JPYC社に入社して1年になりました
新年あけましておめでとうございます
こんにちは。記事を開いてくださりありがとうございます!
新年あけましておめでとうございます。2021年お世話になった皆様、本当にありがとうございます。2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
JPYC社に入社して1年になりました
JPYC株式会社に入社して1年になりました。(2021/1/4入社。)
本当に刺激的で学びの多い、ワクワクに溢れた一年でした。
ひとまず自分の中で節目ということで、この1年の振り返りを書きたいと思います。
1年で送ったSlackのメッセージ数、約8,500、、なかなかよく働いたなと自分でも思います...
どんな業務をやったか
2021年1月4日、朝10時頃会社に来てみると、同じ日に入社された方がスタバでバイトされてたキラキラの大学生だったり、猫来坊とかいうよくわからない名前の建物だったり、社長が金髪だったり、、、
もうこんなところで生きていけない!!!!!
と思っていた矢先、唐突に資金決済法の勉強会が始まりました。金髪の社長が法律について超真面目に語っていました。入社してわずか1時間、日本暗号資産市場株式会社の洗礼を受けました。
2021年1月~ 財務
事業計画のモデリングや資金繰り表の作成などをしていました。
財務モデリングの基礎を学ぶことができました。もっとちゃんとやりたい欲はあるので、どこかに弟子入りしたい...
一番はじめの上司は当時のCOOでした。1月は特に研修やフィードバックなどでお世話になりました。
本当に本当に色々なことを教えてもらいました。採用からファイナンスから基礎的な考え方から、経営のありとあらゆることを学ばせてもらいました。入社したばかりのときは特に、「この人の考え方を理解しよう」と食らいついていくのに必死でした。今ではその考え方の1割くらいはインストールできたのではないかと思います!(?)
2021年2月~ 財務総務部(バックオフィス)
財務単体から経理&財務&労務&総務の4分野に増えました。
3月には財務総務部長になりました。綱渡り的でしたが、日常業務に加えて今後に向けての採用も進めたりなど、バックオフィスをある程度形にすることができたと思います。
監査法人のショートレビューに立ち会ったり、東京法務局に足を伸ばしたり、毎週採用面談をしたり、、ここでは語りきれないほどたくさんの面白い体験ができました。
◎「人に任せる」ということを覚えた
当時の自分は100%プレーヤー思考、というかマネジメントの概念を知りませんでした。
そんな中、財務総務部には日々色々な業務が舞い込んできます。
案の定終わらない。そして自分でやってしまおうとするからキャパがどんどん死んでいく。泣きそうでした。
もうやばい!!仕事に埋もれて死ぬ!!
「人に任せる」ということを学んだ瞬間ですね。こうしてきわめて物理的な方法でマネジメントという概念を学びました。武力行使。
「マネージャーの立場である以上原則的に自分がボールを持つべきではない」ということを学びました。
◎「マイナスをゼロにする」仕事
バックオフィスの業務は基本的に「ゼロをプラスにする」ではなく「マイナスをゼロないしプラスにする」ものが多いと思います。バックオフィスをやりはじめた当時は、「マイナス」を「ゼロ」にしかできない自分にどこかやるせなさを感じていたのですが、
- ファイナンスの世界では「キャッシュアウトの節約=キャッシュイン」とみなされるのと同じように、会社の業務でも、負債解消など含んだ「マイナスをゼロにする仕事」は圧倒的な価値を生んでいる。もしかしたら「ゼロをプラスにする仕事」よりも価値が高いかもしれない(かもしれない)
- 負債があっても自分を責めない。会社が成長している証拠なんだから負債はあって当然!(※普通はあると良くないです)
という心の持ち方を身につけることができました。
そしてこの間、時短正社員になったり、JPYC株式会社に商号変更をしたりと、自分も会社もかなりのスピードで成長できたと思います。
2021年10月~ 経営企画
財務総務部長を9月に引継ぎ、何をしようかと思っていた矢先、経営企画にアサインいただきました。10月の大手町への本社移転とともに自らの業務内容もガラッと変わり、自分の中で第2章が始まった気がします。
2022年も、JPYC社の企業価値最大化に向けてやるべきことを日々淡々とやっていきたいです。
この1年で学んだこと
複数ベクトルでの様々な知識
この1年でかなりの知識を蓄えることができました。
業務をする中で知識を得て、またそれを次の業務に活かす。
理論と実践の行き来をするのは最高に楽しかったです。
- ファイナンス(特にスタートアップファイナンス関連。最初は全くわからなかった用語も大体わかるようになった。岡部さんの話していた呪文が解読できるようになった!)
