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OpenChat タウンホール 2025年1月 まとめ

SHOGAKU
6 days ago
OpenChat タウンホール 2025年1月 まとめ1. タウンホール冒頭のハプニング2. 新機能「コミュニティの認証」機能概要と目的ダオ提案による認証フロー3. クイックリアクション(Quick Reaction)機能メッセージ操作の効率化4. インフラ強化:ヒープ→安定メモリ移行ICの拡張性を活かした大規模化5. 新機能:OpenChat ボットプラットフォームボットの3形態APIキーと認証6. OpenChat ボタソン(Bot-a-thon)の開催概要サポート体制7. OpenChatの成長データ8. 今後のロードマップ(1) エンドツーエンド暗号化(E2EE)(2) プロフィールページの進化(3) ボットプラットフォームのさらなる拡充9. Q&AとLive配信の感想10. まとめとコミュニティ参加の呼びかけ参加・フォロー推奨コミュニティ終わりに

Youtube 以下のまとめ


OpenChat タウンホール 2025年1月 まとめ

こんにちは、DfinityならびにOpenChatコミュニティの皆さん。本記事では、2025年1月に開催されたOpenChatタウンホールの模様を、DfinityとIC(Internet Computer)エコシステムの視点から詳しくお伝えします。

OpenChatは、Dfinityが提供するブロックチェーン「Internet Computer(IC)」上に構築された、分散型チャットアプリケーションです。ユーザーファーストのUX、DAO(ダオ)を活用した運営、圧倒的なスケーラビリティなど数々の強みを持ち、今やIC上の代表的DAppとして注目されています。今回のタウンホールでは「コミュニティの認証」や新生「ボットプラットフォーム」といった大きな機能アップデートが披露され、今後のハッカソン「OpenChatボタソン」開催も告知されました。


1. タウンホール冒頭のハプニング

司会のICPイエッセ氏による「学術的なOpenChatコミュニティ、ようこそ」という挨拶と同時に、ライブ配信でエコーがかかるトラブルが発生。OpenChat内のビデオ通話やチャットを駆使してチームメンバーが対応し、配信が復旧するというちょっとしたハプニングもありました。
「IC上の分散型アプリとして運用中のOpenChatだからこそ、開発中の最新機能を実際にライブで試す臨場感がある」――そんな点が際立ったエピソードといえるでしょう。


2. 新機能「コミュニティの認証」機能

概要と目的

今回まず紹介されたのが、「コミュニティの認証」機能です。OpenChat上には様々な公開コミュニティや大規模グループがありますが、その名称や運営主体が本当に正当かどうかを示す「青いチェックマーク」を付与する仕組みが導入されました。

  • 不正行為の防止・ユーザー保護
    • 偽アカウントや詐欺サイトへの誘導などを防ぎ、ユーザーが安心して参加できる環境を確保。
  • 公式運営者による正当性の主張
    • たとえば「Dfinity」という名称を騙った偽コミュニティなどが横行しないよう、ダオ提案を通じて公式運営者が「青チェック」を取得できる。

ダオ提案による認証フロー

  • コミュニティ/グループの代表者が、「認証を求める提案」をダオへ提出
  • ダオメンバー(OpenChatコミュニティの投票)により可決されれば「青いチェックマーク」が付与
  • 認証後に名称を変更すると認証が失効するほか、別コミュニティから名称を取り戻す場合も再度提案で決定する仕組み

こうした**分散型ガバナンス(DAO)**を通じた透明性の高い認証プロセスは、ICエコシステムの“Web3的”な価値観を体現しています。


3. クイックリアクション(Quick Reaction)機能

メッセージ操作の効率化

次に紹介されたのが、メッセージ吹き出しにカーソルを合わせると表示される**「クイックリアクション/アクションメニュー」機能**です。SlackやDiscordのように即座に絵文字で反応したり、スレッドへ返信したりする操作をシンプルに行えます。

