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UGCとNFTは本当に相性がいいのか?

ikkun.crypto
3 years ago
UGCってなんだっけぶっこ抜き問題NFTでぶっこ抜き問題は解決できるか?アバターをNFTにするメリットアバターをNFTにするデメリットUGCとNFTの相性Twitter BlueOnCyberCryptovoxels結論じゃあどうすりゃいいんだよ!!!

どうも。クリプト大好き大学生のいっくん(@iklcun)です。

今日はメタバースを考えるにあたって重要なポイントとなる、アバターハック(ぶっこ抜き・アバター盗難)問題、そしてUGCとNFTの相性について考えていきたいと思います。

アバター盗難・ぶっこ抜き・アバターハック問題はUGCのゲームで起こる厄介な問題です。

UGCってなんだっけ

UGCはUser Generated Contentの略で、日本語ではユーザー生成コンテンツです。

wikiさんにご登場願います。

ユーザー生成コンテンツとは、消費者が生産者となる生産消費者により制作・提供される作品の総称である。

↑仮想世界「Second Life」のプレイヤーによるコンテンツ

Second Life, VRChat, ClusterなどのゲームはUGCによって構成されるプラットフォームと言えますね。

このようなゲーム内で起こる問題がぶっこ抜き問題です。

ぶっこ抜き問題

UGCのゲームではアバターやワールドのデータを盗まれてしまうという事件、通称ぶっこ抜きが多発しています。

こちらによくまとまった記事があります。

[VRChat] アバター盗難に関しての調査、考察と対策|Shimokki (Shimotsuki_myon)

要するにVRChatでは、アバターの固有IDさえわかれば誰でもアバター情報を盗めてしまうのが現状です。

ではアバターをNFTにすることでこの問題を解決できるでしょうか?

NFTでぶっこ抜き問題は解決できるか?

次のようなプラットフォームを仮定してみましょう。

  • Walletでメタバースにログインし、Walletに紐づけられたアバターのNFT情報を取得して操作することができる。
  • Walletに紐づけられたNFT以外のアバターは使用することはできない。

結論を言うと、この状況下ではアバターをNFTにすることでぶっこ抜き問題を解決することはできません。

その理由は、プラットフォーム側にそのNFTが本物かどうか判定する方法がないからです。

手口を箇条書きで書きます。

  1. 相手のアバターの情報をぶっこ抜く
  2. アバターをNFTとしてmintする
  3. mintしたWalletでメタバースにログインする

これは、オリジナルデータのNFTとコピーデータのNFTの判別ができないことが原因です。

だからといってNFTを使うことに意味がないと決めつけるのは早計です。

ではアバターをNFTとして扱うメリットとデメリットを列挙します。

アバターをNFTにするメリット

  1. mintにガス代がかかるため、キッズによるぶっこ抜きの抑止力になる点
  2. アバターがオリジナルかどうかを判断するための根拠になる点
  3. リアルタイムでのぶっこ抜きは防げる点
  4. その他「所有感の変化」や「追求権」などのNFTの性質を利用できる点

アバターをNFTにするデメリット

  1. アバターを所有するためにガス代がかかる
  2. IPFS等から多くのアバターを読み込むのに時間がかかる

上記のメリデメを考慮すると、アバターをNFTとして扱うメリットは、少し弱いように感じられます。

また、メタバース系プラットフォームでUGCをNFTとして扱うためにはその目的と理由をはっきりさせることが重要になるといえます。

したがってPlayToEarnなどの明確なメリットと組み合わせることが必須となってくるのではないでしょうか。

UGCとNFTの相性

より視野を広げてUGCとNFTの相性そのものをケーススタディを踏まえて考えてみたいと思います。

Twitter Blue

Twitterのプロフィール画像をWalletに紐づけられたNFTにすることができるサブスク機能。

ユーザーはプロフィールに設定されているNFTのコレクション情報や、その来歴、Openseaによって承認されているかなどが確認できる。

サブスク登録者のアイコンは矩形に切り取られており、一部のNFT愛好家によって利用されているようだが、BAYCなどの有名コレクションのぶっこ抜きがしばしば見受けられる。

OnCyber

OnCyberは個人のNFT美術館を作れるサービス。

NFT収集家や、コレクション作成者によって愛用されており、ぶっこ抜きはあまり見受けられず、事業としても成功しているタイプ。

(これはこのサービスがMMOではないことが理由と考えられる。)

うみつる美術館

Cryptovoxels

CryptovoxelsはEthereum上の土地で建築やNFTの展示などができるメタバース系プラットフォーム。

同時アクセス人数はVRCと比べるとはるかに低いため、メタバース内で交流が生まれることは稀で、外部で出来合いのコミュニティが参加する場合が多い。

ぶっこ抜きは割と多く見受けられる。

結論

UGCをNFTとして展開し、ユーザー・企業の双方にメリットを提供するには工夫が必要となります。

その点でUGCとNFTの相性は良くないといえます。また同様にしてNFTをクロスプラットフォームで展開することも微妙といえます。

逆にTheSandboxやDecentralandのように運営がLANDsaleを行い、UGCについて期待値を高めつつ永遠にサービス開始を開始しないという方法は成功していますね。(皮肉)

じゃあどうすりゃいいんだよ!!!

A.わからん。

メタバースとはそれぞれが求めるプラットフォームを自ら開発していくものなのです…

最後にLOOTというプロジェクトを紹介して終わろうと思います。

LOOTはキャラクターの特徴や職業などを記載した自然言語のNFTです。プラットフォーム側はLOOTをもとにしてキャラクタを用意するのです。

NFTの本質以外をすべてそぎ落としたLOOT。これに気づいたDom Hofmannはやっぱりすごい。

しかし、プラットフォーム側からすると自分たちでNFTを販売する方が儲かるのでそううまくはいかないですよね…

UGCとNFTはまだまだ実験的な領域なので、ソシャゲ界でいうパズドラのようなプロジェクトが出てくることに期待です。(丸投げ)


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ikkun.crypto
3 years ago
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