- 上場準備関連の基礎(IPO実務検定標準レベルを取りました)
- 経理、財務、労務、総務などバックオフィスの基礎。特に総務は株主まわり、資本まわり、届出まわりなど結構ガッツリ。(経理と財務はもっと修行したい!)
- 経営全般の基礎。組織論、ファイナンス、採用など。今年はもっと解像度高く経営について言語化していきたい。
- 基礎的なパソコンのスキル、仕事への姿勢、コミュニケーションの仕方、などの仕事の基礎(ここはまだまだ鍛え甲斐があります!)
- DeFi、ブロックチェーン、金融法務の基礎知識。今年はもっとここを深堀りします!!
などたくさん勉強できました。とても嬉しいです!
経営たのしい
会社の中に入って実際に経営を間近で見て、また後半からは経営に携わることができ、最高に楽しい1年でした。
タテ(指揮命令系統)とヨコ(調整)を紡ぎ合わせ物事が進んでいく様子を見るのはとても楽しかったし、本当に会社は一つの有機体だと改めて実感しました。企業という生き物が集まって、経済という生態系を構築している。企業の面白さ、そして経済の面白さを再確認した1年でした。
組織論
この1年でかなり考えたのが、組織論でした。 ちょうど中小企業診断士の勉強の中で組織論をやっていたので、タイミングが良かったです。
- 大前提として、経営は属人化させないための営みとしても捉えられる
- 組織の5原則の言ってることはガチ(責任権限一致の原則/命令統一性の原則/スパン・オブ・コントロール/専門化の原則/例外の原則)
- 指揮命令系統を明確にしたうえでのコミュニケーションを行い、実行者や承認者などを明らかにする
などなど、本当に色々考えました。
個人的には組織論が最も「教科書通り」でうまくいく分野のひとつではないかと思いました。逆に、ここを体系的な理論で学んでおかないと組織に入っても何もわからないなと。指揮命令系統を組成、権限委譲、自分がボールを持たない(例外の原則)、などの繰り返しだけでも組織はかなり上手く回ると思います。
秋冬頃には組織論の考え方を無意識的にでも出来るようになり、成長を感じました。
ファイナンス
この1年はファイナンスについてかなり考え、学んだ1年でした。
- 会社の中で起こっているあらゆる企業活動について、「リターン>コスト」となるように、コストに対してのリターンをつねに考えた。また、コストのリターンへの変換効率(レバレッジとも呼べるのでは)をひとつの基準としてリソース配分を行う、という基礎を自分の中に徹底的に叩き込んだ。経営における資源は有限なのだから、その中で全体最適となるような資源配分を行わなければならない。
- 「Cash is King」を強く実感した1年だった。いくら黒字だろうが現金が尽きたら倒産する。特にCF先行型の特殊なビジネスモデルを有するJPYC社にとってキャッシュは最優先で考えるべき事項である。
- 結局最終的に志向すべきは企業価値最大化。ここでの企業価値とは漠然とした定性的な概念ではなく、財務諸表からDCF法などで算定する定量的な概念。JPYCは経済のインフラとして機能するポテンシャルがある以上、企業価値最大化を志向しない理由が特に思いつかない。クリティカルな業務とは、企業価値にヒットした業務のことでもある。
- 企業価値算定のひとつのベースとなりうるのはキャッシュである(FCF)。これを踏まえると、「企業価値に貢献したか」→「キャッシュインに貢献したか」とブレークダウンができる(あくまで一つの解釈)。「キャッシュアウトの節約=キャッシュイン」とみなせるので、直接的なキャッシュインができない場合は、キャッシュアウト節約にどれだけ貢献する仕組みを作れたか、が一つ評価軸となりうる。前述の「マイナスをゼロにする仕事」もこれに近いものがある。
- それぞれのビジネスが財務三表のどこにヒットするかつねに考えろ、ということを教わった。無意識的に頭の中で三表を考えられるようになった。2022年はこのスピードと深さをより極めたい。
経営企画に配属になってからは特に、上のように、ファイナンスの基本的な考え方、そしてそれをどう経営に活かすかをつねに考えていました。
バックオフィスをやっていたときは、スタートアップファイナンス関連の用語がシャワーのように降ってきてそれを頭に入れたり、資金調達の各種スキームを叩き込んだりしていました。色々な角度からファイナンスとお付き合いしていた1年でした。今年もたくさん考えます!