  1. 絵文字リアクション

    • メニュー上部に3つの“お気に入り絵文字”が並ぶ
    • 使い続けると頻度に応じて自動更新される
  2. 追加アクション

    • スレッド返信、メッセージ編集、引用など
    • グループやコミュニティでの忙しいチャットで、特定メッセージへのレスが簡単にできる

現在はデスクトップ版のみの機能ですが、モバイル版への対応も予定され、将来的にはリアクションカスタマイズの自由度が高まる可能性があります。


4. インフラ強化:ヒープ→安定メモリ移行

ICの拡張性を活かした大規模化

OpenChatはIC上に20万以上のキャニスターを展開することで、高並行アクセスと大規模ストレージを実現しています。しかし、キャニスターのアップグレード時はヒープメモリが消去されるため、毎回ヒープ→安定メモリへのコピーが必要でコスト・時間がかさむ問題がありました。

  • 安定メモリへの直接保存
    • すべての大容量データをあらかじめ安定メモリに格納
    • アップグレード時のコピーを不要にし、速度とコストを大幅削減
  • 拡張性
    • ヒープの4GB制限を超えて数百GB規模のチャットデータにも対応可能
    • 実例:最大コミュニティでは約15倍のアップグレードコスト削減に成功

Dfinityが目指すICの大容量・高性能スマートコントラクト基盤をフル活用し、大規模ユーザーを抱えるチャットアプリとしての信頼性が高まりました。


5. 新機能:OpenChat ボットプラットフォーム

ボットの3形態

今回のタウンホールで最も注目を浴びたのが、OpenChatのボットプラットフォーム。IC上のキャニスターとして動かすことも、オフチェーンのサーバーで動かすことも可能な「外部コンポーネント(ボット)」と、OpenChatがやり取りできる仕組みが公開されました。

  1. コマンドボット

    • ユーザーが/commandと入力してトリガー
    • ニュースや音楽検索、暗号通貨の価格取得など自由に作成可能
  2. 統合ボット

    • 外部サービス(例: GitHubリポジトリ更新等)でイベントが起こると、OpenChatのチャンネルに通知投稿
    • APIキーで認証し、必要な範囲の操作を実行
  3. 自律(自動)ボット

    • 独自のスケジュールやAIロジックに基づき自主的にメッセージやコマンドを実行
    • チャット内で“AIアシスタント”のような役割を担うことも可能

APIキーと認証

  • コミュニティやチャネル毎にAPIキーを発行し、そのキーを外部サービスにセットすることで権限を付与
  • キーを誤って漏洩しても、いつでも再発行して旧キーを無効化可能

こうして、外部のあらゆるシステムがOpenChatの機能を呼び出したり、逆にOpenChat内のアクティビティを連携先で利用したりする幅広い統合が実現します。


6. OpenChat ボタソン(Bot-a-thon)の開催

概要

  • 期間:3月1日~3月31日
  • 賞金総額:5万ドル相当のCHATトークン
  • カテゴリー:資金・エンタメ、ソーシャル・コミュニティ、DEX・トレーディング、ユーティリティ・生産性、AIエージェント

OpenChatボットプラットフォーム上で動くボットを対象にしたハッカソン「OpenChat ボタソン」が開催されます。IC上のDAppとの連携も奨励されており、AIボット・DEX連動・SNS的活用など、多彩なユースケースが期待されています。

サポート体制

  • 開発者向けオフィスアワー
  • コミュニティ内でのメンターとの交流
  • 賞金だけでなく、複数のアワード(コミュニティチョイス賞や開発者特別賞など)も用意

Dfinityコミュニティからも多くのエンジニア・プロジェクトが参加しそうで、ICエコシステムの新たな盛り上がりに繋がると期待されています。


7. OpenChatの成長データ

Zero to HeroのファビオさんがToken Terminalを用いて解析した、OpenChatの成長指標が共有されました。

  • 登録ユーザー数:219,000人以上
    • 2024年に85,000人増(前年比+70.6%)
    • 2025年1月だけで13,800人増
  • 月間アクティブユーザー(MAU):32,800人
  • 日間アクティブユーザー(DAU):17,400人
  • 1日あたりのメッセージ数:25,000~40,000
  • Cheat2Chatキャンペーン:1日あたり16,600超のクレーム件数で最高水準

