(Twitterでフォローしている方が紹介していた画像です)

・AztecもOptimismやArbitrumなどのプロジェクトに並び、L2プロジェクトの中で重要なものの一つとして位置づけられています。

zkSNARKとは

・公式Mediumでは、zkSNARK(Zero-Knowledge Succinct Non-Interactive Argument of Knowledge)は「ゼロ知識証明を活用した非対話式の引数」と説明されています。

▼ゼロ知識証明とは

・相手にその情報の内容を伝えずに、自分がその情報を"知っている"ことを証明する方法です。

【例】AさんはXという情報を知っています。Bさんにそれを伝えるときに、Xの情報の中身を具体的に伝えるのではなく、Xという情報をハッシュ関数により暗号化し提示します。すると、Bさんにはハッシュ値を提示することで、「AさんはXという情報を『知っている』」ことが分かります。

▼ゼロ知識証明の欠点とnon-interactiveに向けた応用

・さて、上記のゼロ知識証明を活用するにあたり、情報の内容をある程度限定しているからこそ、AさんとBさんは何度か対話をしなければいけません。

・しかし、多くのトランザクションをスムーズに行う際、情報の送り手と受け手が何度も対話をすることは現実的ではなく、ある意味その点はゼロ知識証明の欠点である、と説明されています。

・そのため、ハッシュ関数を工夫することで、「送り手が受け手に対して一度だけトランザクションを通すことでゼロ知識証明を可能とする」方法が考えられました。その技術がzkSNARKです。

zkSNARKの詳細の考え方はとても複雑で、私もとてもじゃないけど理解できません。。ご興味のある人は、公式mediumやAztecのgithub掲載のPDFをご覧いただき、ぜひ私にご教示くださいませ・・・

zk.Moneyの特徴

※zk.moneyはまだ外部の監査を受けている段階です。資金を入れる際はそのことにご留意ください。

・前述のzkSnarkの技術が用いられているので、トランザクションデータの公開が限定化されます。EtherScanにも何も表示されませんので、油断していると自分で過去にどこに資金を送ったか分からなくなりますのでご注意を

・現在はまだ段階的にスケールしている状況のようなので、取引上限があります(9月20日に1回のトランザクションの最大送金料が1ETH→30ETHに引き上がりました)

・トランザクションは遅めです。最速で5分くらい、平均で3時間かかると公式に記載があります。私も試し送金の時は着金まで3時間近くかかりました。

・その他、使い方などは公式のユーザーガイドをご覧ください。

zk.moneyにログインするときは、metamaskなどの既存のウォレットと任意のユーザー名(@〜)でログインします。ユーザー名がパスワードのようなものなので、忘れてしまうとログインできずに資金をGOXする可能性があるのでご注意ください。

今後の展開

・9月20日にAztec2.0が更新されました。その記事はこちら

・その他、今後はDefiアプリケーション上でのプライベートトランザクションを有効にしていくようです(予定では2021年秋)

・トークンまだないようですが・・・

匂いますね。トークンの匂いが。ということで、念の為触ってみても損はしないと思います。例えば、複垢に送金をしてみてどれだけ匿名性を帯びているがのか試してみるのも良いかもしれません。

・まだ個人間で匿名でトークンを送受信するしか用途がありません。例えば、Gitcoinの寄付などで使えれば少しは用途がありそうですが、そもそもそんな匿名送金って必要ある?と思っている派です。

・一方で、JPモルガンあたりは以前から匿名送金に興味を持っていたり(Zcashの開発元と提携している)と、企業にとってのニーズはもしかしたらあるのかもしれません。


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zakk
3 years ago
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