法律はビジネスのグラウンドルール
会社に入る前は、正直法律は食わず嫌い状態でした。
しかし会社に入ってからは、法律はビジネスのグラウンドルールであることを身にしみて感じました。
(ほぼ岡部さんのおかげで!)法律を読むことが嫌いじゃなくなったし、それをビジネスに活かすことの面白さを味わうことができました。
また、経営のグラウンドルールは会社法であることも学びました。会社法を試験科目で学んでいる身としても、実際に会社法関連事項についての実務を見ることができる環境は本当に贅沢です。
やっぱり最後は企業文化がカツ!
タイトルが少しおかしいですが(あれ)
文化は最強の模倣困難性の源泉であることを実感した1年でした。
「自律分散・急成長・即行動」の3つのバリューや、心理的安全性の確保など、ここまで文化にこだわっている会社はなかなかない気がします(気がします)。文化が各人の行動をつくり、それがまた文化を作る。それの積み重ねで会社は成長していくと思います。
最もコモディティになりにくいのは文化だなぁと色々な場所で感じました。
メタ認知力×成長力=最強
Hokusaiでインターンしている私の友人が「メタ認知力と成長力さえあればどこまででも行ける」と言っていました。まさにその通りで、自分がこの1年で成長できたのはこれのおかげです。
結局、抽象と具体の行き来で人は成長していきます。 何が問題なのか、そして解決への道筋は何か、抽象から考えそれを具体に落とし込む。そしてそれを振り返って抽象に昇華させる。日々これの連続。
弊社でたくさんの人が年齢性別関係なく活躍しているのは、この能力を持っている人が多いからな気がしています。
この1年で変化したこと
価値観からの(一時的な)解放
地方の高校は、自分にとっては閉鎖的で窮屈な環境でした。
どこの高校でも似ている思いますが、「勉強」と「スポーツ」の2軸しかない。これが出来るかどうかで人間の価値が決まる。といった空気感がありました。(少なくとも自分にとっては)
しかし、東京に来て、そしてこの会社に入って、本当に本当に色々なバックグラウンドの方が集まっていました。議員と大学院生をやりながら社員として働いている方、芸人をやっていた方、起業している方、高校生からエンジニアとして活躍している方、などなど。
絶対的な評価軸からどこか解放されたような気がして、とても胸が高鳴ったのを覚えています。
価値観から解放されたとはいえ、また新たなそれに囚われていることに変わりはないので、今後も自分の価値観を相対化していきたいです。
上に加えてですが、「得意なことで勝負する」ということを覚えました。得意なことで勝負すれば、勝ちの連続で自然とそれが好きになっていく、そしてまた得意になる。勝ち目がない勝負はしない。殻を破ることも時には必要ですが、向いていることで勝負すると人生が非常に充実することを学びました。
完璧主義が少し治った
JPYC社のバリューは「自律分散・急成長・即行動」です。
受験を真面目にやった経験のある方はわかってくれる気がしますが、勉強やってると完璧主義になりがちですよね。
一方で会社では仕事が猛スピードで出てくる。成長スピードが速いので尚更。
嫌でも「即行動」を徹底的に叩き込まれた1年でした。
完璧じゃなくて良いから、まず着手する。
1割でもいいから即アウトプットを出す。
とにかくスピード!!
着手までのハードルの最小化、着手してからのステップの分割をひたすらやっていました。本当に鍛えられた。
「困難は分割せよ」が自分の座右の銘となった1年でもあります。
2022年の抱負
2021年は、浅く広く色々なことにチャレンジできた年でした。対して今年は、自分の目標に向かってじっくり深く努力できる年にしたいと思います。2023年8月の公認会計士試験完全合格に向けて力を尽くします。
今年は資格の勉強でいっぱいいっぱいだと思いますが、それが終わったら(いつ終わるのやら)技術系の勉強をする予定です。この1年、技術がわかる経営者はやはり強いということを身にしみて感じました。技術サイドの気持ちがわかる人間になりたいです!
ゆくゆくは複数のベクトルでのスペシャリストになること、そして会社の中のすべての部署の人の気持ちがわかるようになることが目標です!
今回はこんな感じで終わりにします。最後まで読んでいただきありがとうございました!