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Dmailネットワーク ~Web3世代に向けた分散型電子メール~

NAF (ICP x NFT promoter)
4 years ago

DMAILまとめ (NFT on ICP )

WEB3時代にはGMAIL は過去のものとなり、DMAILが新時代を席巻するかもしれません。

というわけで、

「Dmailネットワーク~Web3世代に向けた分散型電子メール」

をまとめていきます。

能書きをたらたら読むより、まずはどんなものかみてみましょう!

https://www.youtube.com/watch?time_continue=44&v=EIKY-aJdABw&feature=emb_logo\

うん!普通にメールとして動きますね。

更に下段ご参照の通り、トークンをメールに添付して送受信も可能です。

これだけでもわくわくしますよね。さて、中身に入ります。

1.メールの歴史

ご存じない方も多いかもしれませんが、ファックス機の前身である電信印刷機の特許は1843年に取得されています。

その数十年後、レナード・クラインロックは、「コンピューター同士が、運命にあるという確信に駆られた」と言います。

結果として、ネットワークは電話のように簡単に使えるようになり、1969年に最初の「電子メール」が送信されました。

それから今日に至るまで、数多くの電子メールサービスプロバイダーが存在しています。

・GoogleのGmail
・MicrosoftのOUTLOOK
・AppleのiCloud MAIL

等がそうですよね。

上記のすべてに共通しているのは、「自社の管理下にあるサーバーでホストされていること」です。

これらの企業は長年にわたってかなりの量のユーザーを獲得することに成功しており、Gmailは約「全世界で15億人のアクティブユーザー」をかかえています。

さて、一見これで問題ないようにみえますが、何が課題なのでしょう?

Dmail---Herbert-Yang-tweet-re-win-grant

2.DMAILが解決する課題

DMAILでは、下記3点の課題に対応していこうとしています。

(1)サービスの継続性

(2)データの所有権

(3)プライバシーへの配慮

1つずつみていきましょう!

(1)Continuity of service

サービスの継続性です。
2007年、Mashable(ディジタルメディア会社)の調査によると、Gmail以外の75のメールサービスを調査したところ、現時点で59パーセントしか残っていなかったようです。サービスプロバイダーの5社の内2社しか、まだ稼働していないのは意外と脅威ですよね。

(2) データの所有権
私も経験あるのですが、ある日突然Yahoo Mailが理由もなく使えなくなりました。昨今、AIで様々な判定がなされていて、これらは必ずしも100%ではありません。つまり、例えサービス利用者が全く何も悪くなくても、サービス提供者の都合で一切のアクセスができなくなることはありえます。もしあなたのメールアカウントが停止されたとしても、復活できるとは思わないでください。(実はサービス規約にこっそり書いてあったりします)

(3) プライバシーへの配慮
Gmailが収集し、広告主と共有する情報の多くは、メタデータ(データに関するデータ)です。しかし、他の Google サービスから Cookie を取得している場合、Google マップや YouTube などの関連製品からユーザーの行動を相関させたり、フィンガープリント(デバイスや位置情報等の特定)したりすることが可能です。

Web3.0の時代の発展とともに、従来のメールは追いつかなくなりました。
ブロックチェーンの高度化に伴い、Dmailはこの問題を解決するために多くの研究を行い、より多くの従来のインターネットユーザーが低い参入障壁でブロックチェーンにアクセスできるように、Web3.0時代と従来のインターネットを新しい方法で橋渡ししたいと考えています。これを実現するのがDMAILということです。

画像

3.なぜDMAILはICPで構築されるのでしょう?

Dmailが特定された問題をどのように解決できるかを発見する前に、なぜDmailがインターネット・コンピュータを活用してこれらの問題を解決するのか考えてみましょう。

「既存のサービスと比較して、Dmailの最大の利点は、高度なデータセキュリティです。

他のパブリックチェーンと比較しても、様々なアプリケーションのシームレスな接続の構築と無制限のパフォーマンスがその優位性です(Source: Dmail Medium

ほとんどのブロックチェーン上で構築されたdAppは、先に指摘した問題の大部分に対処しているのに、なぜ他のブロックチェーンではなくインターネットコンピュータが選ばれたのか不思議に思われるかもしれません。

一言でいいますと、インターネット・コンピュータは他のチェーンよりも「ちょっとうまくできている」ようです。いや、これだけではわからないですよね。

特にDmailは、Internet Computer上に構築する主な理由として、以下を考えています。

理由1. ガス代が安い
メール送信のたびにお金を払いたい人はいますでしょうか?ここでは、インターネットコンピュータ上に構築されたdAppsとインターフェイスする際に、いかなる支払いも必要ありません。メールの送受信をするたびに(どんなに小さくても)料金を支払わなければならないことを想像してみてください。

