厳選フォークロア⑫(信じようと、信じまいと-)
フォークロアとは
直訳は「民族、民間伝承」ですが、
オカルトでは主に都市伝説的な民間伝承について指すことが多いです。
インターネットとフォークロアを合わせて『ネットロア』と呼んだりもします。
このフォークロアですが、基本的には数行で終わる短いものがほとんどです。
特に2ちゃん(5ちゃん)では『信じようと信じまいと-』を分の最初に置く形式のものが有名ですね。
ちなみに2ちゃん(5ちゃん)ではスレのルールとして下記が指定されています。
<形式面>
・「信じようと、信じまいと―」で始まり、「信じようと、信じまいと―」で終わる。
・「信じようと、信じまいと―」と本文の間には1行空行を入れる。
連投の場合は、終わりの「信じようと、信じまいと―」をつけるのは最後のレスのみ。
・本文は必ず4行。1行は40文字前後。文章は簡潔で、3~6文程度。
<内容面>
・常識ではあり得ない奇妙な話でありながら、噂話や都市伝説のように、
もしかすると本当かもと思わせる程度の現実味、客観性を持つ。
(↑ポエム、体験談との違い)
・一見、有名な話として知られていそうに思えるが、今までに誰も聞いたことがない話である。
(↑トリビアとの違い)
・時代、地域、人物など、ある程度の具体性がある。
(↑普通の都市伝説との違い)
Lynnの超怖い話たち
Lynn@必殺転職人がおすすめする、 超怖い話・厳選フォークロアをまとめたマガジンです。
なんとなく怖い話が読みたいとき、オカルト好きが厳選した怖い話をぜひどうぞ。
今日のフォークロアです。
寝る前や、休憩時のひと時に気軽にお読みください。
信じようと、信じまいと―
ヨーロッパのとあるカフェに、座ると死ぬ椅子があった。 噂を聞きつけた者たちが大勢挑戦したが、例外なく死亡した。 柵をして座らせないようにしたが、隠れて座る命知らずが後を絶たなかった。そこで店主は一計を案じ、 天井に椅子を逆さに貼り付けたところ、座れる者もなく、椅子の見物客で店は大いに繁盛した。
信じようと、信じまいと―
トルコの大学で学生がバタフライナイフで刺殺される事件があった。 目撃者はいなかったが、防犯カメラが設置されていたため、犯人逮捕は容易だと思われた。 しかしカメラに映っていたのは、隠れる場所のないホールの入口を普通に歩き、 突然倒れる彼の姿のみだった。犯人はいったい……
信じようと、信じまいと―
世界最後の魔術師を自称する男が、かつてヨーロッパを放浪していた。 彼は魔術を行使する際、トランス状態になるために麻薬を使用していた。 その麻薬とは、我々にもとても身近で、中毒症状を生むものである。 それは、今の世の中では文字通り『煙たがられて』いる物なのだが。
信じようと、信じまいと―
新潟県のCさんのもとに、覚えのない名の差出人からの封書が届いた。中には「もう許してください」とだけ 書かれた便箋が一枚と、切断された人間の親指が入っていた。通報を受けた警察の調べによると、 親指は二年前に失踪した大阪の暴力団員のもので、その名前は差出人のそれと一致した。 だが、彼が一面識もないCさんに何を許して欲しかったのか。Cさん本人にすら解らないという。
信じようと、信じまいと―
大正時代の医学書に、今で言う催眠療法で患者を死なせてしまった英国人医学博士の 談話が掲載されている。その中で博士はこう語っている。「患者の疾患の原因は明らかに 過労だった。だから私は彼に暗示をかけた。『これから一ヶ月の間は仕事から離れ、何もするな』と。 だが彼が息を吸ったり、心臓を動かすこともしなくなるとは思わなかったのだ」と。
信じようと、信じまいと―
サウスカロライナには、「入れ替わりつつある兄弟」がいるという。 ある日を境に、食べ物の嗜好、性格、能力、さらには記憶まで、徐々に 兄の性質が弟に、弟の性質が兄に移っているそうだ。それを知った兄の妻は とりあえず離婚した。入れ替わりが完了するのを見計らって弟と再婚するらしい。
信じようと、信じまいと―
2002年11月25日、群馬県北部の村で山の中に船が発見された。 明らかな漁船であるそれは、一部が植物に貫かれているにも関わらず 水槽では魚が泳いでいた。それを発見者が気味悪がり地面に捨てると 大きな悲鳴を上げて息絶え、魚が動かなくなると漁船は忽然と姿を消したと言われている
信じようと、信じまいと―
ある旧家に泥棒が入った。宝物庫から盗まれたのは、何点かの掛け軸と刀一振り。 家主は、掛け軸はともかく、刀は刃部分は錆びてボロボロで、見かけも傷だらけ。 価値は無い筈なのにと、不思議に思った。しかし数日後、その刀と共に全部戻って来る。 その盗品と一緒に、書置きも残されていた。「どうか追いかけさせないでください。」
信じようと、信じまいと―
健忘症というものをご存知だろうか? 原因はいろいろあるが、都合の悪いことを忘れるためにおこることが多い 17世紀半ば、ロシアのチェルマシンニャー村で全員の記憶が一週間消えてしまった。 どんな出来事がおこってしまったのだろう。
信じようと、信じまいと―
1994年、東京で行われた学会での出来事だ。ある学者は恐竜の絶滅に関するある説を 説き、あまりにも内容が荒唐無稽だったため教授の座をおろされた。その説は、恐竜は種の 保存に本能的に危機感を感じ全て一瞬に「別の次元」に避難してしまったと言うものだった。 この空想だと思われる説は、実は絶対的に少なすぎる化石の説明に説得力を持たせている。
信じようと、信じまいと―