スキャムNFTをコントラクト起動せずに処分してくれるNFT連携サービス、UPAの動作検証（現状Polygon専用ぽい）

世の中ではスキャムNFTがますます猛威をふるい、対処は自己責任で行い、覚えのないOpenseaのHiddenNFTのコントラクトは、バーンも含めて絶対に起動するなと警告がなされています。しかしながら、そんな消極的な対処では、実際問題としてHiddenが危険なNFTで溢れかえり、本当に自分がクレイムしたものをHiddenから解除するのはいずれ不可能となるのは時間の問題です。では、現時点でどのような対処ができるか調べたところ、DeBreedとかUPAとか呼ばれるNFTが、危険なNFTのコントラクトを一切起動することなく処分することが可能であることがわかってきました。  幸い、Azukiが販売手数料を抑えるために開発したERC721Aを採用しているためか、フロアプライスは0.001ETHという、現時点で２ドルほどで入手することができたのですが、イーサリアムメインネットでの販売であるため、結局ガス代で2000円ほど食われました。

正直なところ、これではアンバランスなので、0.01ETHというガス代とほぼ同額で販売して長期にわたって安定して供給していただいた方がよい気がするのですが、私には公開されているSolidityのコードを理解する力がないため、改良をして同じようなNFTを作ることはできません。ありがたくUPAを使わせていただくこといたしました。 実は、以前にハッキングというか詐欺というか、とにかく悪い人がしかけたのにひっかかってEVMアドレスからNFT数点、合計時価2万円ほどを盗難されてしまった過去があるので、最近になってEVMアドレスを新しくしたため、手持ちの処分できるNFTがありませんでした。そこでまずは旧EVMアドレスで収集したフリーミントNFTをUPAに食べさせられることができるかどうかやってみました。もちろん、そんなことができるはずはないと思ったのですが、不可能な場合にはどういう挙動をするかも含めて確認したい思いました。

画面下に赤枠で示された通り、エラーとなり、自分のEVMアドレスが保有しているNFTでないと処分できないことが明確になりました。なお、サイトはPolygonチェーン対応なのでほぼガス代は気にしないで済みました。スクショには上部に日付時刻とURLが自動挿入されるようにしているため、それでURLの紹介は代用させていただきたく思います。 一見して気になるように、かなり作者さんの趣味に偏ったサイトの作りとなっています。画面下のUIのうち、UPAtterがツイッター、UPAcordがDiscord、UPASeaがOpensea、UPAPERがホワイトペーパーもどきとなっています。 次の段階として、旧EVMアドレスから新EVMアドレスにいらないPolygonのERC1155のNFTを１つだけ転送して消去できるかやってみようとしたところ、どこでどうやって知ったのか、既に見ず知らずのNFTが２つ新EVMアドレスのHiddenに紛れ込んでいて驚きました。

既に動揺していましたが、気を落ち着けて自分が新EVMアドレスに転送したものから消去することにしました。Polygonチェーンのもので、UPAがERC1155に対応したのは最近なので、まだベータ版というような表記もされていたため気になりましたが、結果的には無事消去することができました。

スクショでは、Feedingと青枠で表示されています。

さて、怪しい２つのNFTは、以下のように両方ともERC721の独自コントラクトで、なんだかわからないけど、勝手に送付されている時点で、もう英語の説明書きに興味はないです。問題が根深いと思ったのは、どちらもArbitrum Novaという、私が一度も関わったことのないチェーンだったことです。DeFiをやっているのでAribrum Oneには一時期お世話になっていましたが、ブロックチェーンゲームはまだ金がかかるものばかりで安いのを待っている段階で、一度もNovaを利用したことはありません。利用したことのないチェーンから来たということは、組織ぐるみでこういう送付が行われている可能性が高く、よりいっそう不気味ですね。

 シンプルにERC721の独自コントラクトなので、こちらも消去にかけようとしたのですが、別の方がUPAについて解説されている記事の一文に目がとまりました。 

要するに、これは危険性のある不要なNFTを消去するユーティリティと、ウーパールーパーもどきの育成ゲームを兼ね備えているため、６時間経たないと次のNFTを食わせることができないようなのです。実際、画面内ではタイマーが６時間を数えていました。

というわけで、ここまでが現状です。Discordに潜って調べた限りの予想ですが、どうもPolygonはほぼ問題なく、Ethereumメインネットにも対抗しているけど、Arbitrum Novaは非対応のようにおもわれました。 

（睡眠中( ˘ω˘)ｽﾔｧ）

おはようございます。翌日起床すると、ようやく、UPAちゃんが空腹になってくれていました。さっそく例のArbitrum Novaを即刻処分したいのでやってみました。

あれ？Approveはできたのに…

Feedボタンはマウスオーバーでも有効化されないので、無理そうです。Arbitrum Novaに関してはあまり期待はしていなかったのでしょうがないです。

次、Ethereumメインネットのガス代はとても高いので、もうOpenseaでDummyのNFTを生成してしまいました。

日本経済の失われた30年のGDPグラフを葬り去りますｗ

Openseaの共有コントラクトなのでERC1155です。ChainはちゃんとEthereumですね。

あれ？さっきのArbitrum Novaと同じでApproveはしても、Feedはマウスオーバーしても有効化されていません。

Burn Addressという項目があったので、クリックして開くと全てPolygonアドレス…

ということで、現状UPAちゃんが処分できるスキャムNFTはPolygonチェーンに限定されるようです。最近のアップデートとして告知されている通り、ERC1155でも食べてくれました。

あとは以下の記事、未消化なのですが、付加的なセキュリティ機能があるようです。とりあえず、お腹すいたので、ドロンします🙇‍♀

https://note.com/nutsmikan/n/nb51fe1c9a38b