理由2. 高いスケーラビリティ
Dmailは、DFINITYが(例えばETH 2.0と比較して)「シャーディング(分散性)」の点で先を行っていると考えています。これにより、インターネットコンピュータ上のサブネットは、「拡張プロセス中にDappサービスを停止する必要なく」(ネットワーク需要の成長に合わせて)合併、削除、特に追加することが可能です。

理由3. 相互運用性
チェーンキー暗号は、インターネットコンピュータ上のdAppsや、イーサリアムを含む他のブロックチェーン上のdAppsとの相互運用の可能性を広げます(イーサリアムとの直接統合が予定されているため、より可能性が高くなります)。

上記に加え、Dmailは、Dmailと従来の電子メールを橋渡しするために、特にMIMEに基づいた新しい規格を開発しています。

Dmail Network: Decentralized EMail for the Web 3 Generation

4.どのようにDMAILは課題解決に取り組むのか

では、Dmailはこれらの問題をどのように解決しようとしているのでしょうか。
従来のメールプロバイダーでは、ユーザーデータは集中管理されたサーバーに保存されており、それ自体がDmailが解決しようとしているすべての問題の根源になっています。

Dmailが提案するこれらの問題に対する解決策は、大まかに言えば次のようなものです。

サービスの継続性/データの所有権
Dmailはロードマップによると、2022年第2四半期にDAO(Decentralized Autonomous Organisation)として統治される予定です。

提案されているService Nervous Systemが開始される予定であることから、DmailがDAO化される可能性は非常に高く、一つの中央集権的な機関がDmailをコントロールしないため、サービスの継続性を確保することができるのです。

これは、Dmailがインターネット・コンピュータ上に構築されているという事実に加えて、それ自体が、サービスを停止させることができる中央集中型のサーバや制御機関のないWeb3分散型プラットフォームであるという事実です。

プライバシーの問題、広告の過多
インターネットコンピュータのコア技術(VRFとBLS)により、データの安全性とスピードを確保するコンセンサスメカニズムが駆動するほか、ユーザーの個人情報は暗号化され、後述のユーザーのプライベートキャニスター(これ自体もすでに非常に安全)にオンチェーンで保存されます。
また、Dmailでは、ユーザーの実際のDmailアドレスの代わりに「エイリアス」を使用することで、さらにプライバシーを確保することができます。

ユーザーは、チェーンアドレスをメールアカウントとして置き換えるエイリアスを設定します。ユーザーは、アセット以外のやり取りをする際に、チェーンアドレスを他のユーザーに公開する必要はありません。

例えば、alice@Dfinity.domain.com は、

staghkhshsooxXmcg6HJuHvJKougzt...@ Dfinity.domain.com と同じです。

(Source: Dmail Deck

5.Dmailの特徴は?

まず下記の比較がみやすいですね。

Dmailは、従来のメールスペースにすでにあるものと同様のメールdAppになるだけでなく、これに加えて、以下のような特徴があります。

<DMAILの特徴>

・ユーザーは、例えばInternet Identityを使って安全にログインすることができます(パスワードは必要ありません)。

・各メールアドレス(各ユーザーに自動的に作成、割り当てられ、ユーザーは「チェーンアドレスの不必要な露出を避ける」ためにエイリアスを作成することができます)は、それ自体が完全に取引可能なNFTとなります。

・ユーザーは、従来の電子メールアドレスに(添付ファイルを含む)電子メールをシームレスに送信することができます(逆も同様)。

・DmailはICPだけでなくNFTも保管・送信できるウォレットを内蔵する予定です(ユーザーのDmailウォレットに直接エアドロップすることも可能です)。

・オープンAPIにより、他のdAppsは外部のNFTマーケットプレイス(ICPunks、Entrepot(潜在的)、OpenSea(クロスチェーン)等)へのアクセスを含むDmailとシームレスに統合することが可能です。

・また、ステーキング機能を含むDeFi機能の可能性、DAOを介したコミュニティによる統治
分散型クラウド・ストレージも特徴といえるでしょう

ユーザーは、プライベートで大切なものや長期保存が必要な添付ファイルをクラウドディスクストレージにアップロードし、いつでも呼び出しができるようになります。

ここまでが概要です。ざっくりでも特徴の理解にお役立ちいただけたなら幸甚です。

以降はテクニカルな話が続きますので、深堀りしたい方はお読みください。

6.どのようにDMAILは動くのか

①キャニスターの割り当て
Dmail---canister-allocation

Dmailで最初にアカウントを作成する際、ユーザーの個人情報を保存するためのストレージスペースとして「キャニスター」が割り当てられ、暗号化アルゴリズムによって暗号化されて保存されます。