2024年1月比の成長率

  • MAU:+1540%
  • DAU:+935%
  • 1日あたりオンライン時間:+880%
  • 1日あたりメッセージ数:+300%
  • 登録ユーザー数:+82% など

Dfinityが目指す「Web3ユーザーを本格的に取り込むDApp」の成功事例として、OpenChatは飛躍的に成長を続けています。


8. 今後のロードマップ

(1) エンドツーエンド暗号化(E2EE)

  • VETキー(暗号鍵管理機構)を活用し、ダイレクトチャット→グループチャットの順でE2EEを実装予定
  • コミュニケーションのプライバシー強化が図られ、さらに安全なプラットフォームへ

(2) プロフィールページの進化

  • SNS的な利用を視野に、ユーザーごとの「投稿フィード」や「フォロワー/購読」機能を検討
  • 当面はシンプルな個人ページからスタートし、徐々に機能拡充

(3) ボットプラットフォームのさらなる拡充

  • チャネル作成・ユーザー管理など、コミュニティ運営に役立つ管理機能をAPI化
  • AIエージェントや定期投稿型の自律ボットなど、高度なユースケースを実現

9. Q&AとLive配信の感想

  • Telegram的に複数メッセージ一括転送は可能?
    • 検討中。スパム防止との兼ね合いもあり、実装タイミングを調整している
  • 常設ボイスチャットやDiscord型の音声チャンネル
    • ビデオ通話機能はあるが、UI再設計が必要。今後の機能追加候補として検討
  • オンチェーンAIは?
    • まずはOpenAIや外部AIとのAPI連携が実装可能。将来、IC上にLLMをフル稼働させる試みも期待される

ライブ配信中には司会のイエッセ氏が通話終了を誤操作してしまうなどハプニングも。視聴者とやり取りしながらトラブルに対処する姿が「リアルなWeb3DApp開発の様子」として印象的でした。


10. まとめとコミュニティ参加の呼びかけ

Dfinityが提供する「Internet Computer(IC)」上で動作するOpenChatは、ユーザー基盤・機能の両面で急速に成長しています。今回のタウンホールでは、

  1. コミュニティの認証:不正グループ排除と公式の明確化
  2. クイックリアクション:高速メッセージ操作
  3. ボットプラットフォーム:外部連携・AI活用の大幅拡張
  4. ボタソンの告知:AI/DeFi/SNSとの連携を促進

といったアップデートが紹介され、今後さらにWeb3時代の総合コミュニケーション基盤として進化していくことがうかがえます。

参加・フォロー推奨コミュニティ

  • OpenChat Bot-a-thonコミュニティ:ハッカソン情報、開発者オフィスアワーなど
  • Zero to Hero:ファビオさんによるデータ分析・技術ディスカッション
  • ジュリアンの音楽制作コミュニティ:音楽関連やOpenChatの新機能を体感可能

Dfinityコミュニティとしても、OpenChatは「ICの可能性を示す代表的DApp」として要注目です。エンドツーエンド暗号化やプロフィール機能、さらに拡張されるボットAPIなど、ロードマップにはわくわくする要素が多数。ぜひコミュニティに参加し、次回以降のタウンホールやハッカソンで、IC上の最新Web3体験を共有しましょう。


終わりに

OpenChatは**「Dfinityが実現したインターネット・ブロックチェーン上のチャットアプリ」**として、日々アップデートと成長を続けています。大規模ユーザベースを支えるスケーラブルな構造、新しいコミュニティ認証やボットプラットフォームなど、注目すべき機能が次々とリリースされている現状です。

今後は3月に開催される「OpenChat ボタソン」で多様なボットが一挙に登場し、ICエコシステムのさらなる盛り上がりが期待されています。
次回のOpenChatタウンホールもどうぞお楽しみに。ICとOpenChatが切り拓くWeb3の未来を、ぜひ一緒に体験していきましょう。


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