はじめに

海外ニートのANE（あね） です。

これまで３ヶ月間、有給休暇を満喫していましたが、いよいよ本日が退職日となりました。

2021年5月31日に最終出勤を終えてから、8月31日に至るまでの３ヶ月間で、仕事をしないと人はどれくらい変われるのかをお伝えします。

BEFORE（３ヶ月前まで）

肩書き

「あなたは何者ですか」と聞かれたら、迷うことなく「会社員」と答えます。
時と場合によっては、「ダンサー」と名乗ることも稀にありましたが。

時間の使い方

ANEの場合は、異動が比較的多かったため、職種はさまざまでしたが、歴がもっとも長かったのは営業です。
出勤日の一日の生活は、9時出社→ひとりドライブ（業務）→20時帰宅→就寝を5連続。
その後の2連休では、基本的に家に引きこもって心身を休めながら、結局のところ無為にすごしていました。

あたまの中

このとき考えていたことは、主に、

• 「取引先がクソ」
• 「社内の先輩がつかえないせいで上司が怒って雰囲気が悪い」
• 「仕事のしくみが非効率すぎる」

などで、けっこうな頻度で殺気立っていました。

ポジティブなことだと、主にこんな思考です。

• 「次の休みいつ取れるかな～」
• 「休みの日くらい勉強しないとな～」
• 「寝てる間にお金増えてたりしないかな～」

また、自分のキャリアについても、懐疑的でした。

• 「こんな仕事をこんなやり方で、あと何十年も、わたしは本当に続けるんだろうか」
• 「世の中はSDGsに向かっているのに、わたしの仕事がまずサステイナブルじゃない気がする」
• 「社内でのスキルはついたけど、社外では通用しないし、一般的なわたしの市場価値ってゼロなんじゃないか」
• 「いまの生き方を続けた先には、どんなわたしが待ってるんだろう」

つまり、仕事にも会社にも悪態をつきながら、かといって自分のことも信じられない、身動きが取れない負のスパイラルに陥っていました。

転機

幸か不幸か、あの感染症の拡大が、ANEの背中を押しました。
世界が、あの日本が、劇的に変わりました。
なにもかもが、既存の常識では通用しない、変化を迫られる時代。

「いまだ」と思いました。

これはわたしも変わるチャンスだと。
これに便乗しなければ、次は何年も先になると。
自分の未熟さは、この際わきに置いておこうと。

AFTER（←いまここ）

肩書き

「あなたは何者ですか」と聞かれたら、答えに迷います。
わかりやすく言おうとしたら、定職に就いていない「無職」です。
しかし実際は、YouTuberでもあり、ブロガーでもありトレーダーでもあります。
すでにこの肩書きに迷うあたりが、サラリーマン一本だったところから、わずか３ヶ月で収入源を複数持ち始めたという変化を如実に示しています。

時間の使い方

基本的にアポは入らないので、毎日なにをしてもいい生活です。
逆に、休日という概念がなくなりました。
目覚ましもかけないので、その日その日で目が覚めた時間から好きに一日をはじめます。
一日のだいたいのルーティンは、家事→情報収集→語学学習→執筆→（時間が余れば）読書です。
文字どおり一歩も外に出なくなったことが大きな変化ですが、もともと引きこもりのため、バンコクのロックダウンもさして気になりません。
他人からスケジュールを与えられていた生活から、なにに時間を費やすかを主体的に、自由に選べるようになりました。
結果的に、インプットもアウトプットも、量が格段に増えました。

あたまの中

仕事のストレスやプレッシャーから解放されたことが、思考にまで影響を与えました。

• 「 今日は昨日より知ってることが増えたか？」
• 「世の中は一夜でどれほど変わったのか？」
• 「自分を自分でしあわせにできているか？」

beforeと比べたら、ずいぶんましなことを考えるようになったものです。 変わった後で、これまで視野が狭まってたことに気がつきました。

ただ、もちろんネガティブなことも考えますよ。

• 「雨漏りの修理はやくやってくれないとベッドがぬれちゃう」
• 「タイ人との英語コミュニケーションがストレス」
• 「このまま収入を増やせなかったら、いつか日本に帰らなきゃな～」

また違う種類の悩みは出てきますが、こちらもbeforeに比べたら、精神衛生上ましな内容になったと思います。

仕事をしないと人はどこまで変わるのか

こうなった要因として、住む国を変えたことも大きいですが、それができたのも雇われることやめたからです。

これらの変化を、不労所得として会社から給与を受け取りながら、３ヶ月で経験できたことは、ANEにとってとても貴重でした。
後の人生を考えても、大きなターニングポイントになるはずですし、行動してよかったと思えます。

おわりに

ANEについては、けっこう不平不満が多く、つねになにかに文句を言っている性質ですが、愚痴っぽい奴ながらも、不満とつきあう上で意識していることがあります。

それは、同じことをそのまま続けていたら、違う結果を得られるなんてことはまずないということです。

あたりまえ体操ができそうな程度にあたりまえなのですが、これが私のシンプルな思考のみなもとです。

このように、自分の「If, Then~」ルールに照らして行動を起こしたり、判断したりすれば、自分の快適や最適解に近づいていくと信じています。