プライバシーとデータ主権を目的として、ユーザーが割り当てたキャニスターのデータを呼び出したり閲覧したりできるのは、そのユーザーに限られます。

②DMAILメッセージ
ユーザーのメールは、次のように分割されます。

Dmail---how-it-works-2

ヘッダー
電子メールのヘッダーで、電子メールの本文(電子メールのメッセージを含む)とは別に「オンチェーン」(「ハッシュ」の形式)で保存されます。

本体
実際のメールメッセージそのもの(本文)は「トークン」を使って暗号化され、「複数のコンテナを多重にバックアップすることで迅速な容量拡張とストレージセキュリティのバランスを実現する」Bigmapを用いて複数のキャニスターに分散して保存されます。

メールの受信者は、同じ「トークン」を使って復号化することができます。

Dmailはまだ開発中であるため、この「トークン」の仕組みが全体的な全体像とどのように調和するかを含め、現実にどのように機能するかについては検討中です(下図を参照)。

Dmail---Overview

7.今後の展望

ロードマップは下記のようになっています。

Dmailは、非常にタイトなスケジュールではあるのですが、ロードマップを策定しており、開発者が管理するメール送信dAppから、コミュニティ/DAOが管理するマルチブロックチェーンプラットフォーム対応のメール送信・資産取引dAppへと発展させる予定です。

DmailでNFTを保有し取引できることは非常にエキサイティングなことですが、Dmailは(現段階では)ユーザーが電子メールのコンテンツ(メッセージの本文に保存されている)からNFTを作成できるようにする計画はありません。これは、電子メールメッセージ自体が当事者間の拘束力のある契約を形成する可能性がある商業/法律分野で有用となる可能性があるためです。

ロードマップが計画通りに進めば、Dmailはインターネット・コンピュータのエコシステムの中で主要なdAppsの1つになる可能性を秘めています。\

(補足)元記事は少し古いのですが、既にデモ版としてアカウントの請求等のプレセールがはじまっていますね。https://dmail.ai/presale

8.競合は?

チームが、Googleで検索してみたところ、最初にヒットしたのが「Ledgermail」で、あまり知られていないXinfinブロックチェーン・ネットワーク上に構築された「世界初の分散型電子メールソリューション」だと自称しています。

さらに調べてみると、Ledgermailは確かにブロックチェーン上の最初の電子メールソリューションでしたが、1つの大きな欠陥があることがわかりました。

「LedgerMailの唯一最大の問題は、それがクローズドループシステムであることです。つまり、ユーザーはLedgerMailのアカウントを持っている他の人にしかメッセージを届けることができず、更に受信者の承認済み連絡先リストにその人が載っている場合のみ」のしばりがあるようです。

Ledgermailのウェブサイトによると、ユーザーは従来のメールプロバイダーからのメールを受信することはできるのですが、「LedgerMailを通じて送信されていないメールは、受信箱に受信されるが、暗号化や分散化はされない」ようです。

仮にLedgermailが初の分散型メールソリューションであるという主張が妥当であったとしても(他に分散型メールサービスをご存知の方はぜひ教えてください)、Dmailは初の完全分散型(かつDAO制御の)メールサービスとなります。

Dmailは、安全かつ分散化された方法で電子メールを送受信します(ユーザーによるガス料金の支払いはありません)。

Dmailは、インターネットコンピュータと従来の電子メールプロバイダーの間でシームレスなサービスを可能にし、インターネットコンピュータのエコシステム内や他のブロックチェーンとICP、ETH、NFTなどを保存し取引できるようにします。

従来のスタックからインターネットコンピュータに新しいユーザーを取り込むなど、Dmailがインターネットコンピュータのエコシステムとブロックチェーン業界全体にもたらす可能性に、私たちは心から興奮しています。

Dmail Networkは、web3時代の強化された、ハッキングされない、トークン化されたメールとなり、私たちは待ち遠しいです。

以上です。

 

最新情報はDiscordからどうぞ。

Nafもアクティブメンバーとしておりますので、お気軽に絡んでください。

<Discord>

https://discord.gg/ZGD3wHjXQG

 

(出典)

https://www.dfinitycommunity.com/dmail-network-decentralized-email-for-the-web-3-generation/

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